Macintosh

Macintoshは、1984年にAppleが発売したパーソナルコンピュータで、現在の「Mac」の基礎を築きました。コマンドプロンプトが中心だった環境から直感的なグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)とマウスを初めて搭載し、コンピュータの歴史に革命を起こしました。

Apple IIが世界に変革をもたらした4つの功績

 カフェでMacBookを開き、iPhoneで世界と繋がっているその日常。そのすべての源流を辿っていくと、1977年に誕生した一台の「プラスチックの箱」に行き着きます。
Apple IIです。
 スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックという二人の天才が、ガレージから世界へと放ったこのデバイスは、単なる「古い機械」ではありません。それは、コンピュータを軍や大企業のものから、個人の手に取り戻したパーソナルデバイスの革命でした。

1. 「家電」としてのコンピュータを定義したデザイン
Apple IIが世に出る前、コンピュータといえば剥き出しの基板や、無骨な金属の塊ような姿が当たり前でした。 
 プラスチック筐体の採用: Apple IIは、家電製品のような清潔感のあるベージュのプラスチック筐体を採用しました。これにより、「機械の専門家」ではなく「一般家庭の人々」が、リビングに置いても違和感がないと感じるデザインを確立したのです。
 キーボード一体型: 買ってきて電源を入れればすぐに使える。この「オールインワン」という思想は、後のMacintoshや現在のiPadに至るまで、AppleのDNAとして受け継がれています。

2. 史上初の「キラーアプリケーション」
どんなに優れたハードウェアも、使い道がなければただの箱です。Apple IIを「おもちゃ」から「必須のビジネスツール」へと押し上げたのが、表計算ソフトの元祖VisiCalc(ビジカルク)でした。

ビジネスの変革: それまで手書きで行っていた膨大な計算を、瞬時に画面上で処理できる。この体験に驚いたビジネスマンたちは、VisiCalcを使うためだけにApple IIを買い求めました。

功績: 特定のソフト(キラーアプリ)がハードの普及を牽引するという、現代のゲーム機やスマートフォンにも通じるビジネスモデルを世界で初めて証明したのです。

3. 圧倒的な「拡張性」が育んだエコシステム
 Apple IIの内部には、8つの拡張スロットが備わっていました。設計者のウォズニアックがこだわったこのオープンな設計こそが、後のコンピュータ産業を活性化させました。ユーザーによるカスタマイズ: メモリを増やし、周辺機器を繋ぎ、機能を拡張する。この自由度があったからこそ、世界中の開発者がApple II用のハードやソフトを開発し、巨大なエコシステム(生態系)が形成されました。

4. 「カラーグラフィックス」と「音」の民主化
当時のコンピュータがモノクロの文字表示(テレタイプ)を主流としていた中、Apple IIは標準でカラー表示と音声出力に対応していました。
表現力の革命: 15色のカラーグラフィックスは、視覚的なソフトウェアや初期のビデオゲームを可能にしました。『ウィザードリィ』や『ウルティマ』といった伝説的RPGの第一作は、すべてApple IIから生まれました。現代のエンターテインメント・コンピューティングの種は、この時に蒔かれたのです。

AppleⅡの基本性能を維持しながらデザインにこだわったPC

 Apple IIの最大の功績は、スペックの高さではありません。それは、コンピュータは個人の知性を拡張する道具であるというビジョンを具現化し、世界中の人々に「自分にも使える」と確信させたことです。
 Apple IIがなければ、現在のパーソナルコンピュータ市場も、ソフトウェア産業も、これほどまでに豊かな形では存在していなかったかもしれません。

GUIの到来 Macintoshが書き換えた、コンピュータと人間の対話

  1984年、スティーブ・ジョブズがトートバッグから一台の小さな箱を取り出し、フロッピーディスクを挿入した瞬間、世界は一変しました。そこから1990年代半ばまで続いたMacintosh 68k(モトローラ68000系CPU搭載機)の時代は、現代の私たちが当然のように享受している「デジタルライフ」の礎を築いた、あまりにも濃密な黄金時代でした。

「frog design」の手が加わった初代Macintosh

Quadra700 1991年

MC68040と搭載した最初のMac。イーサーネットのこの機種から。

モトローラの68040/25MHz搭載を搭載したセパレート型、MacintoshⅡの後継機種

Quadra650 1993年

Centris650の進化版。68040/33Mhzは当時は速かった。

Power Macintosh 8100/80AV 1994年

マルチメディア時代の4機のNuBUSスロットの一つにSビデオ入力カードを備えたハイエンドモデル。

音楽再生に特化したIONEER製のMAC互換機

未来のプロトタイプ Twentieth Anniversary Macintoshが遺した未来

Twentieth Anniversary Macintosh(TAM)
Apple創業20周年を記念して1997年に限定販売された特別なMacです。独特の洗練されたデザインと高価な価格設定が特徴で、開発コードネームは「Spartacus(スパルタカス)」でした。

