早すぎた完成形。漆黒の芸術品PCエンジンDUOが教えてくれた一体型ゲーム未来。
PCエンジンDuo (NEC) 1991年 59,800円

デザインが気に入り2000年になる頃中古で購入し、起動確認した後保管していました。前回PCエンジン(CoreGrafix)を久しぶりに持ち出してきたこともあり、PCエンジンにCD-ROM²の機能を追加したDuoを紹介します。

このDUOはPCエンジンにSUPER CD-ROM2を一体化させ世界初となるディスクドライブ(CD-ROM)一体型ゲーム機でした。
当時のゲーム機はほとんどがROM(メモリ)カートリッジによる供給でありディスクによる供給は画期的でしたが、当時はPCエンジンにドライブユニットを追加するスタイルで使い勝手はイマイチ(本体にI/FユニットとCD-ROMドライブを接続)でした。これ以前は、PCエンジン本体にCD-ROM²システムを接続するための巨大な周辺機器(CD-ROM²ユニット)が必要でした。DUOはそれまでバラバラだった本体とCD-ROM²ユニットを一体化し、これ一台で全て遊べる利便性を追求した1台でした。

ピックアップ調整
接続し起動させてみました。購入時に起動確認した以来なので20年ぶり位になります。メニューが起動してCD-ROMを起動(RUN)させましたがディスクは読み込んでいる様子ですが起動しません。(PLEASE SET DISC!のまま)。Huカードスロットからの起動は出来ましたがどうもドライブの不良のようす。ネットの情報を見ると長年放置していてレーザーの出力が落ちているのか、コンデンサ不良のようです。

このまま放置するわけにもいかず、内部を開けてみることに。底面のネジ(トルクネジ)を外すと簡単にアクセスできました。

内部は1枚基板で右側がドラブ駆動系。いくつかかるボリュームを調整するか、ピックアップのレーザーの出力を調整しますが、とりあえずピックアップ系をいじってみました。

本体基板のピックアップレンズの調整ボリュームを調整すればいいようですが今回はスルーしまずはピックアップ出力を上げてみることに。

ピックアップの移動用モーターを手動で回してピックアップ部を移動します。

レンズ(HOP-M3)の出力調整です。2mmほど右回りに回します。


無事CD-ROMから起動確認ができました。

DUOは音楽CDもサポートしていてCDプレイヤーとしての専用インターフェースを持っていました。

DUO自体もAV出力端子を備えており、オーディオアンプに繋ぐことができました。(専用機にはかないませんが)

CD-Rからの起動(イメージファイルの起動)
DUOのドライブは個体差があるようですがCD-Rからゲームの起動ができます。DUOの後継機DUO-Rは私の所有機では不可でした。
所有CD-ROMのイメージ化されたファイルをライティングソフトを使って書き込みことにより通常CD-ROMと同様に起動させられます。(変則的なフォーマットで若干クセがあります。詳細をまたUPしようと思います。)CD−Rからもオリジナルのディスクと同様に起動します。(手前がオリジナルCD-ROMで奥がCD-R)


天外魔鏡の他にもいくつか起動してみました。有名なシューティングゲームです雷電。通常のHuCard版と、さらに豪華になったSUPER CD-ROM²版(SUPER雷電)の2種類がありました。

雷電は様々なゲーム移植されていますがPCエンジン版(1991年発売)は、当時のハードスペックを最大限に活かした驚異の移植度でした。8ビット機では難しい緻密に描き込まれた戦車や戦闘機のディテール、爆発エフェクトが美しく再現されています。

先に紹介した『雷電』と同じく、アーケードからの移植作のロウィング(ZERO WING)非常に個性の強い名作でした。

このシューティングゲームの特徴は自機の先端から出るプリソナービーム(捕獲ビーム)でした。

有名な悪魔城ドラキュラX 血の輪廻

CD-ROM²の恩恵として当時としては珍しかったアニメーションによるビジュアルシーンや、豪華声優陣によるフルボイス演出が物語を盛り上げます。

最後にグラディウス。Huカード版がありますが続編の『グラディウスII GOFERの野望。

SUPER CD-ROM²として電源を入れて驚くのが、そのサウンドでした。PCエンジン版はCD音源を活かした豪華なアレンジが施されています。

まとめ
デザイン的にはドライブ搭載機の原型ともいえるデザインで、ブラックベースの筐体は従来の無機質なものとは異なり機能的でインパクトのあるものでした。

本体正面左側にはHuCARDスロットとPCエンジン本体があり右側がCD-ROMドライブとなっています。

HuCARDスロット部も今までのむき出し状態からカバー付きとなりデザインの統一性を図っているようです。

電源も正面左側にあり入れるとSUPER CD-ROM2システム画面が起動します。

CD-ROMドライブはバッファー量を4倍の2Mに拡張されたものが搭載されています。したがって全てのHuCARD、CD-ROM²、SUPER CD-ROM²タイトルをそのまま遊べる点が画期的でした。

