VAIO Tap11 (Sony) 2014年
バイオ初のタブレットPC。
このVAIO Tap11はバッテリーが劣化していてタブレットPCとしては致命的でした。今回アマゾンでまだ購入できたので交換を行ってみました。
本体のカバーを外していきますが、正面から見て左側面のUSBとminiHDMI端子があります。
カバーを開きに3ヶ所のネジを外します。
次に右上のmicroSDスロットの所にもネジが2本あるので外します。
本体とパネル部分の枠の間をプラスチックのヘラで開けていきます。これが非常に大変でした。
筐体全体はネジ止めではないのでよほど慎重に行わないとキズがつきます。
液晶上部をはずすと、液晶側から本体へケーブルが出ていてマザーボードとコネクタが見えます。
ゆっくりと引っ張ると外れます。
下部も外していきますが、全てフックで止まっているためかなり大変な作業でした。
バッテリー部分が見えてきます。
分離した状態も、液晶と本体を繋いでいるフラットケーブルもあるので、液晶が完全に分離した時点で、本体側のコネクタを上に上げてフラットケーブルが外せます。
元々のバッテリーを外します。ネジが6箇所を外すと簡単に取り外せます。
バッテリー側コネクターは基板左側を外します。
アマゾンで購入したバッテリーと入れ替えます。
メモリは固定のようです。
後はコネクター2カ所(パネルのフラットケーブルと前面カメラのコネクター)を差し直します。
バッテリーの取り替えはそれほど難しいものではありませんでしたが、問題は本体の取付でした。
無理矢理ヘラで押し出したのでキズが目立ちます。またボディ部分はプラスチックのフックで止まっているため、場所によっては浮いてしまいました。
VAIO Tap11は薄さを追求したのかもしれませんがボディの接着はかなり無理をしているようで、分解には向いていません。(私の分解方法が雑だったこともありますが..) また分解するようでしたらかなり慎重に行わないと本体が傷ついたり浮き上がります。しかたなく今後は分解しないという前提で接着剤で一部固定しました。
本機はマイナーチェンジ版の2世代目で当時のXPERIAのZシリーズと同様なオムニバランスデザイン(全方位型)コンセプトでどの角度からもシンプルで美しくみえるデザインが特徴です。
本体もかなり薄く、シンプルなボディは今見ても質感が高く感じられます。
本機の特徴はPCとタブレットの2つのスタイルで利用でき、MSのSurfaceと同様に画面カバーを兼ねるキーボードを装備していました。
キーボードは脱着式でSurfaceは物理的接点接続でしたが本機キーボードはワイヤレス接続となっています。本機から離れた場所でも使えるメリットとキーボード自体も充電が必要なこともあり用途によりメリット、デメリットがある感じです。
パネルサイズは11.6型と当時は大型でしたが今では一般的。重量が約780gと今時のタブレットと比べると重く、片手だけでは持てず両手で支えるか、スタンド使用が現実的です。
本機は第4世代Coreプロセッサ(Core i5-4210Y)を搭載し、メモリは4GB(変更不可)、SSD128GBです。同時期に購入したSurfacePro3やARROWS Tab Q704も同様な仕様でした。超薄型ワイヤレスキーボードは2.4GHz帯の無線仕様の為、ペアリングの必要もなく電源を入れるとすぐに使用できます。
本体スペックは
CPU:第 4 世代 Intel Core i5-4300U(1.5GHz/最大1.9GHz)
OS:Wondows8.1Pro
記憶容量/メモリ:SSD 128 GB の記憶域と4GB RAM
ディスプレイ:画面のサイズ: 11.6インチ Full HD 1920×1080
TFTカラー液晶[トリルミナスディスプレイ for mobile]、
オプティコントラストパネル
LEDバックライト、IPS液晶
タッチ: マルチタッチ
ネットワーク:ワイヤレス: Wi-Fi 802.11 a/b/g/n
Bluetooth 4.0 省電力テクノロジ
ポート:フルサイズ USB 3.0,microSD カード リーダー,ヘッドセット ジャック,MicroHDMI
カメラ:フロントCMOS センサー搭載HDウェブカメラ (有効画素数92 万画素)
リア CMOS センサー搭載8Mカメラ (有効画素数799 万画素)
オーディオ:インテル High Definition Audio準拠 内蔵ステレオスピーカー
センサー:光センサー,加速度センサー,ジャイロスコープ,電子コンパス
バッテリー駆動時間:最大約9時間
寸法:292mm × 201.3mm × 9.1mm
重量:800g
当世代のPCは以前紹介したSurfacePro3やARROWS Tab Q704を当時は購入しました。特にSurfacePro3現在もAmazonMUSICやAlexa端末して活用しています。
並べてみました。当時はなぜVAIOも購入候補に挙げなかったのか不思議な感じです。
どちらもPCとしての利用も想定したスタイルですがVAIOはデスクなどでの使用を想定したスタイルです。Surfaceは持ち出し膝においても使用できるスタイルでした。
キーボード自体Surfaceよりもしっかりとした作りでキーピッチは19mm、キーストロークは1.1mmで打感は一番いい。スライパットは一般的。
ARROWS Tabも並べてみました。サイズ的にはひとまわり大きい(12.5inch)感じです。
ARROWS TabのオプションキーボードはノートPCに匹敵するサイズと質感です。
装着するとほぼノートPCです。
専用クレードルを装着するとUSBやD-sub、HDMI、有線LANも装備されデスクトップPCとしても使用できました。
本体は堅牢性もありVAIOと比べると厚みがあります。
3台ともならべてみました。それぞれ使用するコンセプトが若干異なります。VAIOでの使用タブレットを意識したスタイル、SurfaceはタブレットでもノートPCとどちらでも対応できるマルチタイプ。ARROWSはノートPCとしてまた拡張すればデスクトップPCとしても使えるビジネススタイルPCでした。
3台起動するとそれぞれ個性があるのが分かります。
スペック的にはSurfacePro3が高く(パネル解像度、メモリ上限)、またarrowsはDesktopPCとしての利用も想定していたため、中間的な本機は見送ったと思います。
Windowsタブレットが本格的に登場したこの時期は各社とも高性能でオリジナリティーの高い端末があり、個性もコンセプトもさまざまなものがあり面白い時期でした。
この年にはDuo13も購入していましたがDuo13はPCとタブレットの中性的な感じでのデバイスでしたが本機はそれと比較するとよりタブレット仕様に比重を移したデバイスでした。
アルミフレームを巧みに使い、質感の高いオムニバランスデザインはソニーらしさを感じさせるこのVAIO Tabもその1台でした。
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