1996年夏に全世界で限定10,000台のみの限定機種

ベースはPower Macintosh 5500シリーズと同じGazelleで、CPUはエントリー向けのPowerPC 603を搭載し、クロック周波数250MHzと高い点だけが異っていました。 Spartacusは、このノート向けロジックボードを液晶モニターの背面にレイアウトし、液晶モニターを中心にその幅に合わせて下方にスイッチやドライブを配置したデザインを基本とし、一体型でありながら非常にスリムなシルエットに仕上げられていました。本体を支える、ゆるやかな半円形のカーブを描いたアルミ製のスタンドは、手作業で仕上げていたと言われる曲線美は美しいものです。

当時としはデスクトップマシンとしては珍しく、マウスではなくトラックパッドを採用したり、キーボードには本革製のパームレストが付属するなど、いたるところにこだわりが見られました。

本機の特徴の1つが、BOSE社と共同開発した、電源ユニットを兼ねるサブウーファーです。モニターの両脇に備え付けられたステレオスピーカーとこのサブウーファーにより、当時としては最高級のサウンド環境を備えたMacintoshと評されました。実際にはサブウーファーと本体を結ぶケーブルがかなり太く、取り回しやのノイズに難があり課題もありました。デザイン的にはBang & OlufsenのBeoSound 2500(1991~2003)を思わせる。(写真はBeoSound 3200)

初代Macから受け継がれていた一体型ボディの発展型

初代iMac  1998 一体型Macの進化形
初代iMacは、1998年に発売されたApple一体型PCでしたこれまでのコンピューターデザインを一新しジョニー・アイブのデザインによる半透明のボンダイブルーの本体とスケルトンデザインが特徴でした。レガシーデバイスを廃止し、USBポートを全面的に採用し、必要なアプリケーションを標準装備し画期的でした。見る角度によってまったく異なるスタイルを見せてくれる初代iMacは当時の新生Appleを象徴するようなデザインでした。

半透明のオリジナルデザインの一体型PC。衝撃的だった初代iMac

このiMAC DV系(Slot Loading)は外形的には透明度の高い半透明ボディが特徴

iMac 500DV SE Summer 2000年

ホワイトボディのimac

デザインバリエーションが豊富だったiMacG3

デザインバリエーションが豊富だったiMacG3

その後スロットローディング方式のCD-ROM/DVD-ROMドライブを備えたモデル、さらにはCD-RW/DVD-ROMドライブを装備するモデルへと進化していき、カラーバリエーションも、数は同じ5色ながら、インディゴ/ルビー/セージ/スノー/グラファイトー–と、まったく印象の異なるバリエーションへと進化していきました。その後ブルーダルメシアンやフラワーバワーなど、単色ではなく模様のモデルも登場し、最終的には、インディゴ/グラファイト/スノーの3色となり、CRTを内蔵したiMacは、アップデートを繰り返しながら2003年まで生産が続けられました。

革新的なデザインのG3。

内部のアーキーテクチャを一新し新たにAGPやAirMacをサポートしたPowerMac G4 

正方形のキューブデザインでファンレスの理想的なMac

Power Mac G4グラファイト(Graphite)系の最終バージョン

液晶モニターが浮いてよう見えた半球体型の独特なボディ構造のiMac G4

シルバー基調のPowerPC G42世代目。

Macintosh史上最小のデスクトップマシン(初代)