ヘッドフォン端子の搭載
NEC自体は元々オーディオ機器にも力を入れていた為、正面左側にはヘッドフォン端子とボリューム調整ダイヤルを搭載。これは、DUOが当時のゲーム機としては画期的な高音質を誇っていた証であり、ヘッドフォンを通じてゲームの世界に没入できました。残念ながら後継機のDuo-Rでは無くなってしまいましたが。

ドライブ部は半透明の窓がありディスク状況を確認でき、カバーボタンの脇には読み込み中にカバーが開くのを防止する防止ロックがありましたがほとんど使用しませんでした。

背部は電源とオプションの充電式バッテリーユニットをここに接続する設計。

DUOによりCD-ROM²メディアはさらに普及し、多くの名作が生まれました。CD-ROMの特性を活かし声優によるフルボイスの台詞が挿入されるようになり、RPGやアドベンチャーゲームの物語への没入感が格段に増しました。 私的には前回紹介したアスキースティックエンジンとの組み合わせがデザイン的にも気に入っています。

またCD音源により従来のROMカセットでは難しかった、CDプレイヤーと同等の高音質なBGMがゲーム内で流れるようになり、音楽面でも大きな進化を遂げました。
ちなみにTurbo GrafX Game ConsoleはDUOでは起動しませんでした。(個体差かは不明です。)

本機の後続機であるDUR-Rでは起動したのでロジックボードの違いなのかもしれません。

PCエンジンは発売当初”コア構想”という拡張バスによりPCエンジン自体をコンピューターのコアとし発展できるシステムとしてスタートしましたが本機の登場で全て完結できてしまうという形になってしまい、本来のコンセプトとは整合性が難しくなっていました。ただ、PCエンジンの全てのソフト資産(HuCARD, CD-ROM²)を、拡張ユニットなしで楽しめる最高の環境であることは間違え有りません。

PCエンジン仕様は8ビットゲーム機では最高の仕様でしたが当時任天堂やセガも16ビット機を発売し先端的な仕組みのPCエンジンコア構想もその地位を少しずつ失っていくことになりました。私的には当時のアーケードゲームに迫る移植度とシューティングゲームが豊富でしたが、残念ながらその後のFX仕様も方向性の違いから中途半端なもので任天堂、セガに水をあけられたのが残念でした。

このDUOのディスクドライブを一体化したゲーム機コンセプトはその後のゲーム機(プレステーションやドリームキャスト、3DO、XBOX)の基礎になるスタイルが確立された先駆けとなる1台でした。
PCエンジンDuo (NEC) 1991年 59,800円

デザインが気に入り2000年になる頃中古で購入し、起動確認した後保管していました。前回PCエンジン(CoreGrafix)を久しぶりに持ち出してきたこともあり、PCエンジンにCD-ROM²の機能を追加したDuoを紹介します。

このDUOはPCエンジンにSUPER CD-ROM2を一体化させ世界初となるディスクドライブ(CD-ROM)一体型ゲーム機でした。
当時のゲーム機はほとんどがROM(メモリ)カートリッジによる供給でありディスクによる供給は画期的でしたが、当時はPCエンジンにドライブユニットを追加するスタイルで使い勝手はイマイチ(本体にI/FユニットとCD-ROMドライブを接続)でした。これ以前は、PCエンジン本体にCD-ROM²システムを接続するための巨大な周辺機器(CD-ROM²ユニット)が必要でした。DUOはそれまでバラバラだった本体とCD-ROM²ユニットを一体化し、これ一台で全て遊べる利便性を追求した1台でした。

ピックアップ調整
接続し起動させてみました。購入時に起動確認した以来なので20年ぶり位になります。メニューが起動してCD-ROMを起動(RUN)させましたがディスクは読み込んでいる様子ですが起動しません。(PLEASE SET DISC!のまま)。Huカードスロットからの起動は出来ましたがどうもドライブの不良のようす。ネットの情報を見ると長年放置していてレーザーの出力が落ちているのか、コンデンサ不良のようです。

このまま放置するわけにもいかず、内部を開けてみることに。底面のネジ(トルクネジ)を外すと簡単にアクセスできました。

内部は1枚基板で右側がドラブ駆動系。いくつかかるボリュームを調整するか、ピックアップのレーザーの出力を調整しますが、とりあえずピックアップ系をいじってみました。

本体基板のピックアップレンズの調整ボリュームを調整すればいいようですが今回はスルーしまずはピックアップ出力を上げてみることに。

ピックアップの移動用モーターを手動で回してピックアップ部を移動します。


レンズ(HOP-M3)の出力調整です。2mmほど右回りに回します。


無事CD-ROMから起動確認ができました。

DUOは音楽CDもサポートしていてCDプレイヤーとしての専用インターフェースを持っていました。

DUO自体もAV出力端子を備えており、オーディオアンプに繋ぐことができました。(専用機にはかないませんが)

