初代iMac RevA

Mac
iMac (Rev.A) ボンダイブルー (Apple) 1997年
 
半透明のオリジナルデザインの一体型PC。衝撃的だった初代iMac。 
コンピューターデザインの基準を大きく塗り替えたAppleDesign。 
当時のPCはデスクトップはアイボリー一色の中、半透明の透き通ったブルーの流線型デザインで登場した初代iMacはその後のPCデザインに大きな影響を与えたデバイスでした。 
ディスプレイ一体型のオールインワンデザインの初代iMacはスティーブ・ジョブズがApple復帰の初号機でありその後のAppleDesignを担うジョナサン・アイブとの初のコラボデバイスでした。  
デザイン的にはディスプレイ一体型で正面からみるとシンプルな感じです。 
それが見る角度によってこのMac自体が異なる表情を見せてくれる像形。 
特に横側から背部にかけてのフォームは浮遊感を漂わせるデザインでした。 
デバイス的にもアップルがレガシーデバイスを排除しUSBに一元化し、これからはユニバーサルインターフェースを感じさせた1台でした。 
 このiMacは第一世代の初期バージョン (Rev.A)。Rev.A、Rev.B、Rev.C、Rev.Dの四種類が存在しました。  
この初期バージョンのRev.AとRev.Bの一部には内部に通称メザニンスロットという拡張スロットがありました。サードパーティー用の拡張カード(SCSIなど)が装着可能でした。 
スピーカーも個性的だった。 
正面左右にはスピーカーとイヤホン端子が2つ装備されているのも特徴。 
正面中央にはOSで制御できるCD-ROMドライブが装備されていました。 
実際にはRev.Aから、二ヶ月で、VRAMが6MBに(Rev.Aは2MB)、グラフィックチップがATIの「ATI Rage IIc 」から「ATI RAGE PRO」へバージョンアップし拡張スロットも消滅してしまった。 
キーボードもデザイン優先のコンセプトが各所に散らばっており普段目にすることのない背部にもAppleマークがデザインされている。 
円形のマウスはホッケーバックと呼ばれたマウスは独創的だった。 
このリンゴマークを絶妙な位置に配置されてるのも特徴的だった。 
本体スペックは
CPU: PowerPC 750/233MHz
内蔵ディスプレイ: 15インチCRT 最大1024×768ピクセル表示
GPU: ATI Rage IIc 2MB
RAM (Random Access Memory):標準32MB搭載(2スロット PC66 SDRAM SO-DIMM)、最大128MB(非公式に384MB)
HDD: 4GB 3.5インチ EIDE
USB 1.1: 2ポート
内蔵モデム: V90対応、56Kbps
内蔵イーサネット 10/100Base-T
OS: Mac OS 8.1
出力仕様:XGA 1024×768(1,670万色)
サウンドコントローラ 16bit/44.1KHz
モデム:56K (単位 bps) V.90/K56flex
LANポート:10/100BASE-T
モニタポート:ミニD-Sub15ピン×1
USBポート: 2、12Mbps
IEEE1394ポート:400Mbps FireWire×2、6ピン
付属ディスプレイ_画面サイズ 15 インチ
外形寸法 :[幅] 381 (単位 mm) [奥行き] 435 (単位 mm) [高さ] 381 (単位 mm)
重量:15.8 (単位 Kg)
当時のPowerPC G3はインテルのPentiumⅡと比較しても圧倒的なパワードスピードを持ち、また成熟度が増したMacOSと共に快適な環境を安価に提供しれくれたデバイスでした。
すでに完成の域に達していたMacOS9と標準装備されていた各種アプリケーションが更にこのPCの使い勝手をよくしてくれました。ハンドル版のクラリスワークスは当時のアプリケーションとしては非序に優れていました。 
 
このiMacの登場でApple社の復活はもとよりPC自体のデザインの見直し進み、更にUSBの普及とこの初代iMacがもたらした影響は絶大のものでした。 
そしてジョナサン・アイブのデザインはこれまでのPCデザインとはまったく方向性が異なり家に置いても違和感がなく、PCが存在感も持ち、操作することが楽しくかつ眺めていても飽きの来ないデザインでした。 

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