VGC-LB62BとLB52B(2007年)

vaio
VAIO ボード型PCの初期型。 
以前紹介したボード型VAIO(VGC-LJ52)は後期型だったため、初期型を探していました。タイミング良く(悪く?)同日日に同じ機種を2つ落札してしまいました。違いはカラーだけ。 
LB-53B(シルバー)を開封。 
丁重な包装がしてあり外観もそれほどダメージがありません。 
電源を入れて見ました。前所有者がリカバリーをかけてあったらしくVistaの起動画面からスタート。 
OSがリカバリーされアプリケーションをリカバリーして完成。 
スペックはOS:VistaHomeBasic、CPU:ClereronM430(1.73GHz),メモリ2GB、HDD:100GBの仕様。幸いなことにリカバリー領域も残っていたのでリカバリーセンターからリカバリーディスクの作成を行おうとしたら、DVD-Rの書き込みエラーが頻発。
どうやらマルチドライブの不良、CDは読み込めるのでとりあえずTrue Imageを使ってハードディスクを丸ごとバックアップしました。 
バックアップが完了して動かしてみました。がかなり遅い。Vistaの環境でCleronM(1.73MHz)、100GBHDD,メモリ2Gはやはり厳しい。 
自宅にある部品でハード的な可能な限りのアップデートを試みました。メモリは3GB、ハードディスクをSSD、CPUをClereonM340からCore2Duo T5500 (1.66GHz )1MB Socket Mにトライ。 
背部です。カバーを外すとメモリアクセスを容易でした。2つのスロットは既にDDR-667(1GB×2)で埋まっていました。2GB+1GBにしてみましが残念ながらBIOSが起動しなく、しかたなく2GB仕様。  
次にバッテリーを外します。ノートPCのようなサイズ。  
次にスタンドを外します。中央のネジ6本を外すと取れます。  
スタン部が外れました。背部のネジを全て外して行きます。上部2カ所以外は同じネジです。 
次に取って部を外して行きます。まず両脇の2つのネジを外して行きます。
脇からドライバーかヘラでこじ開けていきます。  
取ってカバーが外れるとネジが4本あるので外します。 
このモデルは背部のネジを外しただけではマザーボードアクセスできません。フロントのカバーを外して正面のネジを外すことにより裏面のカバーが外れます。 
フロントカバーはキズを付けないようにゆっくりとヘラで開けていきます。  1852 
フロントパネルを外した状態です。  
フロントパネル左側は3カ所のネジを外します。  1857
フロントパネル右側も2カ所。  1859
取れたネジ5本。 
裏面のカバーをゆっくりとヘラを使って外します。 
裏部のカバーが取れた状態。次にマザーボードを覆っているグレー色のカバーも外して行きます。 
このカバーを外す前にカバー上にある配線を先に外して行きます。 正面右側はスピーカーコード2本と無線LANのアンテナコード2本。  
無線LANモジュールの配線の色は間違えないように記録しておきます。 
下部は電源コード。 
次にマルチドライブユニットを外します。裏面2本と正面の1本のネジを外すとカバーが外れます。 
マルチドライブのカバーを外すとドライブもスライドし外れます。 
グレー調のカバーのネジを全て外すとマザーボードが見えてきます。 
ターゲットのHDD(100GB)とCPU。 
HDDはintel製の160GB、CPUはCore2Duo T5500 (1.66GHz )に交換していきます。 
Core2Duo T5500 (1.66GHz )はソケットMのハズで問題無いはずでしたがイマイチはまりが悪い。 
移植が完成。この状態で電源入れてみましたが起動しません。
Core2DuoをClereronに戻すとbaiosまで起動します。 
しかたなく一旦Clereron仕様で進めていきます。中古のCore 2 Duo T5600 SL9SG 2C 1.83GHzも購入したので到着したら入れ替えてみようと思います。 
Biosまで起動したので、Trueimageで元の環境を復元していきます。 (リカバリーディスクより効率的です。)

同様にホワイト色のVGC-LB62B。ハード的な違いはなく塗装がプレミアムカラー仕様。 
ホワイト色は経年劣化で黄ばみやすいのですがキーボードもそれなりに良い状態。若干黄ばみ気味ですが。 
本機も同様にWindowsVista仕様で起動させましたがかなり遅い。メモリも1GBでした。  
同様にSSD化(128MB)とメモリを2GB化  
VGC-LB52BのWindows7のディスクイメージで復元します。  
完成したVGC-LBシリーズのVAIOボード。初期型も私的には質感も良く気に入っています。 
アクリルフレームとVAIOロゴ。 
デザインはソニーしか作れなかった直線的でありモダンなスタイル。 
背部も手抜きがなく機能的、中央のスタンドはローラー機能付。 
持ち運びを想定した取っ手のVAIOロゴとモーションアイ。 
私はこの角度が一番のお気に入りです。 
キーボード横はオーディオ操作系。後期版はアクリルフレームに内蔵でしたがこちらのほうが使い勝手は良い。  
キーボードを開いた状態。タイピングはノートPC並み。スライドパットはそれほど使い易くない。  
正面左側、PCカードスロット、i-Link、オーディオ系とUSB×1 
背部。USB×3と有線LAN端子。 
アイモーション。当初はなかなか活躍するシーンがありませんでした。  
スペック的には標準的なハードウェア仕様でしたがVistaではこのパフォーマンスを十二分に発揮できずWindows7になり実用的な仕様になりました。  

キーボードを閉じるとオリジナルアプリケーションのSoundFLOWが起動します。  
PCを意識させない音楽プレヤーとしては今でも十分に通用します。 
このSonyのボードPCはワイドでスリムなボードPCというスタイルを確立させパソコンとして、またある時はオーディオプレヤーとして使える2面性をもったPCでした。 
また透明のアクリルフレームの浮遊感と独特のアルミ素材のヘアライン美しさはインテリアとしても質感が高かったものでした。 

コメント

  1. 春鳳 より:

    すばらしい内容のサイトですね。僕もsonyとappleが好きですので、このサイトを見てやはり彼らの製品は芸術作品であるということが改めてわかりました。

  2. Lancelot より:

    春風さん
    コメントありがとうございました。
    VAIOはSonyから手が離れて独創的なPCは無くなりつつあります。80年代から2010年頃まではまだ紹介していない個性的なPCやデバイスが多くありますのでこれからも紹介していきたいと思います。