W-ZERO3 [es]

スポンサーリンク
携帯電話(スマートフォン)
W-ZERO3 [es]  Advanced W-ZERO3[es] (SHARP )  2006年、2007年
 
PCの機能と携帯電話のようなスリムな筐体にQWERTY配列のキーボードを搭載したスマートフォン。  
初代のPDAスタイルから携帯スタイルに進化。 
QWERTY配列のキーボード付が流行の1つだったこの時期のスマートフォンはデカく、厚い筐体がほとんどでしたが本機は従来の携帯電話のスリムさにWindowsOSを搭載したデバイス。 
初めてこのデバイスを見たときにはスマートフォンの概念が覆った感覚でした。  
W-ZERO3 [es]登場の1年後にはさらに薄さを追求したAdvancedを発売。携帯電話のスリムさとQWERTY配列のキーボードが魅力だった2台を紹介します。
W-ZERO3 [es]。特徴はそのスリム、軽量の筐体にキーボードを備えたデザイン。 
正面ディスプレイ部と操作パネルにテンキー部。液晶パネルと下部には操作パネル。中央には円形のカーソルキーを装備  
ここだけ見ると普通の携帯電話とそれほど違和感のないデザイン。 
正面左側。ヘッドホン端子、USB端子が並ぶ。 
上部にはスタイラスが格納されています。 
右側、miniSDスロット、ボリューム等。メッキ処理されていて質感もある。 
LCD部はタッチパネル対応の3.0型/800×480ドッ。ト(WVGA)のモバイルASV液晶ディスプレイを装備。
スライド式のQWERTY配列のキーボードはボディサイズの割に打ちやすいデザインを採用していました。 
キーボード部は5列。 
カメラ部は有効約131万画素のCMOSでメモ程度の機能です。
デバイス的にはスリムでまとまったデザインでした。 
Advancedは更にコンパクト(薄く)になったタイプ。 
デバイス表面にはテンキーに新たに開発したジョグ機能内蔵カーソルキー「Xcrawl」(エクスクロール)を採用して操作性を向上。 
カーソルキーは円形で、上下左右をクリックしてカーソルとして利用し、中央ボタンで決定するほか、円形部をなぞることで、スクロールが可能だった。 
 
Advancedは4列のコンパクトタイプ。 
左側面。USB端子とスピーカーを備えるだけとシンプル 
右側面。縦横画面切り替えボタンとロックキーを備える。W-ZERO3[es]にあった音量上下ボタンなどはAdvanceでは省略されている
底部。AC充電端子とヘッドホン端子を搭載。充電端子は互換性がなく調達するのが大変な規格です。 
 
液晶部です。解像度の違い(640×480→800×480)が大きく異なります。薄さと解像度が一番の違い。  
OSはWindows Mobile 5から6に進化しWindows Media Player 10 MobileでWMA/MP3などの音楽ファイルや、WMVなどの動画再生が行えた。  
CPUはMarvell PXA270 (416、520MHz)と当時のスペックでは標準的で若干もたつき感はありましたがWindowsOSではこんなものでした。256MBのフラッシュメモリと128MBのSDRAMを内蔵していました。 
厚さの違い。Advancedで更に薄くなっているのが分かります。
サイズを比較すると厚さは最厚部でも約19mmとAdvanceがW-ZERO3[es]よりも2mmほど薄い  
本体スペックは
W-ZERO3 [es]
OS:Microsoft® Windows Mobile® 6 for PocetPC
CPU:Marvell® PXA270 プロセッサ 416MHz
LCD:ワイドVGA(640×480ドット) 2.8型 65,536色 モバイルASV液晶(タッチパネル/バックライト付)
メモリー:フラッシュメモリー 256MB(ユーザーエリア※1約155MB/出荷時の空き容量約107MB)/SDRAM 128MB(ワークエリア)
通信機能:PHS(W-OAM対応W-SIM)、ワイヤレスLAN(IEEE802.11b/g準拠)、赤外線通信(IrDA®1.2方式/IrMC™ 1.1方式/IrSS™ 対応)
カードスロット:microSD™ カードスロット×1、W-SIMスロット×1
接続端子:USBポート(miniABコネクター)、イヤホンマイク端子(平型)、赤外線通信ポート
カメラ有効画素数:約131万画素
外形寸法:(幅)約50×(高さ)約135×(厚さ)約21(本体閉時、最薄部)質量:約157(充電池含む)
 
Advanced/W-ZERO3 [es]
OS:Microsoft® Windows Mobile 5 Classic 日本語版
CPU:Marvell® PXA270 プロセッサ 520MHz
LCD:ワイドVGA(800×480ドット) 3型 65,536色 モバイルASV液晶(タッチパネル/バックライト付)
メモリー:フラッシュメモリー 256MB(ユーザーエリア※1約155MB/出荷時の空き容量約107MB)/SDRAM 128MB(ワークエリア)
通信機能:PHS(W-OAM対応W-SIM)、ワイヤレスLAN(IEEE802.11b/g準拠)、赤外線通信(IrDA®1.2方式/IrMC™ 1.1方式/IrSS™ 対応)
カードスロット:microSD™ カードスロット×1、W-SIMスロット×1
接続端子:USBポート(miniABコネクター)、イヤホンマイク端子(平型)、赤外線通信ポート
カメラ有効画素数:約131万画素
外形寸法:(幅)約50×(高さ)約135×(厚さ)約17.9(本体閉時、最薄部)質量:約157(充電池含む)
キーボードを開いた状態。どちらもこの分類のデバイスではなかりコンパクト。Advanceはキーボード部が更にスリムになっている。 
本機の特徴の1つはそのデザインであり、当時スマートフォンといえばこだわりがある男性中心のデバイスでしたがコンパクトで操作性も優れたことから女性も含め誰にでも扱えるスマートデバイスとして評価が高かったデバイスでポケットやバックに気軽に持ち出せることも魅力でした。 
本機がドコモやauが扱っていればデバイスのしての評価も更に向上したと思われるほど良いデバイスでした。 

コメント

  1. yasuho より:

    Windows Mobileで一番使ったデバイスかもしれません。Advanced W-ZERO3[es]はそのサイズと使い勝手の良さでお気に入りでした。もはやQWERtYキーボード内蔵スマートフォンは絶滅危惧種ですが、またこんな夢のあるデバイスを出してくれないかな、などと夢想しています。

  2. Lancelot より:

    今のスマートフォンは個性に乏しく、ワクワクさせるようなデバイスがなかなか見つかりません。SHARPやSONYに期待したいところです。