iMAC G4 15inchi_FlatPanel (Apple) 2002年
液晶モニターが浮いてよう見えた半球体型の独特なボディ構造のiMac G4
初代iMacのブラウン管から初めてLCDに切り替えた一体型。
前回紹介した2.5mmピンプラグのProSpeakerが標準搭載されている2世に移行したiMac。代私自身はこのデザインにはいままでそれほど興味がなく、初代と現行デザインが気に入っていましたがさすがに流通がなくなってきているのを実感し本体のみジャンク品を数年前に1200円で購入したものを持ち出してきました。
送られてきた筐体は黄ばみ(油)が酷く、クリーナーで磨いて写真の状態まで戻っています。このデザインは発売当時は賛否両論ありましたが今見るとスタイルは斬新で意外と違和感を感じません。
LCD部は表示機能のみのシンプル構造。そのためフレーム部は当時としては極力薄く仕上げられていました。
LCDと本体を接続してるアームは単なるケーブルの収納ではなく、アームの構造によりLCDの角度調整の自由度は高く、最適のポジションを設定できました。
本体は半休型のベースユニットにメイン基板やHDD、光学ドライブ(DVD-R)、電源が一体となっています。LCD背部は特徴的なアップルマークがあります。
このベースユニットを特徴的なアームでLCDと繋いでいる。この構造によってLCDが浮いているような状態に見えるのはAppleデザインの素晴らしいところ。
光学ドライブのトレイはベースユニットの中央からカバーが開いて出てくる構造。
半円形型の本体は側部からアクセスができます。特に故障しているわけではありませんが分解してみました。
内部は円形型のロジックボードでした。
メモリカードスロット(PC133SDRAM166pinDIMM)は1基のみ、AirMacカードスロットや電源が目に止まります。
上部はIDE型のマルチドライブとHDD大部分を占めています。
AirMacカードスロットが空いていたので余っている互換性があるBaffalo製WLI-PCM-L11を居れて見ました。
実際の構成は本体にキーボード、マウスとProSpekerを接続したこのような構成でした。スピーカーは本体デザインにうまくマッチするデザイン。
唯一ノーマルの状態で使用できるハーマンカードン製のProSpeker。球型の透明素材を取り取ってスピーカーユニットをはめ込んでいる。本体にアンプが内蔵されています。
プロキーボード。良い状態ですが保管方法を間違えると確実に黄ばむタイプ。打感はいい。
背部のインターフェース類。モデル端子、USB×2、miniVGA出力。
イーサーネット(100BASE)、FierWire(IEEE 1394)×2、スピーカー端子、ヘッドホン端子。
本体、キーボード、マウス、スピーカーでのこの構成はなかなか他社のPCでは見られない光景。
本体スペックは
CPU:モトローラ PowerPC G4 (7450) 800MHz (L2 256KB/1 processor, 1 core)
FSB:100MHz
RAM:PC133 SDRAM 768GB (256MB + 512MB)
GPU:NVIDIA GeForce 2 MX (128MB)
LCD:15インチ(1024×768)
HDD:WD WD1600JD (160GB)
DRIVE:DVD-R PIONEER (multi drive)
MacOSは10.4。メモリを512MB追加した構成。HDDはUltraATA/60
iTunesで音楽再生。本体も静粛性があり再生能はPCとしては優秀。
本機のデザインコンセプトは通称”ひまわり”太陽のほうを向いたひまわりというもので”慣れ”が必要ですがこの半球体のベースと金属アームの先にある液晶モーター。長く眺めていると不思議な魅力を感じるようになりました。
普段見慣れないスタイル慣れるにはそれほど時間がかかりません。スタイル的には音楽を聴くことや文章を作成やWEB閲覧などスタイルを自由に変えられるコンセプトは理にかなっているものだと感じます。
この手法のデザインはAppleだからできたことでWindowsマシンでは到底ありえないものでした。本機や同じ時期のG4Cube。どちらもデザインは最高な仕上がりでした。
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