PCG-F65/BP (Sony) 2000年 定価280,000円
2,000年頃のVAIOのスタンダードA4Note
CPUにPentiumⅢ600MHzを搭載して、当時としては標準的なスペック。
久しぶりに電源を入れると。SYSTEMERRORってことはHDDの故障?
BIOSを立ち上げるとHDDを認識していません。
とりあえず分解。この時期のVAIOのHDDはキーボードを取り外して交換するタイプ。
本体横のネジを外し、スイッチカバーを外すとキーボードを止めているネジはあるので外します。
正面がHDD。Toshiba製の12Gでした。これを余っていたHITACHI製30Gに入れ替え。
BIOSでも認識しました。
ここがPentiumⅢ(600Mhz)。外すのめんどくさいのでスルー。
元に戻します。
メモリは標準では64MB(PC100SDRAM)でしたが192MB(128と64)に変更済み。
128MBSDRAM(PC100DIMM)があったので合計256MB(MAX)に変更。
これでまともなハードウェア構成になったのでWindowsのインストールを開始。
もともとWindows98SEが標準で、その後Windows2000に入れ替えてありましたが今回はWindowsME(Millennium Edition)をインストールしました。
このWindowsMEですが、従来のWindows9x系の最後のOSでその後NTをベースとしたwindows2000→XP→Vista→7と移行していきました。
そもそもWindows98とほとんどかわかりませんが起動(CD-Boot)が容易で(それ以前はFDで起動ディスクを作る必要がある)あり、USBなどのデバイスのドライバーが標準装備されているのも特徴です。
欠点はWindows98ベースを多機能にしたためOS自体のシステムリソース量が多く、メモリが少ないとフリーズが発生したりしました。今回はメモリをMAX(256MB)装着しているので大丈夫かと思います。
9x系Windowsの最終バージョンでありながら評価が悪く、Vistaのような位置づけとなってしまった不運のOSですが、私は結構好きで使っていました。
OSのインストールが終わったのでデバイスマネージャーを見ると案の定いくつか不明なデバイスが登場。
以前に作っておいたVAIO版Windows98ドライバーセットなるドライバーの寄せ集めディスクを回すとほぼドライバーが当たりました。
ついでに当時の主流だったOffice97をインストール。(この頃はアクティベーションなかったので比較的容易にインストールできます。)
本体スペックは
CPU:インテル SpeedStepテクノロジー対応モバイル Pentium IIIプロセッサー600MHz(内蔵1次キャッシュ32KB)
チップセット 440BX AGPチップセット
システムバスクロック 100MHz 2次キャッシュ 256KB
メインメモリー 標準/最大 SDRAM 64MB(DIMM×1)/最大256MB
拡張メモリースロット(空きスロット数) SODIMMスロット×2(1)
フロッピーディスク ドライブ 3.5型(1.44MB/1.2MB *2/720KB)標準装備
ハードディスク ドライブ 約12GB(Ultra ATA)(C:約7.0GB/D: 約5.0GB(出荷時))
ドライブ CD-ROM最大24倍速(平均17倍速)
グラフィックアクセラレーター NeoMagic MagicMedia 256XL+(NM2380) NeoMagic
液晶表示装置 15型、XGA対応、表示モード 1024×768(最大約1677万色 )/
外部ディスプレイ出力 1280×1024(65536色)/
外部接続端子 ●プリンターポート(D-sub 25ピン、ECP)×1
PCカードスロット TypeIII×1またはTypeII×2、16bit/CardBus対応
オーディオ機能 YAMAHA YMF744B-V AC97準拠、ハードウェアMIDI音源(XG/GM互換)、3Dサウンド機能、ステレオスピーカー
内蔵FAX / モデム 最大56kbps (V.90/K56flex自動対応)/最大14.4kbps(FAX時)
電源 ACアダプターまたはリチウムイオンバッテリー 消費電力 49.5W(バッテリー充電含まず)
本体外形寸法(最大突起部含まず) 約 幅324×高さ38.5
質量 約3.1kg
A4のスタンダード機だけあってキーストロークもありタイピングには困りません。
本体左はPCカードスロットとオーディオ系、iLink(IEEE1394)端子。
背部は各種端子(シリアル、プリンター、VGA、USBなど)と電源、モジュラー端子、PS2端子。
右側はFDDとCD-ROM。
OSインストール後以外と驚かされたのがWIndowsの起動時間。フルスペックで軽いOSをインストールすると起動時間は意外と早かったです。(20秒くらい)
但し、画像展開などはCPUスペックに依存するので遅いです。
特徴はi.Link(IEEE1394)を標準搭載していたのでビデオカメラ(DV)と接続ができ、搭載されていたアプリケーション(DVgate)で編集ができました。但しドライブがCD-ROMだったのでディスク(CDあるいはDVD等)には書き出しはできなったです。
スペック的には標準的なものでしたが、動画編集や音楽編集などVAIOとしての特徴は持っていたマシンでした。
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