Other PC

80年代の代表的なモバイルPC ハンドヘルドコンピュータ

 ’83年に発売されたノートパソコン3機種です。メーカーも名前もデザインも異なる3つの製品ですが、サイズや液晶サイズからもうかがえるように、基本的な設計はまったく同じでした。 このような三兄弟を一堂に集めてみました。

80年代PCはデスクトップPCが中心でしたが、EPSONがHC20を発売しハンドヘルドコンピュータというカテゴリーが認知されつつある時期でした。現在のようなノートPCはまだ無くフルサイズのキーボードと携帯性と液晶ディスプレイを備えたデバイスは斬新的でした。

 実際にはエプソンソンが発売したHC-20が既に存在していました。HC-20は,「ハンドヘルド·コンピュータ」という分野を切り開いた画期的なマシンでHC-20が存在しなければハンドヘルドコンピュータというカテゴリーも発展はなかったと思います。 このこれら3機種は,京セラ製でハードウェアの詳細設計とBIOSは京セラ,ソフトウェアはアスキーが担当していました。
京セラが開発したKyotronic 85のクローン3兄弟 
 元々は京セラがKyotronic 85として開発、販売したPCでしたが市場では受け入れられずライセンスを複数の企業が取得して販売されたPCが存在しました。実際には本機の他にNEC:PC8201とOlivetti:Olivetti M10が存在しました。
 同じハードウェアを持ちながらもTandy(アメリカ)、NEC(日本)、Olivetti(イタリア)が京セラから設計のライセンス供与を受け、自社製PCとして登場しました3台です。ベース構造は同じですが各社ともオリジナリティーを持ち仕様が若干異なっていました。
 ベースのスペックは共通でCPUに80C85(2.4576MHz)を搭載,メモリは標準で16KBですが,最大96KBまで拡張が行え、同時期のPC-8001を上回る大容量化が可能でした。LCDは40桁×8行(240×64ドット)のモノクロ液晶ディスプレイ(バックライト無し)も,それまでの常識を超えたもので,CRTにに80桁×25行(640×200ドット)で表示することもできた。バッテリ駆動時間は,アルカリマンガン単3電池4本で18時間以上,ニッカド電池で5.5時間以上と外部での持ち運びが可能なスペックでした。

PC-8201(NEC) 

NECらしく当時のPC98シリーズに似たデザイン。ボディーカラーは3色(ホワイト、ワインレッド、シルバー)。デザインは当時のPC-98に近いアイボリー色のNECらしい堅牢なデザイン。キーボードは唯一日本語入力が可能で大型のカーソルキーも特徴。

単3電池4本で駆動が可能でした。

電源を入れ起動確認。メインメニュー。

M10 (Olivetti)

グリーンを基調とした透明なアクリルに包まれたチルトする液晶や落ち着いた配色のキーボードなどからオリベッティらしい質の高いデザインです。

パネルはチルト機構により稼働するのも本機のみでした。

単3電池4本で駆動が可能でした。

電源はPC-8201と同様に単3電池4本で動きます。

TRS-80 model100

アメリカのタンディ・コーポレーションが作製したKyotronic 85を忠実に再現したハンドヘルドコンピュータ。 

カーソル、ファンクションキー部。ここら辺はPC-8201やOlivettiM10とレイアウトが異なります。

電話回線用モデムを内蔵しているので、ケーブルを電話器接続用のコネクタつなぐだけで、電話回線を通じてデータのやりとりができる。

3台のレビューは過去記事を参照してください。
80年代のモバイルPC ハンドヘルドコンピュータ

 ハンドヘルドコンピュータは当時のデスクトップPCを持ち運ぶことコンセプトとして開発され、サイズ的に制約がある中、大きさはA4版サイズでLCDは40桁✕8行が表示できグラフィックは240✕64ドット、CRT、プリンタ、カセットレコーダなどが接続でき、RS- 232Cも装備していました。当時のノートPCはまだ外部に手軽に持ち出せるサイズではなく、このカテゴリーは一定のニーズがありましがノートPCの小型化、高性能化が進みすみ分けが難しくなったカテゴリーとなってしまいました。

