RS-B90 プチ修理

オーディオ機器
RS-B90 (Technics) 1983年プチ修理 3044
1983年製のTechnicsのデッキRS-B90です。現在は一線は退いてレビューするのは10年ぶりです。年に1回程度は録音再生をおこなっていましたがこのところ再生しようとするとヘッドがなかなか上がらず不調の状態でした。  
このRS-B90は丈夫で一度も修理分解したことがありませんでした。初めて中を開けてみました。
内部は意外と基盤類が密集しています。 
デッキ部です。原因はゴムベルトの経年劣化です。再生ボタンを押すとモーターは回っていますがベルトが空回りしています。
デッキ部を取り外しです。構造上、フロントパネルを外さないと先に進まないようです。 
この時代はフレキシブルケーブルではなく、旧式のリボンフラットケーブルというか正式名称はわかりませんが多く存在します。 
それらを全て外します。 
ケーブル類、コネクタ類を外し、フロントパネル上下のネジ8本ほどをすべて外しました。
フロントパネルを外すとデッキ部も一緒に外れます。 
フロントパネルからデッキ部を外していきます。 
内部を分解していきます。想定より構造が複雑でした。グリス部はきれいに拭き取ります。 
通常は経年劣化でホイール上に溶けたゴムは張り付いていますがそれもなくきれいに取り除けました。 
ゴムベルトは2本。両方とも新品に交換します。 
ゴムベルトはモーターも外さないと交換できません。作業的にはそれほど難しくありません。 
ゴムベルト交換後ケーブル類を仮接続して動作確認。 
念のため基盤類も接点賦活剤を噴霧。基盤の汚れもそれほどなくいい状態でした。 
後はフロントパネルとデッキ部を元の状態に戻します。 
ケーブル類の多さは年代を感じさせます。  
ラックに一旦収納しプリアンプ(SU-A6)に接続して再生してみました。 
無事再生。音楽ソースはCDからもありレンジも広くいい音を再生してくれます。 
今更ながらですがTechnicsのアモルファス合金を用いたAXアモルファスヘッドは低音こそ弱い感じですが中高音の再生はフラットでいい感じです。
ボンネットとホルダーカバーを付け、ケーブル類を収納して完成です。Technicsのプリ、パワーアンプとの組み合わせはデジタルオンリーの環境とは異なるアナログデッキのいい音を未だに聴かせてくれます。 

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