CD-Rからの起動(イメージファイルの起動)
DUOのドライブは個体差があるようですがCD-Rからゲームの起動ができます。DUOの後継機DUO-Rは私の所有機では不可でした。
所有CD-ROMのイメージ化されたファイルをライティングソフトを使って書き込みことにより通常CD-ROMと同様に起動させられます。(変則的なフォーマットで若干クセがあります。詳細をまたUPしようと思います。)CD−Rからもオリジナルのディスクと同様に起動します。(手前がオリジナルCD-ROMで奥がCD-R)


天外魔鏡の他にもいくつか起動してみました。有名なシューティングゲームです雷電。通常のHuCard版と、さらに豪華になったSUPER CD-ROM²版(SUPER雷電)の2種類がありました。

雷電は様々なゲーム移植されていますがPCエンジン版(1991年発売)は、当時のハードスペックを最大限に活かした驚異の移植度でした。8ビット機では難しい緻密に描き込まれた戦車や戦闘機のディテール、爆発エフェクトが美しく再現されています。

先に紹介した『雷電』と同じく、アーケードからの移植作のロウィング(ZERO WING)非常に個性の強い名作でした。

このシューティングゲームの特徴は自機の先端から出るプリソナービーム(捕獲ビーム)でした。

有名な悪魔城ドラキュラX 血の輪廻

CD-ROM²の恩恵として当時としては珍しかったアニメーションによるビジュアルシーンや、豪華声優陣によるフルボイス演出が物語を盛り上げます。

最後にグラディウス。Huカード版がありますが続編の『グラディウスII GOFERの野望。

SUPER CD-ROM²として電源を入れて驚くのが、そのサウンドでした。PCエンジン版はCD音源を活かした豪華なアレンジが施されています。

まとめ
デザイン的にはドライブ搭載機の原型ともいえるデザインで、ブラックベースの筐体は従来の無機質なものとは異なり機能的でインパクトのあるものでした。

本体正面左側にはHuCARDスロットとPCエンジン本体があり右側がCD-ROMドライブとなっています。

HuCARDスロット部も今までのむき出し状態からカバー付きとなりデザインの統一性を図っているようです。

電源も正面左側にあり入れるとSUPER CD-ROM2システム画面が起動します。

CD-ROMドライブはバッファー量を4倍の2Mに拡張されたものが搭載されています。したがって全てのHuCARD、CD-ROM²、SUPER CD-ROM²タイトルをそのまま遊べる点が画期的でした。

ヘッドフォン端子の搭載
NEC自体は元々オーディオ機器にも力を入れていた為、正面左側にはヘッドフォン端子とボリューム調整ダイヤルを搭載。これは、DUOが当時のゲーム機としては画期的な高音質を誇っていた証であり、ヘッドフォンを通じてゲームの世界に没入できました。残念ながら後継機のDuo-Rでは無くなってしまいましたが。

ドライブ部は半透明の窓がありディスク状況を確認でき、カバーボタンの脇には読み込み中にカバーが開くのを防止する防止ロックがありましたがほとんど使用しませんでした。

背部は電源とオプションの充電式バッテリーユニットをここに接続する設計。

DUOによりCD-ROM²メディアはさらに普及し、多くの名作が生まれました。CD-ROMの特性を活かし声優によるフルボイスの台詞が挿入されるようになり、RPGやアドベンチャーゲームの物語への没入感が格段に増しました。 私的には前回紹介したアスキースティックエンジンとの組み合わせがデザイン的にも気に入っています。

またCD音源により従来のROMカセットでは難しかった、CDプレイヤーと同等の高音質なBGMがゲーム内で流れるようになり、音楽面でも大きな進化を遂げました。
ちなみにTurbo GrafX Game ConsoleはDUOでは起動しませんでした。(個体差かは不明です。)

本機の後続機であるDUR-Rでは起動したのでロジックボードの違いなのかもしれません。

PCエンジンは発売当初”コア構想”という拡張バスによりPCエンジン自体をコンピューターのコアとし発展できるシステムとしてスタートしましたが本機の登場で全て完結できてしまうという形になってしまい、本来のコンセプトとは整合性が難しくなっていました。ただ、PCエンジンの全てのソフト資産(HuCARD, CD-ROM²)を、拡張ユニットなしで楽しめる最高の環境であることは間違え有りません。

PCエンジン仕様は8ビットゲーム機では最高の仕様でしたが当時任天堂やセガも16ビット機を発売し先端的な仕組みのPCエンジンコア構想もその地位を少しずつ失っていくことになりました。私的には当時のアーケードゲームに迫る移植度とシューティングゲームが豊富でしたが、残念ながらその後のFX仕様も方向性の違いから中途半端なもので任天堂、セガに水をあけられたのが残念でした。

このDUOのディスクドライブを一体化したゲーム機コンセプトはその後のゲーム機(プレステーションやドリームキャスト、3DO、XBOX)の基礎になるスタイルが確立された先駆けとなる1台でした。

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