FMV-BIBLO LOOX U/B50 2008年 

Note_PC
Intel Atomプロセッサを搭載した小型2in1PC  
前回紹介した工人舎と同様のスタイルですが富士通の技術で当時最小で最軽量の2in1型モバイルPC 
工人舎のSH8や以前紹介し本機の前身でもあるLOOX FMV-U8250はいずれもCPUにIntel A110 (800MHz)いわゆるCeleronを搭載していましたが本機は進化しAtomプロセッサになりパフォーマンスは改善されました。  
筐体は前モデルのFMV-U8250とそれほど違いはありませんがキーボードの配列など若干持ちやすさが改善されています。
キーボードも従来の5段56キーから6段68キーに変更されています。  
ファンクションキーやカーソル、Delete、BackSpaceキーなどが独立し、Enterキーが大型化されキートップの間隔を従来の約3mmから約4.2mmに広げられています。 
ギリギリ無理すればブラインドタッチができます。  
ポインティングデバイスは、従来モデルと同じ構造でスティックタイプのスティックポイント。タブレットスタイルで利用する場合を考慮し、スティックは液晶ヒンジ右側に、またクリックボタンは液晶ヒンジ左側にそれぞれ配置されている。使い勝手は悪くない。 
LCD部は強化されタッチパネルを搭載する5.6型で、従来モデルと同じ大きさ。  
液晶パネル部が180度回転してタブレットとしても利用できる2in1スタイルとなっている。パネルの解像度は従来モデルから大きく変更されていてWXGA(1,280×800ドット)表示に対応している。 
前モデルは表示解像度がWSVGA(1,024×600ドット)だったので同じサイズのまま高解像度化しているが、実際はかない小さくて見づらい。OSがVistaということもありGUIなどの関係もあるのかもしれません。 
タッチパネルなので通常の指で行えますがペンもパネル上部に収納されWEBカメラも中央に装備。 
本体左側。マイク・ヘッドホン端子、SDカードスロット、USB 2.0×1、音量ツマミ 
右側。CFカードスロットと電源コネクタ。上部には無線機能のON/OFFスイッチと電源スイッチ。 
正面は中央のコネクタは、Gigabit Ethernet/ミニD-Sub15ピンコネクタが目立つ。 
本体スペックは
CPU:Intel Atom Z530(HTテクノロジー対応)1.6GHz
チップセット:インテルシステム・コントローラー・ハブ
メモリ:1GB (増設不可) DDR2 SDRAM PC2-4200
HDD:60GB
ディスプレイ: 5.6inch TFT LCD(1280×800)
光学ドライブ:なし (オプションで外付けドライブあり)
通信:内蔵無線LAN (IEEE802.11n,a,b,g)、BluetoothVer.2.1+EDR準拠
内蔵バッテリー:標準サイズ約5.3時間 (オプションLサイズ11時間)
指紋センサー:標準内蔵
インターフェース:USB2.0×1/CFカードスロット×1/SDメモリーカード対応スロットなど
本体サイズ:幅171×高さ26.5(~32.0)×奥行き135mm
前モデルFMV-U8250と並べてみました。 
キーボード配列はかなり改善されています。 
本機OSのVistaは動作にもたつきを感じますがWindowsXP環境の前モデルはそれなりに快適です。 
同じスタイルのVAIO U(2001年)とも並べてみました。世代は違えど同様のコンセプトを感じます。 
本機はUMPCという当時の規格ではVAIO Uの流れをもつデバイスではある程度完成形だったと思います。このクラスではAtomプロセッサが優位であり、キーボード、表示体、ネットワーク、バッテリーともニーズを満たすものでした。 
デバイスデザインも洗練され質感も高く所有欲を擽るものです。このモデルはSSDタイプもあったようでメモリ制限とOSの選択性があれ携帯性に優れ、タブレットにもなるなど汎用性があり、かつデザイン性も優れたPCでした。

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