VAIO RQ3のマザーボードをRQ1に移植

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VAIO QR1の修理。VAIO RQ3のマザーボードをRQ1に移植と偏光フィルムの交換。
個性的なパイプをモチーフとしたデザインにこだわったVAIO QR1です。 かなりの時間放置した結果、LCD部分に変性は発生していました。デザイン的に個性的で気に入っていたので非常に残念です。 
更に問題だったのは起動確認を行いましたが、電源が入りましたが起動しない(BIOSががち上がらない)という状態でした。QR1も予備機を1台保管していたのですがその1台も起動しないという悲惨な状態です。 
仕方なく問題のQR1は本体はマザーボード、キーボード、HDD、ドライブ、LCDを分解して取り外しました。  
なんとか復活させたいのですが、このQRシリーズも発売から20年以上経過していて、なかなか状態のいいデバイスが出回らなくなっています。2週間ほどヤフオクやメルカリを眺めていましたが状態のいいものがなく、しかたなくVAIO QR3の予備機を持ち出して来ました。 
これも10年以上に前に購入いたもので、そもそもPCG-QR3用の予備機で保管していたものです。これを使用するにあたってPCG-QR3(未公開)は起動確認できたので世代的にはそれほど変化がない前提でまず分解してマザーボード等の互換性を検証しました。  
このQR3(予備機)も筐体は黄ばみが多いのです。
外観は汚れが酷いですが状態はそれほど悪くなくLCDの表示やOSの起動は問題はない状態でした。
したがって、このQR3を分解してマザーボード等の基盤系の互換性確認ができ、LCDもケーブル等の互換が確認し可能なら移植することにしました。  
このQR3のキーボードは黄ばみもそれほど進んでなく部品取りとして保管できそうです。 OSを起動させたところ問題はありませんでしたがスライドパットの一部が効かない状態でした。 
QR1はベースOSはWindowsMEですがこのQR3はWindowsXPがインストールされていました。この世代になるとWindowsMEから一気にWindowsXPになっていて驚かされました。 
底部です。大分よごれは酷いですが中央のネジを外すとキーボードが外れる仕組みです。  
QR3のキーボードは手前フックを押すだけでキーボードが外れます。QR1はヒンジ部のカバーを外して更にネジを外さないと外れませんでしたが大分簡易化しています。 
内部を開けるとこのような状態になっています。ここではメモリ(PC-100 128MB×2)を外します。 
次に背部のインターフェイスカバーを開けてヒンジ部に設置のカバーネジを外します。 
これでヒンジ部のカバーが外れます。ここでヒンジネジとコネクターを外すことによりパネルは外れそうです。  
ここでパネル部分でQR1と違うところを発見。パネルケーブルがQR3は1つ多い。(写真右側)これらを全て外すとパネルが外れました。  
どうもパネル右側のケーブルはQR3特有のパネル両サイドのスピーカー端子っぽい感じです。 
今回故障したQRのパネルも外し接続したところ、ビネガーシンドローム状態ではありますが表示が可能だったため、マザーボードを入れ替えてもQR1のパネルは使える可能性があります。  1330
QR3のパネルはヒンジネジ2本を両方外して、コネクターを引き抜くと外れます。  
いっしょにアースも外します。これでパネルが外れます。本体側のコネクタはスピーカーコネクタを除き、同じタイプのコネクタだったので流用できそうです。  
次に底面の外しを行っていきます。底部は外れるネジは全て外していいます。
全てのネジが外れるとボディ自体をヘラでずらしながら外して行きます。  1344
次に本体からコンボドライブを外します。 
底部のカバーが外れた状態です。 
ボード上の内蔵電池から若干析出物が見えるので外してきます。  
本体部からマザーボードを外しました。、既にQR1のマザーボードを外してあり並べてみると構造的には違いがあまりない感じです。 
マザーボードで違う点はQR3はメモリースティックの基板が別基板であります。 
マザーボードにあるネジを全て外して行くと外れます。  1356 1357
ヒートシンクも外します。 
背部のインターフェンス類のスチールカバーは互換性がボディの形状からないので外して行きます。  
外れたQR3のマザーボードです。形状は同じで若干入出力コネクター数が違い(メモリースティックスロット)程度で移植が可能そうでした。 
分解したQR1ボディにマザーボードを入れてみます。 
QR1のボディにQR3のマザーボードはそのまま利用出来そうです。(ネジの位置もインターフェイスの位置もいっしょです。) 
1番の違いは背部のインターフェイス類のフレームでした。これはQR1用に入れ替えます。 
コネクタ類の配線とネジ締め、ヒートシンクはグリスを塗って完成です。 
QR1のボディにQR3のマザーボードを移植ができました。 
QR3はパネルスピーカーで音声出力しますが内蔵スピーカーもあり、QR1用のスピーカーもコネクターが一致します。 
QR3のマザーボードを積んだQ1ボディにQR3パネルを接続してみます。 
電源を入れると起動しました。かなりアンバランスですがQR3のパネルが使えそうでうs。  
電源を入れてOSを起動させたところキーボードは問題ありませんでしたが、スライドパットが動きませんでした。よく確認すると基板の種類が異なりました。 
スイッチ部の高さが異なりました。QR1用のボードに切り替えて設定したらスライドパットも使用可能となりました。 
スペック的にはCleron844MHzでメモリ256MB仕様ですが最終的には384MB(256+128)にしました。
ボディが完成してから気がつきましたがPCスロットの色が違いました。QR3は白色ですがQR3は黒色。 
しかたなく、再度分解。入れ替えます。  
再度組み直してPCカードを挿すと無事認識。 
最後にドライブの入替。QR3用のコンボドライブを流用したかったのですがベゼルが異なりました。 
ネジの位置が全然合わないので諦めてQR1用を使います。続きはPart2で。 
ここまでのまとめ
1.VAIO QR1 ビネガーシンドロームが発症、マザーボードの不具合で起動しない。
2.予備機もビネガーシンドロームで起動しない状態。
3.VAIO QR3(予備機)のマザーボード、パネルを取り外して、QR1に移植。
4.コンポドライブ(QR3用)はベゼルサイズが合わなく、QR1用を使用。

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