P-D1 (Pioneer) 1982年 定価198,000円 まとめ
PIONEERのCDプレヤー1号機
PIONEERは既にレーザーディスク(LD-1000)を本機の発売1年前に発売し、レーザー技術では実績がありました。
CD規格自体がその応用であったため本機の完成度は非常に高いと思います。
名前の由来はPIONEER(P)が作ったCDプレーヤー(デジタル=D) 1号機(1)という意味だそうです。
デザイン的にもすっきり良くまとまっている感じがして、特に操作機構は縦に配列されていて使いやすい。
また、その右隣にメモリーボタンが並んでいるます。
ディスクのローディングは縦型。CDの回転の様子がよく見え、ディスクを聞いているような感じになります。
再生が開始されると同時に曲No、時間表示、インデックススキャン、サーチ、プログラムプレイなどの再生機能をコントロールします。
本体スペックは
サンプリング周波数 44.1kHz
量子化ビット数 16ビット直線
伝送ビットレート 4.3218Mbit/sec.
変調方式 EFM
エラー訂正方式 CIRC
プリエンファシス 50/15μsec.(自動切換)
使用レーザー 半導体レーザー(波長0.78μm)
周波数特性 5Hz~20kHz±0.5dB
SN比 90dB以上
ダイナミックレンジ 90dB以上
チャンネルセパレーション(1kHz) 90dB以上
ワウ・フラッター 水晶振動子精度
歪率(1kHz、0dB) 0.006%以下
出力電圧(1kHz、-20dB) 190mV
チャンネル数 2チャンネル(ステレオ)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
本機はPIONEERがオーディオメーカーであるためデザイン的にもその点がはっきりしているような気がします。この点では当時のパンフレットを見てもわかるとおり明確に表現されています。また質感も高くブラックを基調としたヘアライン仕上げで上手にオーディオとしての質感が上がっています。
特に操作関係は当時のカセットデッキフィーリングが強いイメージですが、レーザーディスクで確立された技術を本機にも投入したことが活かされている機体だと思います。
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