98NOTEの初号機。本機以前はラックトップと呼ばれたサイズが大きいPCしかない中、3kgを切ったサイズでPC98のソフトが動かせたのは感動ものでした。
当時、ノート型PCは東芝DynabookSS001が先行し、NECも同様に小型のPC-98を開発したのが本機。
DOS/V機が台頭してきた次期で98アーキテクチャで開発されたため需要は高かった。
当時のアプリケーションはFD2枚が最低条件だったため本機もFD+1MのRAMドライブという構成はNECのみでRAMディスクにFDの1枚分のデータをコピーして運用していました。
キーボードは初期のPC-98らしくしっかりとした作り。
本体右は増設RAMカードスロット、リセット、各種デップスイッチと電源。
スタイルはラックトップ型を小型化したもの。後部はバッテリー部分。
背部はキーボード用、マウス用コネクタ、RS-232C、プリンターインターフェイス、拡張性を考慮した110pinバスが搭載され、SCSI、外付けFDなどが接続出来ました。
左側は3.5inchFDドライブのみ。
液晶は640×400ドットの表示能力を持ち,ドット単位にカラー8色表示ができるバックライト付き液晶ディスプレイを搭載していた。同時期にEPSON製のPC-286Fが発売されたが白黒液晶は反射型で非常に見づらく、バックライト付きは非常に明るかったことを記憶しています。
当時のNECは右側にコントラストとバックライトのボリュームスイッチが特徴でした。
本体スペックは
CPU:V30 10MHz
ROM:BIOS.N88-BASIC(86)及び.98NOTEメニュー128KB
標準RAM:640KB 最大2.6MB(EMS対応メモリ)
GRAM容量:256KB
GRAM画素数:640*400
GRAM色数:4096色中16色2画面(液晶ディスプレィは、8階調)
テキストVRAM:12KB
標準実装ドライブFDD:3.5インチ1M/640KFDD1-DRIVE
標準実装ドライブその他:M/640K相当RAMドライブ×1
内蔵インタフェースコネクタ:プリンタI/F RS-232CI/F マウスI/F
漢字 :標準:第一、第二、拡張
サウンド機能:オプション
カレンダ時計:μPD4990使用年サポートあり
電 圧:AC100V±10%
外形寸:316mm,253mm,44mm
重量 :本体 2.7kg
添付品:ACアダプタ*ケーブルラベル PC-9801N-12L
備考 :メモリ専用カードスロットにより8.6MBまで拡張可能
本機が登場した時、今まで大型の筐体で動いていた98ソフトが3kgを切るサイズのPC動いてしまう感動は今でも忘れられません。
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