TA-E2000ESD AVコントロールアンプ (Sony) 1992年 標準価格 120,000円
本機は、DSP全盛期?だった頃にかなり細かいパラメーターの設定ができた本格的なAVアンプ。
今のAVアンプの自動補正とは違い、手動で様々な音場設定ができたアンプ。
本機はコントロールアンプなのでパワーアンプ(TA-N220)と一緒に使っていました。
DSP部には32ビット倍精度演算処理を採用した新開発DSP専用LSIを搭載しています。また、ドルビープロロジック・デコーダーもデジタル化しており、入力から出力までの信号をデジタル処理で行っています。
現在のAVアンプは自動で補正してくれますが本機は再生場所のサイズ、位置を入力してそのパラメーターに沿って音の補正を行う本格的なものでした。 各スピーカー(フロント、センター、リア)に独立したパラメトリックイコライザーを搭載し、それぞれ最大±12dBまで0.1dBステップで増減でき、またQ(カーブの鋭さ)も16段階に変化でき、中心周波数は1/9oct.で約90通りの設定ができました。
となかり細かいパラメーター設定が可能でしたが、残念ながらこれらのパラメーターを全て極めるには至りませんで、映画の時はprologicモードで音楽のデフォルト設定をそのまま使っているような状態でした。 806
正面にもAV入力と各種レベル調整ボタンがギッシリと搭載されています。
背部の各種端子。
各種設定ができる対機能プログラム対応のリモコン。
本体スペックは
<オーディオ部>
周波数特性 10Hz~20kHz ±0.1dB(Phono以外、フロント、イコライザー/ダイナミクス/サラウンドoff)
SN比 (Aネットワーク) Phono:84dB(フロント/センター/リア)
Tuner、CD、Tape1/2、Video1~5、LD、TV:94dB(フロント/センター/リア) Optical1~3、Coaxial:103dB(フロント/センター/リア)
イコイラザー バンド数 パラメトリック・3バンド フロント、センター、リア独立可変 周波数 18Hz~20kHz(1/9オクターブ設定)
レベル幅 バンドあたり±12dB(0.1dBステップ) スロープ(Q) 16段階
ダイナミクス コンプレッサー 9段階 エキスパンダー 9段階
サラウンド ルームサイズ 16段階 ウォール 16段階 シートポジション F-R:101段階L-R:101段階
エフェクトレベル 0~100%(1%ステップ) リバーブタイム 0.3s~5.0s(0.1sステップ) ディレイタイム 15.0ms~30.0ms、0.1msステップ
センターレベル +10~-60dB、-∞dB(1dBステップ) リアレベル +10~-60dB、-∞dB(1dBステップ)
アーリーリフレクションタイム 2ms~500ms(2msステップ) アーリーリフレクションレベル 0~100%(1%ステップ)
<コンバーター部>
A/Dコンバーター ハイデンシティ・リニアコンバーター・システム サンプリング周波数 48kHz
D/Aコンバーター アドバンスト・パルスD/Aコンバーター サンプリング周波数 32kHz、44.1kHz、48kHz
<その他>
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 35W
最大外形寸法 幅470×高さ150×奥行355mm
重量 8.5kg
TA-N220 1988年 標準価格40,000円 です。
本機は4チャンネルパワーアンプです。
各チャンネルが独立したパワーアンプを持っているため汎用性が高く、2ch/3ch/4chの切換えが可能です。
本機はあくまでコントロールアンプなのででドルビーサラウンド(ドルビープロロジック)を利用しようとするとパワーアンプが最低3台(フロント、リア、センター)必要でありました。本機とパワーアンプ2つ(TA-N220,TA-N110)を積むとなかり迫力があります。これだけの細かいパラメーター設定ができるのでAVアンプとしてはなかり気に入って予備機(TA-E1000ESD)も含め壊れるまで使おうと思っていましたがHDMIの必要性やハイレゾ音源への対応などに迫られ引退となりました。
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