2台目PC9821LT 

NEC(PC-80,88,98)
このマシンは予備機もありましたがやはりビネガー状態。今回は天気もよかったので外で行いました。  
このパネルは偏光フィルムは容易に剥がれますが、フィルムについている糊が厄介です。 
糊を写真のおとりガラスを傷つけないように剥がしていかなければいけません。 
糊だけを取り除くに30分程度時間を費やしました。 
その後、糊剥がし剤(有機溶媒)を使うとキレイなガラス面が見えてます。 
このパネルを元の状態に戻していきます。 
本体との接続はケーブル2箇所を繋げるだけです。 
起動させてみます。この機体はWindows95をインストールしてあります。
完成したPC9821LT。この機種は大型の98NOTEの中では比較的軽量でスリムなので個人的には気に入っている98ノートです。 
液晶も9.5inch TFT(640×480ドット256色)。若干の隅に糊が残ってしまいましたがPC98は初めだったのでフィルムもいい感じで張り付いています。。但し98NOTEの偏光フィルムはできればやりたくない。 
キーボード。1台は一部勝手に連打して暴走するキーが2つほどありますが、部品が見つかるまでこのままです。キーピッチは短いですがストロークはあり、それなりにタイピングはできます。 
本体左側。ボディ自体はPC9801NLと同様な形状ですが液晶がカラー化された分、液晶フレーム部は厚い。  
PCスロット。2枚のPCMCIAカードが挿入できました。 
本機はサウンドカード(Panasonic製)とSCSIカードが入っています。 
背部。プリンタ(セントロニクス準拠)、RS-232C、マウス(ミニDIN)など 
右側。リセットスイッチとトラックボールのクリック部。 
このシリーズもトラックボールでした。これ以降は普通のスライドパットに変更されてしまいました。 
トラックボール慣れると使いやすいデバイスでした。 
本機はPC9801NLの課題だった液晶がカラー化されたマシン。カラー化によりWindows環境下での作業が実用的になりました。 
液晶スペック的にはVGA(640×480)なので狭い感じはしますが当時はこれで満足して使っていました。 
CPUがi486DXなので動かそうとすればWindows95も可能でした。
本機が発売された1995年はちょうどOS移行期でWindows95登場のフィーバー期だったことを覚えています。 
Windows95の登場でCPUもPentium化が進み、この時期i486の位置づけは微妙な感じでした。 
スペック的にはWindows3.1、Windows95でもそれなりに動きます。
本機が発売された1995年はWindows95の登場によりハードウェアも速いスピードで進化していきました。 
ポインティングデバイスも私的にはトラックボールは気に入っていましたがPCのスリム化のニーズにより採用するマシンは減少していったのが残念です。 
今回2つのPC-98機をメンテしましたが所有するPC9821La10やPC9801Naや初代Nも同様に電解コンデンサの劣化、バッテリーの液漏れとビネガーシンドローム状態でした。今回のことで分かりましたが98NOTEはかなりの確率でバッテリーからの液漏れが発生するため、内蔵電池とバッテリーは取り外しまたは新品に交換しておいたほうがいいと思います。 
これも早期に対応が必要ですが、98補修にはかなりの時間を費し、他の機種の紹介ができないので今後はゆっくりと時間をかけて行っていこうと思います。 

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