腐食したPC-9801NL/A120
PC-9801NLを紹介したのが2011年の3月でした。その後実家の棚にずっと保管していましたが、今回昭和のゲーム機を探しに行ってボロボロの状態を発見して持ち帰りました。

特にバッテリー部の腐敗が激しく、白い粉(炭酸カリウム)が浸食していそうな状態です。

パネルを開いてみました。パネルは幸いビネガーシンドローム状態ではなさそうです。

背部。炭酸カリウムで塗装や筐体が腐食しています。


とりあえずバッテリーを外しました。

ニッカドタイプのバッテリーパック。

ラベルを剥がすとこのとおり。


反応して電解液の水酸化カリウムから炭酸カリウム(2KOH + CO2 → K2CO3 + H2O)になりボディを浸食した模様です。(バッテリー挿入口、かなり酷い状況)

廃棄しようかと思いましたが、とりあえず部品を取ることに。まずはメモリから。

メモリもメッキ部分が怪しい。

背部のネジを外すと基板が現れました。

マザーボードがどの程度ダメージを負っているかが不明です。正面にIntel i486SX(33MHz)が目に止まります。


HDDを外します。ハードディスクは大丈夫なようでした。」


この機種は電池系が2系統あるようです。


マザーボードを外しました。どうも2層構造になっているようで基板がもう1枚あります。

マザーボードからキーボードのフラットケーブル3つを外します。

LCDのコネクタも外しまず。

キーボードともう1枚の基板が外れました。

次にLCD部。両脇ヒンジ部のカバーを外します。



手前のパネルをゆっくりと剥がしていきます。ネジは2箇所のみであとはフックで止まっているので細いマイナスドライバーでゆっくりとこじ開けていきます。

LCDパネルを剥がしました。液晶は偏光フィルムの劣化は見られません。

腐食したボディを除き、LCD、LCDパネル、インバーター、基板(2枚)、キーボード、HDD、トラックボールを取り外しました。問題はこれをどう扱っていくか現在思考中です。

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