Olivetti 

Olivettiがデザインしたクオリティーの高いPC-8201の姉妹機

タリアの建築家マリオ・ベリーがデザインしOlivettiが作成したDOS/マシン

Olivettiが作成したDOS/Windows3.1マシン

Tandy

京セラが開発したKyotronic 85のクローンPC

OQO

米国OQO社が製造したPDAサイズでWindowsが動いた超軽量小型PC(UltraPC)

圧倒的な小ささと国産PCにないシンプルな美しさをもつモバイルPC

IBM

サブノートというカテゴリーを確立しThinkPadをメジャーにした画期的モデル

Part2

サブノートというカテゴリーを開いたIMBのカラーサブノート

Thinkpad230CSの後継機

1900年代末期に開発されたサブノートの完成型

バタフライキーボードという分割格納式を採用したB5サイズのThinkPad

当時世界最小のWindows3.1マシン。別名ウルトラマンPC

A4サイズながら当時はなかりスリム(約3cm)だったThinkPad

CPUに低電圧版モバイルPentium III 600MHzを搭載したB5ファイルのノートPC

SONY

SMC-70 1982年

AppleⅡを目指したSMC-70

SMC-777C 1983年

当時としては4096色中16色という高い表現能力でビジュアル指向のPC

MITSUBISHI

元祖国産の超薄型ノートPC

Padeion HDD入替

PIONNER

レーザーディスクと接続しゲームができたPC(MSX)

コントロールケーブル(DIN8ピン)作成

レーザーディスクゲーム編

DEC

DIGITAL HiNote Ultra 450C 1995年

廉価版

ここから薄型PCの歴史が始まった

EPSON

EPSONが発売したハンドヘルドコンピューター

Panasonic

MSXturboR、最後の規格のMSX 

ベルト交換編

高性能モバイル初代Let’s Note

SDカードによる簡易SSD化

軽量で光学トラックボール内蔵のPanasonicのモバイル機

かなり魅力的(薄く、軽く、長い)になったLet's note

最軽量の2in1 B5サイズ以下のUltraBook

Toshiba

デスクトップPCをポケットサイズにしてしまったLebretto。

Libretto for DoCoMo D-2 (Libretto 60) 1997年

Libretto 60のDocomo版。」

洗練されたシンプルなデザイン。Dynabook CX

修理編

Core2Duoを搭載した15.4inchワイド液晶を搭載したオールインワンDynabook

2スピンタイプのPCではなかり軽くマルチドライブ搭載で847g

Fujitsu

富士通が最初に発売した8Bit(MC6809:モトローラ-)パソコン

FM-8/FM-7とのベンチマーク

ゲーム編

ゲーム編ロードエラー

Fujitsuが開発した2台目8bitマシン。FM-7はFujitsu Micro 7の略 

FM-NEW7のベンチマーク

PentiumⅢ500Mhzを搭載した当時のハイスペックPC

FMV-LIFEBOOK C8230 2006年

第1世代のCore2Duoを搭載したスタンダートA4ノート

FMVのウルトラモバイルPC

富士通ではめずらしい薄型のA4サイズのモバイル機

FMV-LIFEBOOK S8245 2007年

薄型液晶、マグネシウム合金、グラスファイバープラスチックなどを採用し、軽量・薄型化したA4型

FMV-LIFEBOOK T8260 2008年

目的によってフィルムが変えられる初期の2in1タイプ

Intel Atomプロセッサを搭載した小型2in1PC

タブレットもノートPCとしても使えるハイスペックな防水タブレット

5世代Intel Core i5を搭載し20時間の長時間駆動を実現した13.1型

ESPRIMO FMVF77UDB

スリムな一体型でありながらハイパフォーマンスPC

Microsoft

Coreiを搭載したタブレットはAtomプロセッサよりハイパフォーマンスな2-in-1デバイス

641gのオールマイティに使えるWindowsタブレット

HP、工人舎

アルミニウム・マグネシウム合金の金属感あふれる質感の高い(値段にしては)マシン

IntelA110(800Mhz)と搭載した小型軽量(A5サイズ)のミニノートPC

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