ビネガーシンドローム状態のジャンクなC1(2世代、3世代) 3台(PCG-C1 XG,VJ,VS )をフィルムを剥がして糊を除去、偏光板を交換しました。
結論から報告しますが1部失敗でした。液晶パネルの変色した偏光フィルムをカッターで剥がすまで問題ありませんでした。
C1パネルの偏光フィルムは糊の接着が良く、なかなか剥がしづらいのが難点です。
やってしまったのは糊剥がし剤(有機溶媒)と洗浄用に使用したエタノールを長時間パネル上に放置してしまったことです。糊の剥がし方は過去記事を参照してください。
見た目はきれいに剥がれています。
本体にパネルを装着して電源を入れて見ます。
バックパネルが発光するとムラが発生していました。
更に偏光フィルムを重ねてみると酷い状態に。
このパネルはシャープ製のLQ089B1LS11という製品でさすがにネットでも売っていません。(海外では購入できるようですが)
パネルを分解してみたところ液晶パネルは複数層になっていてパネル奥にある反射フィルムと反射パネルが変性しています。
ビネガーシンドローム状態のパネルを予備も含め4枚を処理しましたが2枚はこのような反射パネルの変性でムラが酷い状態、1枚はムラは若干ありますが使えそうです。2枚は成功したという結果でした。写真は成功したパネル。
成功したパネルは偏光フィルムをかぶせると問題なく表示されます。
成功したパネル2枚はPCG-VJとVSに装着し、若干ムラ気味のパネルはPCG-XGに装着しました。(写真はVS)
C1液晶は2本のコネクターを本体に接続します。
ヒンジはネジ2本のみで固定されています。特にこのネジ山を壊すと致命的
左右のヒンジキャップは上手に外さないと簡単にヒビが入ります。
本体の上部パネル。電源スイッチのコネクターは接続しづらい。
なんとか完成したC1。今回の液晶パネルの糊の除去の失敗は糊剥がし剤と洗浄用のエタノールを他の作業を並行して行っていた為に液晶上に上時間放置状態(30〜1時間)でそれぞれの溶媒が液晶内部に侵食し反射フィルムと反射板の変性になったと考えられます。その後行った2枚のパネルは糊剥がしは10分程度で処理したものは問題なかったため短時間の処理が必要でした。次回は完成した3台を紹介したいと思います。
※ちなみに後日液晶割れしたC1パネルから反射フィルムと反射パネルを取り出して入れ替えてみました。
液晶自体はダメージがなかったので問題なく表示されました。
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