PalmOS4を搭載しQWERTYキーボード、折りたたみ型と新しいPalmデバイスを提案したClie
今までのPalmデバイスは手帳型しか存在しない中、折りたたみ式で液晶部も180度回転する斬新なスタイル(WingDesign)
当時携帯電話がこのような折りたたみ式が主流でありPDAも同様な使い方を想定していたのかもしれません。
素材も質感と剛性を求める為にVAIO505と同様なマグネシム合金が採用され特に質感はかなり向上しました。
本機はカメラなしモデルですが、NR70Vにはヒンジ部にカメラを装備していました。
ソニーらくしヒンジ部もこだわりがあります。
背部は赤外線ユニットとMSスロットを装備
正面左側。ホールドボタン、ジョグダイヤル、ヘッドホン端子を装備。
QWERTYキーボード。タイピングは快適ではない。特に日本語入力は結構大変でした。
上部にはアプリケーションボタンとスクロールボタンを装備。
PalmOS4.1。OSとしては進化し使い勝手(レスポンス)は良くなりました。特にCPU(Dragonball Super VZ-66MHz)の影響もあり画面、アプリの切替えは速くなりました。
パネル部は180回転するためコンパクトに使用できました。しかしこの状態だとアプリケーションボタン、スクロールボタンは使えないのが欠点。ジョグダイヤルあるのでそれほど困りませんでしたが。
ソニーらしくオーディオ機能には特化しており、、ATRAC3/MP3方式でマジックゲート対応メモリースティックに記録し専用アプリケーションで再生ができました。
アプリケーション自体もしっかりとした作りでした。MP3も再生できたのは有りがたかった。
スタイラスペンも内蔵しています。
ソニー独自のジョグダイアル。当時はClie、VAIO、携帯電話など様々なデバイスに装備されていました。
本体スペックは
OS:Palm OS: 4.1
CPU: Motorola 66 MHz MC68SZ328
メモリ: 16 MB DRAM
LCD: 320 x 480, 16bit Color
Sound: Internal audio amplifier and speaker, Headphone out.
External Connectors: USB
Expansion: Memory Stick
Wireless: Infrared
Battery: Rechargeable Li-Ion
外形寸法:約幅72.3×高さ136.6×奥行16.7mm(閉じた状態)
重 量:約200g
当時はスマートフォンのようなデバイスはなくPDA機能に音楽プレヤーとしても使える為、かなりの頻度で持ち歩いていました。
本機はPalmデバイスに新しいスタイルを提唱したモデルでClieは本機以降このWingDesinがメインデバイスとなっていきました。初期型だけあっていろいろと課題(バッテリー、厚さ)などあり、これ以降の機種に期待しましたが機能重視の方向に舵を切りバッテリー駆動時間、軽量化がさらに犠牲となっていくデバイスでした。