シンプルなデザインの21.5inchのiMac

Xeonコア搭載のハイエンドマシン

異次元的なRetina 5K DisplayのiMac

Appleデバイス10年間の進化と理想のカタチ 

M1Max搭載のパワフルなDesktopPC

Appleシリコン3世代目のM3チップ搭載した24inch iMac

Note

PowerBookの歴史はここから始まった

SSD化

PowerBookDuo230 1992年

初期のモバイルパワーブック

Appleのサブノートの原点

PowerBook520C 1994年

68040時代のメインノート

ノートで初めてトラックパットを採用した68040搭載のPowerBook 

PowerBook100シリーズ最終機

PowerPC(603e)を搭載したApple初のPowerBook

MacのNotePCで初めてCD-ROMが搭載されたモデル

PowerBookの伝統を重んじつつも、新しいコンセプトを取り入れた革新的なサブノート型のPowerBook

デスクトップPC並みのスペックを持った4スピーカーによる音楽再生にもこだわったPowerBook

曲線で構成されている個性的なデザインと充実したインターフェイスを装備したPowerBook

2代目 故障機

パワーとデザインを融合したグラマラスでスタイリッシュノートPC

デザイン革命を起こしたiBook

クラムシェル型最終機

未公開

初めて金属外装(チタン)されたMac

変性した偏光フィルム剥がしとヒンジフレーム補強

変性した偏光フィルム剥がしとヒンジフレーム補強

ホワイトボディ(ポリカーボネート)のMac入門機

最小・最軽量のMacintoshでアルミニウムのPowerBookG4

素材をチタニウムからアルミニウムを採用した15inchPowerBookG4

MacBook (Early2006) 2006年

白いポリカーボネートボディにIntelCPUを搭載したMacBook

アルミニウムのUnibodyを纏ったMacBook

Core2Duo搭載のMac Book Air3世代目

MacbookProの17インチモデル

MacBookPro 15inch(Early2009) 2009年

アルミユニボディのMacBookPro

Sandy Bridge Core i5搭載のMac Book Air

ドライブ搭載の最後のiMac

MacBookPro13inch](Early2011)2011年

Thunderbolt搭載+Intel Core i5のMacBookPro

Ivy BridgeのMacBookPro

精細なRetina15-inchとIntelCorei7のハイスペックなMac

CPU/GPUが進化しパット部が感圧タッチトラックパットに進化

MacBookPro2016とMid2015の差

MacBookAir 11inch(Early2015)
2015年

MacbookAir 最後の11inch

mcoreモデルのMacBook

MacBookAir 13inch 2018年

刷新され、Apple T2チップと第8世代Amber LakeのMacBook Air

高性能なM1チップ(Pro)を搭載したMacBookPro

M2チップを搭載したMacbookAir

個性的だったAppleDisplay

 Appleは時として、合理性よりも「驚き」や「彫刻的な美しさ」を優先したプロダクトを世に放ちます。ディスプレイも同様で個性的なモデルが多く存在しました。
デスクの風景を一変させた個性的モデルにフォーカスして、その魅力を深掘りします。

AudioVision 14 Display
1993年、Appleはディスプレイを単なる出力装置から、対話のためのデバイスへと進化させようと試みました。それがAudioVision 14 Displayです。
CRTの下方の部分にステレオスビーカーを内蔵し、上部中央には音声認識用のノイズキャンセルマイクを備え、さらにボリュームなどのコントロールボタンをスピーカーの間に配した純正の高機能ディスプレイ。側面には、キーボードを接続可能なADBボートをあり、デスク下に置いたタワー型Macと接続して使うことも想定されていた。
Multiple Scan 15AV Display
AudioVisionの成功を受け、より汎用性を高めて登場したのがMultiple Scan 15AVでした。
15インチへと大型化され、複数の解像度(マルチスキャン)に対応。
通常ならば平面、あるいは凸面として処理する部分が、V字面に切れ込む特異的なディテールを見せている。従来のディスプレイないデザインを実現させたデザイン。
初代 Apple Studio Display 1999年 液晶時代の「蒼い衝撃」
iMac G3が世界を塗り替えた1998年、デスクトップの風景を劇的に変えるプロダクトが登場しました。初代 Apple Studio Display (15インチ液晶)です。
Power Macintosh G3 (Blue & White)」やiMac G3と共通の、青と白を基調としたスケルトンデザインで登場しました。
その後、グラファイト・グレー仕様も追加されています。

初代Cinema Display Display 2001年

輝度は180cd/m2,コントラスト比は300:1で,CRTモニタに比べ約2倍の輝度とシャープネス,そして約3倍のコントラスト比で,とても見やすく目も疲れにくい。また視野角も水平,垂直共に160度と広い。背面はケーブル1本の,すっきりしたデザイン。Cinema Displayの左下にはUSBコネクタがあり,キーボードやマウスが接続できた。

Apple Cinema Display(アルミニウムモデル) 2003年
透明なプラスチックを捨て、Mac miniやPower Mac G5と調和する「アルミニウム・モノボディ」へと進化。極限まで細められたベゼルと、一切の無駄を排した「L字型スタンド」。
ADCを捨て、汎用的なDVIを採用。背面にFireWire 400とUSB 2.0のハブを備え、デスク上の「情報の分岐点」としての地位を確立しました。このL字型スタンドのデザインは、現在のStudio Displayに至るまで、20年以上継承され続けています。

なぜ、Appleのディスプレイはこれほどまでに記憶に残るのか。 それは、Appleにとってディスプレイとは単なるモニターではなく、私たちユーザーとデジタルの世界を繋ぐ、境界線だと定義されているのではないでしょうか。