1.本体の分解とパネルの抽出 Macの中では特に気に入っていたMacBook G4 Titanium。ボディ塗装の剥がれもキズもなく良い状態ですが経年劣化により問題が。

ぱっと見気になりませんが偏光フィルムの変性が始まっています。

久しぶりに起動しようとパネルを開いたらこのような状態です。このMacBook G4 Titaniumは構造が複雑でやる気が起きませんでしたが。

このまま放置しておくわけにもいかず偏光フィルムの交換を試みました。(過去にPowerBook100など古いPowerBookのフィルム交換はあまり上手くいかなかったこともあり消極的です。)

この機体はまずバッテリーを外して底部のネジ、8本外します。

底部のフレームを外すと内部が見えます。かんりギッシリと詰まっています。まずはハードディスクを外します。全体の半分をマザーボードがを占めています。残り半分がスロットインタイプのドライブ、HDD、バッテリーとなります。

マザーボードの外しはまず刺さっているコネクタ類を外して行きます。ここはDVDドライブ。

次にPCスロットのコネクを外します。

マザーボードに刺さっているコネクタ類を外したらフロントからキーボードから内部をアクセスします。

キーボードの脱着は中央のネジを左側に回すとロックが解除されます。

左右にあるフックを下げるとキーボードが外れます。



キーボードのフレキシブルケーブルのコネクタを外します。

中央はシートシンクがありその下にCPU(PowerPC G4)。その下がメモリースロット(PC133)に512MBが装着されています。左上がモデムモジュール。

メモリを外します。

次にモデムカードを外します。手前の六角ネジ外すと取れますが配線を1本外します。



次にPCカードのコネクとその隣にあるバッテリーコネクタも外します。


マザーボードに止まっている4カ所のネジを外して行きます。

底部に戻り、スロットインタイプのドライブを外します。



マザーボードの2カ所のネジを外すとマザーボードが外れていきますが、少し手前に押し気味にすると外れていきます。



本体からマザーボードを外しました。

本体からLCDパネルを外す。LCDパネルは表示用のコネクタとバックライト用のコネクタが左右に分かれて配置されています。
まずは右側になるバックライト用コネクターを外して行きます。マザーボードをスライドさせてゆっくりピンク/黒のコネクターを抜く必要があります。(まだ外さずヒンジカバーを外してから)

次に左側にあるLCD用のコネクタを外して行きます。

コネクターを外すまでは特に問題ありませんでしたがこの2本のコネクター(特に大きい方)をヒンジ穴から外すのが非常に大変です。

ここから目的のLCDパネルを外して行きます。本体を立てて、ヒンジカバーのネジを外して行きます。

このヒンジネジは独特でネジを外したら写真の場所からゆっくりとスライドさせていきます。右側のヒンジを外すとバックライト用のコネクタ(ピンク/黒)があるので外し、ヒンジ口からも外します。


左側も同様にネジを外しヒンジカバーを外します。 1180


ここが最大の難関でした。LCDコネクタを本体から外さないといけませんがなかり狭くてコネクタも傷つけられないのでなかり気を使います。コネクターを斜めに傾斜させてピンセットを使ってゆっくり外します。(上手くいかず15分位かかりました。)

2カ所の配線が本体から上手く外れたらヒンジ部のネジ2本外すとパネルが外れます。パネル自体は偏光フィルムの劣化が進んでいる状態です。

パネルが外れました。ここまで来るのに準備から終了まで2時間費やしました。

この後はパネルフレームからパネルを外し、偏光フィルムも剥がし、付着している糊も剥がして、ヒンジフレームを補強し元に戻す作業です。
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