デジタルカメラに進化したFDマビカ
前回紹介した。アナログ式電子スチルカメラからデジタル式に進化しました。スペックも画素数:130万画素(総画素)/123万画素(有効画素) 光学ズーム:3倍 撮像素子サイズ:1/2.7型と当時としてはハイスペックではないもの実用レベル。
本機の特徴は記録媒体にフロッピーディスクを使用している点。当時のデジカメはメモリーデバイス(メモリースティック、SD、スマートメディアなど)の規格が乱立している中、あえて唯一フロッピーディスクを採用していました。
フロッピーディスク自体は当時のPCには標準で装備されていたデバイスで記録した画像がそのままPCで読み込めるメリットが大きかったことです。
フロッピーディスクを内蔵しているため筐体はかなり大きめです。
背部です。2.5インチ液晶が中央に配置されていました。
操作系は液晶下部にまとめられています。右側の十時カーソルは使い勝手がそれほどよくありませんでした。
右側がフロッピーディスク挿入口です。
上部です。シャッターボタンのみです。
電源を入れてみました。
メディアがないと表示されますのでFDを挿入して初期化してみました。
メニューも今となっては使いづらいです。十時カーソルが小さすぎてなかなか上手く操作できませんでした。
フォーマット後、撮影モードに切り替えました。液晶はかなりのハイコントラストです。
液晶のバックライトをONにすると上部も点灯する不思議な仕様。
ズームはシャッターボタン下にありプレシジョン6倍ズーム”(光学3倍ズーム+デジタル2倍ズーム)
本体スペックは
画素数:130万画素(総画素) 123万画素(有効画素)
撮像素子:1/2.7型CCD
レンズ
焦点距離:39mm~117mm
F値:F2.8~F2.9
光学ズーム:3 倍
デジタルズーム:2 倍
最短撮影距離:25cm(標準) 3cm(マクロ)
記録メディア:メモリースティック、フロッピーディスク
記録フォーマット:JPEG/GIF
シャッタースピード:2~1/725 秒
液晶モニター:2.5インチ 12.3万ドット
幅x高さx奥行き:142.6x103x74.8 mm
重量:本体:520g
実際に部屋にあるものを撮影してみました。(FDで記録した画像です。)
130万画素なのでそれなりです。(2枚目はフラッシュ)
今となっては実用レベルではありませんが、撮ってすぐPCで使えるというコンセプトは本機のみでした。
但し6枚とってフロッピーディスクはいっぱいになってしまいます。
デジカメの解像度の進化にはフロッピーディスクの仕様(1.4M)は到底及ばす、130万画素で6枚、200万画素だと3枚程度しか撮影できないことが致命的でした。フロッピーディスクでデジタル映像を撮るというコンセプトは面白く斬新なものでした。
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