Twentieth Anniversary Macintosh「Spartacus」のSSD化 1997年にアップルの創業20周年を記念して作製されたPowerPC604(250MHz)搭載のデスクトップPC。
薄型の液晶一体型のPCは当時珍しく、洗練された筐体と大型のBOSE製サブウーファー、トラックパット付きキーボードにTVモジュール、松下製の4倍速CD-ROMを搭載したアップルの将来像を示すようなコンセプトPCでした。
発売から30年以上経過していますが状態は良く、メモリも上限の128MB、HDD(2GB)の環境でOS9で稼働します。月1程度で起動させていますが3~4年経過すると持病のノイズが発生します。
今回もノイズ対策としてサブウーファーの清掃とHDD(2GB)もいずれ故障するのでこの連休で簡易的なSSD化をしてみました。
SSD化といってもIDE型のSSDは稀少で私のストックも2台(64GB)でスパルタカス自体も64GBのHDDは認識しないので16GBのCFカードを使ってアプローチしてみました。
本体背部のカバーを外すとこのような状態になっています。内蔵電池も市販で売っていない3.6V丸形タイプ(CBT36V)からホームセンターや100円ショップで売っている単3電池直列のソケットと純正のコネクターをハンダ付けします。
HDDはまだ動くのでそのままでコネクターのみ差し替えてCD-ROMからOS8を起動させたところCFカードタイプは認識しませんでした。
次にSD(標準型16GB)型のSSDをトライ。
これもHDD残しコネクターに接続します。
ドライブにOS8を入れてC 起動。
OSが起動してSSD(SDカード型)もHDDとして認識しました。
20分程度で完了。iTuhnesを使用したいのでOS9までアップデートして終了です。
次にサブウーファーです。私はノイズ発生時には分解して内部の基盤(特にコネクター類)を洗浄すると数年は発生しません。
裏部のゴムを剥がしネジを外していきます。 1
上部の傘も外します。
カバーを外した状態です。
この基盤内のコネクター部を無水アルコール洗浄、ブラッシングし接点賦活剤を噴霧しています。
組み立て直して起動するとノイズは消えています。
このスパルタクスはアップル社の20周年記念モデルとしてアップルらしいデザイン。両側に高品質なBOSE社製のAcoustimass サウンドシステムを搭載しています。
ネオジウム合金製の2インチスピーカーを中高音域用として本体両脇部分に埋め込まれています。
そして独立したサブウーファーや当時稀少だった液晶を搭載しキーパット部の本革など大胆なハードウェア構成でした。 1
また正面パネルはオーディオ再生を重視したレイアウト配置。
これ様々なファクターは当時のPCという概念を覆しアップルらしい新しいデザインとコンセプトを提案した1台でした。
個人的にはB&O(Bang&Olufsen)のBeoSound 3200と同じようなデザインコンセプトを感じます。
このBeosystem 2500も音楽を聴くこと、そしてデバイスを眺める楽しみを提供してくれる1台です。
どちらも音楽再生デバイスでありながら、美しさや使いやすさ、質感を追求した芸術品の様なデバイスです。
コメント
こんにちは、はじめまして
液晶パネルビネガー問題からたどりついて、スパルタカスのSSD化拝見いたしました。
自分もスパルタカスSSD化したことがあるのですが、その時にはCF-IDEを使いました。
で、自分の調査した結果としては、CFの相性があるということで、確かSunDiskであれば認識します。Transendは無理かな。
ただ、今現在は、CFよりSDカードの方が入手しやすいのでSD-CF-IDEで試してみたのですが相性があるらしくうまくいきませんでした。
写真にあるSD-IDE変換基盤はどのメーカの製品ですか?
教えていただきたく、よろしくお願いいたします。
スパルタカスのSSD化に使用しているのはAmazonで購入しました。
SODIAL 44-ピンオスIDEへSDカードアダプタ
ブランド: Nikitea
残念ながら現在は在庫切れ状態です。
https://www.amazon.co.jp/SODIAL-006883-R-44-%E3%83%94%E3%83%B3%E3%82%AA%E3%82%B9IDE%E3%81%B8SD%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%80%E3%83%97%E3%82%BF/dp/B00H3CRJNY
CFカードはたしかに相性がありTransendは全滅でした。
SDーIDEは以外と安定していて、リスクの高いIDEのHDDよりはるかに安定しています。
よろしくお願いします。
どうもありがとうございます。
同じようなものがあるようなので購入してみます。
AMAZONの基盤写真を見ると裏に変換用チップがついているので、
これがちゃんとしたIDE仕様になっているのでしょう。
スパルカタスの世代だと5V I/Oが必要なのですが
SanDisk CFは5V I/Oで、Transcend CFは3.3V I/Oなので
動かないっぽいですね。
オシロで見るとそんな感じでした。
はじめまして。
TAMで検索していたら辿り着きました。いろいろ大変参考になります。
質問なのですが,
純正のバッテリー 4.5V角形が生産終了となっており困っていました。
拝見すると,CBT36Vで動作されているようです。
これで良いのですね??
