PL-88FS (PIONEER) 1981年 ベルト劣化による交換 ※※

オーディオ機器

フロントローディングタイプのアナログプレヤーで使い勝手もいいので普段よく使っているものですがこの機種の特徴でもある重たいターンテーブルをローディンさせるゴムベルトが経年劣化により滑るようになりローディングしなくなる現象が発生します。

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以前交換したものは2号機で本機もついにローディングしづらくなり手で引き出す状態になってしまいました。 そこで再度ゴムベルトの交換に踏み切りました。

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前回よりもう少し詳細にレポートします。まずはかなりの重量があるボンネットを外していきます。左右3カ所(計6本)のネジを外します。

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後方にスライドさせていきます。仕様が古いため配線がひっかからないように注意が必要です。

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ボンネットが外れた状態。今では考えられないほどのリード線が多数存在します。

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次にフロントパネルを外していきます。正面右側は2本のネジを外します。上下が異なるネジです。下はアース付

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左側。1本のネジを外します。

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底部です。緩めるだけで外れます。

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コネクターは2本外します。

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フロントパネルが外れました。

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次に窓枠部分をは外していきます。

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右側は電源スイッチ横のネジ1本を外します。

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左側。2カ所のネジを外します。

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ギヤ部のネジを外します。

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窓枠(扉部)が外れます。

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次は上部をプラスチックフレーム部を持ち上げる作業です。

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カートリッジ部の配線カバーのネジを外します。

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本体右側の電源スイッチ付近のネジを外します。

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このようにプラスチックフレーム部が持ち上がります。

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スチール製のターンテーブルを外して2カ所のネジを外します。

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持ち上げるとローディング機構が見えてきます。ゴムベルトは1カ所のみなのでこれを取り替えます。

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奥がオリジナル、手前がアマゾンで購入できるゴムベルト。

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入れ替えたらあとは元に戻すだけです。

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上部のプラスチックフレームはしっかりとはめ込む必要があります。

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窓枠(扉部)を戻すときには注意が必要です。ローディング機構の樹脂製の黒フレームの位置と開閉ギアの位置調整をしないとローディング時に窓も一緒に開いてくれません。

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窓枠とパネルを止めた後、動作確認します。ゴムベルト1本替えるだけでスムーズにローディングして行きます。本機はこのローディング用のゴムベルトとターム起動用のゴムベルトと2本のゴムベルトが交換対象となります。この機種はアーム用はまだ大丈夫のようですがジャンク用に保管してあるPL-88F(ゴールド色)はアームも動かないので次回以降に挑戦してみます。

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アンプに接続して元の場所に戻りました。ゴムベルト交換によりかなりスムーズにローディングするようになりました。

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ローディング式ののアナログプレヤーは種類も少なく、このPL-88FSはMCカートリッジなのでMM型とはまた違った迫力のある繊細な音を奏でてくれる一台です。

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