VAIO PCG-505GX/4G 1998年

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VAIO PCG-505GX/4G (Sony) 1998年

初めてIEEE1394(i.LINK)端子を搭載し、デジタルビデオカメラと接続して静止画のキャプチャが行なえるようになった505。 
505シリーズでは3回目のマイナーチェンジ。同時発売の505G とはCPUのクロックとHDDの容量のみ。 
筐体はマグネシウム合金で軽量で剛性が高かったです。この時期はVAIOロゴはプリント印刷でしたが見る角度によっては浮き上がって見えました。この個体は劣化が少ないいい状態です。
パネルは10.4inchのTFT液晶でSVGA(800×600ドット)でしたが非常に発色の良いLCDでした。 
ポインティングデバイスのタッチパッドは、右側部分を上下に操作することで、スクロールが行なえる機能が追加された。 
キーボードも約17mmピッチ/2mmストロークを確保しタイピングは十分に当時は出来ました。 
キーボー自体は初代からそれほど変化がなくストロークが短いわりにはちゃんとタイピンができます。 
本体正面左側には新たに設置されたi.LINK(IEEE1394)端子 S200(4ピン)とUSB、オーディオ入力(ステレオミニジャックライン入力、ヘッドホン出力、FDD端子、ポートリプリケーター端子、モデム用モジュラージャックなど 
LCDのサイドにはスタイラスペンが配置されスライドパット上での操作ができました。 
右側はPCカードスロット、電源スイッチ、プログラマブル・パワーキーと赤外線。このプログラムキーは電源のOFF、サスペンドまたは、電源ONのいずれの状態からでも、ボタン一つ押すだけであらかじめ設定した一連の操作を自動的に実行させる機能でしたが、このキーが経年劣化で起動しない1つの原因にもなっています。  
LCDの両側にはスピーカー端子があります。前回紹介しましたがオプションで装着がきました。 
505GX/4Gはメモリ64Mbと4GBのHDDと当時のサブノートPCではハイスペックなマシンでした。 
505シリーズは経年劣化によりキーボード劣化やマグネシウム合金の塗装が剥がれやすい傾向ですが本機は発売後3年ほど後に中古で購入し良い状態で保管できています。 
本体スペックは
CPU:MMX Pentium 266MHz
メモリ:64MB(最大96MB)
HDD:2.1GB
チップセット:430TX
2次キャッシュ:256KB
グラフィックアクセラレータ:NeoMagic MagicGraph128XD(2MB)
液晶ディスプレイ:800×600ドット 10.4インチTFT
本体サイズ(幅×奥行き×高さ):259×208×23.9mm
重量:約1.35kg
当時はサブノートPCでi.LINK(IEEE1394)端子 S200(4ピン)の搭載でDV機器から直接キャプチャーができる事自体が驚きでした。
無圧縮のDV映像は非力なCPUと4Gのハードディスクの容量ではかなり厳しかったことを覚えています。但し専用のアプリケーションが標準搭載されていたのである程度は編集ができましたがこの頃はまだDVDへの書き込みができない時期でした。  
505はSONYらしいでシンプルで質の高いデザインとスリムでコンパクトな筐体は当時他社ではなかなかできませんでした。 
この時期の505は売れていたせいかもしれませんが半年ごとのマイナーチェンジを繰り返していました。 
それほどチップセットの変更もなくCPUのクロックとハードディスクの容量が上がっていく地味なものでしたがデザインの変更もなく2年弱作られていたのはこの505のコンセプトが当時いかに洗練されていたということです。 
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