スパルタカスの内蔵電池はなかなか市販で売っていない3.6V丸形タイプ(CBT36V)です。
ネットで見ると、まだ売っていますが今後も流通するかわからないのと高価(980~1280円)です。
私はホームセンターや100円ショップで売っている単4電池直列のソケットと純正のコネクターをハンダ付け
します。標準は3.6Vですが直列で4.5Vですがトラブルなくとりあえず動いています。(3年に1度程度交換が必要)
(過去記事に写真があるので機会があれば参照してみてください。)
早速のお返事ありがとうございます。
私のTAMにはCBT45Vが装着されていましたのでこれが標準だと思っていましたが。
バッテリーの過去記事はMACの記事内で検索しましたが見つけられませんでした。
参考にさせていただきたいです。
くねくねさん
スパルタカスのノイズ対策記事の最後にソケットの写真が載っています。
少し分かりづらいですが。
https://anniversary-net.com/furui/2011/04/18/spartacusの憂鬱
お世話になります。
おかげさまで、無事バッテリー換装でき、日付けも直りました!ありがとうございました。
今度は起動ディスクSD化に挑戦したいと思います。
ノイズに関しては、当方、太い丸型コネクターのピンを接点復活剤で清掃したところ止まっております。
音も素晴らしいし、まだまだ可愛がります♪
今後もブログ楽しみにしております。
ご教示ください。TAM(OS9.1/FireWire/USB/Ether/PPCG3/SSD)環境でたまにオーディオとして使っていました。先日電源投入すると“ブツッあるいはボツッ”という音のみで起動音がならず起動しなくなりました。ちなみ内蔵バッテリーはボタン電池3個直列で代用してます。以前にもなったことがありますが放置していたら勝手?に起動した(記憶が正しければ)ことがあった気がします。原因、対策などおわかりになる範囲で結構ですので共有いただければ幸いです。
TAMでは経験していませんが、私はPowerPC系なら内臓電池、電源外して数時間放置します。それでも解決しなければ拡張カード系も全て外してリトライします。次にはPRAMリセットしてみることをトライします。それでもダメならマザーボードかTAMは電源系のトラブルが多いのでその辺りを疑います。参考になるか分かりませんが頑張って下さい。
早速のご回答ありがとうございます。まずは内蔵電池と電源を外してみます。以降ご教示いただきました拡張カード(コミュニケーションスロットのEther CS II、拡張USB/FireWire G3 CPUカード)をはずし、PRAMクリアにて実施してみます。もしよろしければ今後引き続き情報交換などさせていただきたく当方の直メールアドレスもしくはFacebook,インスタグラムにて繋がらせていただくことは可能でしょうか。OLDマックはほかにPowerbook G3(YANOの内蔵MOドライブ)ColorClassic DAYSTARDIGITALアクセラレーターなどを保有しております。当時マックのオーサライズドリセラー国内総代理店だったキヤノン販売(現キヤノンマーケティングジャパン)に勤務しております。何卒ご検討のほどよろしくお願いします。
ご連絡ありがとうございました。ご専門の方なのですね。
私は畑違いの業種なのであくまででも経験上のお話ししかできません。oldMacの障害はハードウェアからOSなど多岐に渡ります。起動が不安定な場合は機能拡張は端から削っていく方法もありますがハードウェアの場合であと私がやるとすると電源のコンデンサ交換かマザーボードの経年劣化した半田のやり直し程度です。申し訳ありませんがメール等での個別対応は行っておりません。TAMは登場時は大分酷評されましたがコンセプトモデルとしては素晴らしいと思います。お互いTAMの継続維持に頑張りましょう。
承知いたしました。またなにかありました際はどうぞよろしくお願いいたします。このたびは情報ご提供ありがとうございました。