MacのNotePCで初めてCD-ROMが搭載されたモデル。
PowerPC搭載は5300シリーズからだったが、本機は5300やその後3400シリーズがハイエンドに対し液晶をDSTNにするなどコストパフォーマンスが上がったPoweBook入門用の位置づけだったような気がします。
本機の特徴はPowerBookでは初めてCD-ROM/FDDのモジュールが搭載され、ブックカバーが搭載された。(不評?)またアップグレードカードが復活したなどが上げられます。
ドライブを搭載したため、厚みはましましたがデザイン的には本体並びに液晶部などに微妙に膨らませた曲線が描かれており当時のDOS/V機とは一線を博していました。
これらの曲線は後のPoweBookG3に引き継がれていきました。
キーボードはしっかりとタイピングができるストロークがあり、重厚感があります。
背面は電源、サウンド入出力ポート、拡張、SCSI、ADB各種ポートにリセットボタン、シリアルポート、赤外線インターフェイスと並びます。
向かって左側はPCMCIAカードはTYPE1とTYPE2なら2枚使用可能、右側はCD-ROM/モジュールで正面はFDDモジュール(2DD/2HD)
液晶はDSTN液晶により価格は安く抑えたようですが、TFT液晶と比べるとやはりコントラストや照度の面では差があります。
当時は漢字Talk7.5.3でしたが、現在はOS9で動かしています。(やはり若干重いですが)
本体スペックは
OS:漢字Talk 7.5 バージョン7.5.3(専用)
CPU:PowerPC 603e RISCマイクロプロセッサ、クロック133MHz
128KB二次キャッシュメモリを搭載 (PowerBook 1400c/133および1400cs/133のみ)
メモリ:16MBのRAMを標準実装、最大64MB 本機は48MB
ディスクドライブ:着脱可能な1.44MBの高密度フロッピーディスクドライブモジュール(Apple SuperDrive)
(Macintosh、Microsoft-Windows、MS-DOS、OS/2の各フォーマットのディスクの読み書きとイニシャライズが可能)
ハードディスクドライブ(1GB)
フロッピーディスクドライブと交換して装着可能なCD-ROMドライブモジュールが付属
LCD:11.3インチ(287mm)デュアルスキャンカラー液晶(DSTN)カラー液晶
800×600(SVGA)ピクセルで32,768色
拡張機能:最大2枚のメモリカードを積み重ねて増設可能なメモリ拡張スロット*2
付属のフロッピーディスクドライブ、CD-ROMドライブのほか、ハードディスクドライブや光磁気ディスクドライブなどの他社製品を取りつけ可能な拡張ベイ
オプションのビデオ出力カード、他社製のネットワークカードなどを装着可能な拡張ポート
バッテリ:一度の充電で2~4時間の連続駆動が可能なニッケル水素(NiMH)電池
インタフェース: Apple Desktop Bus(ADB)ポート×1 シリアルポート(LocalTalk/モデム、RS-422準拠)×1
SCSIポート(HDI-30)×1 電源アダプタポート×1 サウンド入出力ポート×各1
赤外線インタフェース×1 拡張ポート×1
ネットワーク機能:ネットワーク、プリンタに接続するためのAppleTalk用シリアル/LocalTalkポート
AppleTalkプロトコルをサポートした赤外線データ通信インタフェースを内蔵
PCカードや内部拡張スロット用Ethernetカードなどを利用すればEthernetネットワークにも対応可能
サウンド機能: CDと同等の高品質16ビットステレオサウンド機能によってヘッドフォンや外部スピーカへの出力が可能
モノラルスピーカ内蔵 44.1、22、11kHzのサンプリング周波数でD/A変換が可能 録音用の16ビットオーディオライン入出力
キーボードとAppleトラックパッド:12個のファンクションキー付きのJIS配列準拠キーボード
パームレスト:キーボードにパワーオンキーを装備
寸法/重量:厚み:51 mm 幅:292 mm 奥行き:229 mm
重量 :3.0kg(フロッピーディスクドライブcWュール内蔵時)3.14kg(CD-ROMドライブcWュール内蔵時)
本機は、同時期に発売されたSpartacus(Twentieth Anniversary Macintosh)も含め当時のAppleのデザインを象徴していたものであり、これ以降Appleはi-MACやPoweBookG3やG4、Cubeにみなれるようなデザインに転機していったような感じがします。
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