電子手帳 SUPER MEMORY-COMPUTER DK-2000 (CASIO) 1989年 24,800円
iphoneもCLIEもない時代の情管理端末。
80〜90年代中盤までは個人の情報管理は大型のPCかこの電子手帳での管理が主流でした。


この30数年前のデバイスですが前回のポケットワード(PW-1000)と一緒に保管されていたので持ち出してきました。

学生時代に使ったのみでしたので当然電池はなく、PW-1000と同様に入替から始めました。

構造はポケットワードPW-1000とほとんど変わりません。ボタン電池はCR-2025でした。(PW-1000はCR-2023)

蓋を開くと液晶部と入力部に分かれるタイプの電子手帳です。

スイッチを押すと電源が入りました。

この時期のCASIOデバイスはシンプルでメニュー画面などは起動せず、ファンクションキーで機能を切り替えます。

液晶部は漢字12術×3行表示が可能でした。

キー配列は五十音配列です。英数はQWERTY配列なので入力をローマ字に変更するとそれなりにタイピングが可能ですが打感はあまり感じられません。

CASIOらしく電卓を意識してテンキーも装備されていました。

機能的には電話・名刺・メモ・スケジュール・カレンダー・辞書・計算などがあり液晶部のファンクションキーで切替ます。


サイズ的には前回紹介したポケットワード(PW-1000)よりひとまわり以上にコンパクトです。どちらも漢字変換機能はイマイチですが本機のほうが辞書機能がしっかりしています。

筐体自体もスリムでワイシャツのポケット入れても落ち込みません。

30年以上経過していますが液晶の劣化も無く良い状態です。

本体左側には液晶のコントラストボリュームとシリアル通信用の端子があります。


キーボード部には64KB SUPER MEMORY-COMOUTER DK-2000と表示があり当時の携帯端末としては大容量だったと思います。ちなみに64KBはSHARP MZ-80B(1981)と同等のサイズです。

住所録やメモ帳の入力を久しぶりに行ってみましたが現在のインターフェイスはかなり独特で入力するまでかなり迷わされました。

学生時代にこの電子手帳(DK-2000)を携帯し予定管理と当時は携帯電話もないので住所も含めた電話帳管理やちょっとしたメモ記録し持ち出して使っていた記憶があります。

このようなパーソナル情報端末はなかなか性能的にも普及しなく、その後AppleがNewton(1993〜1998)がMacintoshと連携ができたり、手書き入力など先進性はありましたがサイズと重さで普及までは至らず。

90年後半のやっとPDA(CLIEやGENIO)の登場で本格的に普及しました。
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その後iPhoneの登場によりネットワークで情報共有ができる現在のスタイルに進化しました。本機のこのような過程のファーストデバイス端末でした。


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