古いPCも何年か一度は電源を入れて起動確認しています。
このThinkPad701CSも前回確認したのが2017年に起動確認をして6年ぶりに作業部屋で電源を入れて見ました。

電源を入れるとHDDが起動し始めましたが起動時に液晶(DSTN)の発色がおかしく、中央が白抜けした感じで起動しました。

Winddows95Plusが起動しましたが写真のとおり。

元々DSTN液晶はTFT液晶よりコントラストも低く映りも良くなかったのですが白抜けはありませんでした。

BIOSセットアップ画面を起動。やはり中央の表示がおかしく。液晶の経年劣化だと思われます。

前回(2017年)時の画面と比較しても明らかに違います。


おそらく偏光フィルムの劣化(ビネガーシンドローム)ならフィルムを剥がせば問題は解決しますがこれは液晶自体の劣化。

部屋にもってきて30分ほど放置してみましたが改善しません。

古い液晶PCの宿命かもしれませんがパネルを交換すれば解決しますが、さすがにこのタイプはありません。

残念ながらこのまま放置するしかありません。PC自体はまだしっかりとOSもアプリケーションも起動するので残念です。

このThinkPad701CSはノートPCとしては異色のバタフライ(TrackWrite)キーボードを搭載しています。



本体自体はサブノートと呼ばれたB5サイズを若干大きくした筐体。

パネルを開けると連動してキーボードがスライドを始めます。

2分割で収納されているスライドしていきます。


キーボードの手前(右側)が上部からスライド(滑り落ち)して合わさります。


パネルが開き終わると両側に若干張り出した状態で29cmの幅のキーボードが完成されます。


閉じるときはこのようになります。




本機は10.4型のVGA (640×480)液晶を搭載していました。当時はサブノートで、デスクトップと同じ19mmのフルサイズのキーピッチを 実現するためにバタフライキーボードが採用された異色のデバイスでした。

液晶の劣化は保管条件によりますが避けられなのもの事実です。次回起動確認する時には映らない可能性が高いです。特にThinPadの古いPCは本体劣化も激しく保管が非常に難しいです。

この構造をもつPCは後にも先にもこの1機種のみでした。
この特徴的なPCの起動が今後見られなくなるのは残念ですがキーボードの構造も含め今後もメンテナンスはしておこうと思います。

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