PC-486SE(EPSON)Part1 ハードウェア編 

NEC(PC-80,88,98)
PC-486SE(EPSON) 1993年  標準価格 158,000円
 
コンパクトで拡張性が優れていたEPSONのPC98互換機 
この頃のEPSON機はPC98互換機路線も安定している時期でコスパも良く、就職して間もなく自宅に仕事用にSEと以前紹介したPC-286BOOKを活用していました。 
本機も本家のNECはi486搭載のコンパクトPCを作らなく、その隙間を狙い3.5inch2基とHDDも搭載でき、さらにローカルバスを搭載しているためグラフィックアクセラレーターも搭載可能なハイスペックなコンパクトPC。
低価格を追求した小型マシン。30×30×10㎝の小型の筐体にさらなるパフォーマンスの向上が図られた。当時のNECPC-98FELLOWシリーズに対抗したものでした  
CPUはInteli466SX(25MHz)で上位機種SRは33MHzでした。当時はCUPのオーバードライブプロセッサによりi486DXまでは拡張が可能でしたがそのころのハイエンドCUPのPentiumまではサポートしていませんでした。 
ユーザーメモリは1.6Mが標準で当時4Mまで拡張しました。背部の拡張スロットは2基あります。コネクタ類は左からマウス、外部FDD、RS-232C、プリンター、アナログRGB。また拡張スロットにはSCSIカードとグラフィックアクセラレーターI/Oデーター社製のGA-1024Aを搭載しています。  
ウィンドアクセラレーター GA-1024A(I/O DATA)39,000円 
Windows3.1が発売されソフトウェア的には環境が整いつつあった当時、PCのグラフィックスペックはPC-98仕様の640×400と貧弱でWindowsの本来のパフォーマンスを発揮することができず、解像度と高速な画面描画用の専用グラフィックアクセラレーターが発売されていました。 
性能的にはPC本体の拡張スロットに接続するためデータの転送レートは低く限界があったのでボード側に処理用のチップを搭載した仕様ができてきました。GPUの始まりです。この GA-1024Aは当時非常に高価だったグラフィックアクセラレータを安価でWindowsのドライバーがあり(windows3.1 95)スペックも640×480(256色、65536色)、800×600(256色)、1024×768(256色)の表示が可能でした。またMS-DOSの環境下でもドライバーがあるため高解像度で使用ができまた。 
チップ自体も独自開発のアクセラレーターチップ(ZF-16)によりXGA(1024×768)の解像度が可能となりました。但し最大表示色数は65536色と1677万色と比較すると劣っていました。 
接続は本体のアナログ出力をGA-1024Aに差し、ボード内の出力をモニターに接続します。 
フロッピーディスクは3モード対応。
正面パネルには音声ボリュームの隣にクロック切り替えがありi386DX 10/5MHz相当に切り換え可能でした。 
フロントパネルのカバーを開くとEPSONNOTE用のハードディスクパックを装着できました。
当時購入したのはハードディスクパックはサードペーパー(ICM)PackNXシリーズの120MB、340MBです。純正は高価で買えませんでしたがそれでも当時120MB(EV120)が59,000円、340MB(EV-340)は138,000円と非常に高価でした。
340MBはまだハードディスクが動きますが120MBは残念ながら動かず。初期型のなのでなかり分厚い。 
 
ハードディスクはIDEのためCFカード(120BM)を使った簡易SSD化が可能です。但しCFカードに相性があります。
バッファロー製は認識しませんでした。 
この時期のEPSONは98PROGRESSとUP Gradeセンセプトに基づきPemtiumOverDriveやPCIバス、ハードディスクパックなど様々なアップグレードメニューがありNECと差別化が図られていました。 
 
本体スペックは
CPU:i486SX 25MHzキャッシュメモリ8KB内蔵フロントスイッチによりi386DX 10/5MHz相当に切り換え可能。
ROM:BIOSその他 96KB
RAM:1.6MB標準(17.6M最大)
VRAM:125KB  32bitローカルバス経由でCPUからの直接アクセスが可能
ディスプレイ:80文字×25行、80文字×20行、40文字×25行、40文字×20行 
グラフィック:640×480ドット 1画面(EPSON及びMicrosoft製Windows3.1使用時)、640×400ドット 2画面
FDD:3モードタイプの3.5インチフロッピーディスクドライブ2基内蔵
HDD:オプション:IDE対応HDDパック(40MB/80MB/125MB/200MB/320MBタイプ・ノート共用のうち1基)内蔵可能
インターフェイス:マウス、プリンター、シリアル、キーボード、アナログRGB(15ピンD-SUB)
サウンド機能:FM音源3和音、SSG音源3和音、スピーカ内蔵 ※外部オーディオとの接続には、サウンドボード等の装着が必要です。
内部スロット:・専用内蔵メモリスロット×1スロット(内蔵RAMボード用)
・専用内蔵拡張ビデオスロット×1スロット(SE/SR専用拡張ビデオボードスロット/32bitローカルバス対応)
・ハードディスクパックスロット×1スロット(IDE対応HDDパックの装着が可能)
外形寸法:本体:300(W)×300(D)×100(H)mm
重 量 :本体:5.1kg
SCSI接続でMOを接続して環境は揃いました。次回はSSDにWindows3.1のインストールと余裕のある340MBのハードディスクには保存してあるゲームイメージから書き戻しして環境を作ろうと思います。二十数年ぶりなので少し時間とパワーが必要かもしれません。 

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