前回からの続きになります。VAIO 505V本体を開封します。

本体にも色々と入っていました。

SONY純正の小型スピーカー(SRS-M30 )とPS2マウス。スピーカーは総合出力2WでAC電源と乾電池の2電源対応。マウスは黄ばみがなく良い状態でした。

純正のバッテリーチャージャー(PCGA-BC5)。初めて見ましたが同時に2本のバッテリーが充電可能。505のバッテリーは持ち出すと1時間程度が限界でした。

これは私も所有していますポートリプリケーター(PCGA-PR5)。PS/2端子を2つあり、マウスと外部キーボードの併用ができました。シリアルポート×1、プリンターポート×1、ディスプレイ用コネクター(D-sub15)です。純正のUSBハブ(PCDA-UH4)。こんなのも純正品であったのですね。


フロッピードライブ(PCGAーFD5)。フロッピー入れても読み込まないので内部のゴム劣化の可能性があります。

純正のケーブル類。USB-プリンターケーブル(PCGAーUPC1)、ディスプレイアダプター(PCGA-DA5)携帯用の電話コード(TL-W30)これも純正。とはIEEEケーブルとUSBケーブルなど。

505のI/O端子からD-sub15ピンなのでポートアプリケーターなくても映像出力できたのですね。505は周辺機が豊富でした。


純正のカメラも出てきました。

バイオ用カメラ(PCGA-VC1)41万画素CCDでキャプチャーボタンもありました。スペック的にはこの後に登場するC1シリーズと同等。

USB接続のハンディGPSレシーバー(PCQ-GPS3S)私も所有していてC1で使っていました。

珍しかったのがDV静止画キャプチャーカードキット(DVBK-CW200)。VAIOにはDV端子が標準装備されているのでどのような目的で使用したのか不明。価格が45,000円もしました。

最後はCD-ROMドライブ(PCGA-CD51)。ディスク読み込みました。

やっと本体です。VAIOのカバーと電源。

天板は若干劣化が進んでいる様子。できれば交換したい。

バッテリーは何故かC1後期のもの?

ヒンジのカバーは亀裂あり。これも交換。

パネルを開いてみました。

キーボードは焼けがかなり進んでいる様子。これも交換のほうがいいかも。

状態が悪い505は電源スイッチを入れても起動しない場合があります。内部のCMOS外すか隣のプログラムキーを押すと起動する場合もありますが本機は通常起動ができました。

LCDはバックライトも含め大丈夫な状態でした。

なぜかHDDランプが点灯したまま。おそらく容量以上のHDDかSSD化されています。

デュアルブート設定になっていました(Windows2000と98)。

Windows2000を起動させてみます。


ドライバーはDVコントローラー以外は全て当たっています。お見事。

Windows98を起動。特に問題なく初期状態。


OS、アプリケーションは問題ないのでキーボードとLCD、ヒンジの交換の為に分解していきます。

まずバッテリーを外して、両脇のヒンジカバーを外していきます。

片側は割れているので交換。マイナスドライバーでゆっくり外していきます。


底部のネジ9本外します。

まずスライドパットのコネクターを外し、キーボードを含むカバーを手前から外していきます。

内部が開いた状態。右上のキーボードコネクター2本をゆっくりと外します。手前左がHDDでその上がメインボード。コンデンサ類の液漏れは見当たりません。

HDDは4.3GBからWesternDIGITALの120GBに交換してありました。SDカードのSSD化をするつもりでしたがこのまま継続することに。

焼け状態のキーボードを外します。

入れ替えます。


次にLCD部天板の交換をします。両ヒンジのネジを外していきます。


LCDはマザーボードからのコネクターと抵抗を外すのみです。

取れた状態。パネルは問題ないので外装を外します。

まずは4カ所の隠しネジを外します。


つぎに両ヒンジ部のカバーとリング型の金具を外します。


あとはパネルの下部から両脇に沿ってプラスチックのヘラなどを使ってゆっくりと外していきます。いきなり上部から外すと中のプラスチックの留め具が割れるので下から行っていくのがいいようです。


ここで気がついてのですがパネル左側にあるスタイラスペンの収納構造が他のモデルの構造と違うことを発見。従来の505は押すと収容ケースが飛び出てくる構造ですが505Vは直節スタイラスを収容する構造です。交換用のLCDは505V用がないためオリジナルを優先し交換を断念。

元に戻して終了。結局キーボードとヒンジプラスチックを交換したのみ。天板部は若干の劣化が見られます。505の天板はマグネシウム合金でクリーナーをかけ過ぎると色落ちしてしまうので現状としました。

キーボードの状態は良くなり、だいぶいい感じに仕上がりました。

このスタイラスペンの収納構造の違いにはやられました。

VAIOのハードウェア修理は完成です。次はいろいろ入っていた周辺機器の接続を検証してみようと思います。

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