13.9mmの薄型でフルフラットを実現したVAIO X
この超薄型ボディ、最薄部と最厚部が同じ薄さというのが凄い。つまりフルフラットな環境を実現しています。
このPCは外見のまとりまりがありフラットなのできれいなラインでまとまったデザインです。
また、モバイルPCとしてはS型バッテリー装着時には655gまで軽量となり重さを感じさせないPCです。
液晶は11,1型のワイド液晶です。解像度が1366×768なので縦がもう少しあればという感じです。
キーボードは17ミリピッチありタイピンもそれなりに無理のない程度に出来ます。
このフルフラットの薄さでは十分なキーボードだと思います。
スライドパットは標準的。それと分かりづらいですがSDメモリーカード(SDHC対応)スロットとメモリースティックデュオ(PRO-HG対応)スロットを配置
正面左側はUSB(2つ)とヘッドホン端子、電源。
USB端子のサイズギリギリの作りがこだわりを感じさせます。
この角度からもキーボードも含めフラットなのがわかると思います。
これだけ薄さと軽量でも堅牢性もしっかりと確保され天板の素材は4層で構成されるなど、十分な強度を持っています。
正面右側、こちらもVGA端子のサイズギリギリです。となりは有線LAN端子。この有線LANは開閉式で変換アダプター等を使わず直接使えるのが便利。
ここも分かりづらいですが、ヒンジ部分はデザインを重視した「リジットアークデザイン」と呼ばれる液晶部分をボディ部の接合部をうまく弧を描くような造りになっているのが特徴です。このような部分はやはりソニーのデザインに対するこだわりだと思います。
この時期のモバイルPCはAtomプロセッサであり、決して速いPCではありませんが通常の使い方ではそれほど不満はありません。しかしこれがCore2Duoだった本当に使えるモバイル機だったとも思いますが。
液晶自体は発色も良く質は高いと思います。
液晶上部には有効画素数31万画素のWebカメラを内蔵。
液晶下部には無線LANスイッチなどを装備。
この液晶部の強度を保ちながらの薄さは見事です。
通常ではボディ部分は制約がありますが、本機はそれを克服してみごとなフラットボディを実現しています。
薄型モバイル機の先駆的なPCであるVAIO X505エクストリームと並べてみました。
先端部はVAIO エクストリーム が9.7mmと薄いですが、最厚部は厚くフラットなVPC-X119KJ/Bのほうが使い易い。
質感はPCG-X505/Pが高いく、実用性はフルフラットなVPC-X119KJ/Bです。
どちらのPCも特徴がありSonyの物作りに対するこだわりを感じさせます。
このようなコンセプトに対するこだわりのあるPCが最近は減ってきたような気がします。特に今までこのようなPCを作り続けていたSonyが普通のPCしか世の中に出さなくなってきた気がして非常に残念です。
コメント