PL-88F (PIONEER) 1981年 ローディングベルトとアームベルト交換

オーディオ機器

前回と同様のPL-88のローディングベルトとアームベルト交換を行いました。

フロントローディングタイプのアナログレコードプレヤーです。(詳細は以前のPL-88FSをみてください。)このタイプはカラーがシルバーのPL-88FSとゴールド色のPL-88Fが存在します。以前からゴールド色を探していてヤフオクで4,100円で以前落札しました。今回まとめて修理をしました。(この写真は修理後です。)

送られてきた時の状態。オリジナルの箱に入っていて驚きました。

開封してみました。状態は悪く、ゴールド色というより黄ばみが酷い状態でした。

ボタン系も変色と黄ばみがなかり進行しています。

スチール製の重いカバーも黄ばみが進んでいます。

電源を入れてみました。

当然のごとくローディングはしません。モーター音はします。ターンテーブルはロックされていました。

ロックを外しマニュアルモードでターンテーブルは回転します。

しかしアームが動いてくれない。通常ならアームが移動しセンサーでレコードを認識するはずですが

とりあえずローディング用とアーム用のゴムベルトを交換するために全部分解していいきます。

スチール製重たいカバーを外した後、手前のコントロールパネルを外していきます。まずは右側のネジ2本を外します。

次に左がのネジ1本を外します。

裏面のワッシャーネジを緩めます。

フロントパネルが外れていくので本体に接続されているコネクター2本も外します。

次に窓部分のユニットを外します。右側はネジ1本。この時にプラスチック製スッチが衝撃等を加えると経年劣化で折れやすいので注意が必要です。

左側は2本のネジを外します。

左側はローディングギアに接続しているためその部分のネジを外します。

窓ユニットが外れました。

ここまで辿り着くまで15分ほど掛かります。特にプラスチック製のスッチは本当に気をつけて下さい。私はかなりの確率で割ってしまいます。

テーブル部を手動で引っ張ります。

右側電源スイッチ部の下にテーブルと本体を固定しているネジを外します。

このようにテーブル部と本体が分離されます。かなりのリード線があるので引っ張って切らないように注意が必要です。

アーム部です。手前と奥にスイッチがあってギア部とのスイッチングでアームが動くはずですが?

テーブル左側2カ所のネジを外します。

これでテーブル部が持ち上がります。

ローディング用のモーターとブリー部です。ここのゴムベルトの交換でローディング不良は解消できるはずです。

オリジナルのゴムベルト。弾力性はかなり落ちている様子。同じサイズのゴムベルトに入れ替えました。

問題はアーブ部の可動。とりあえずさらに分解していきます。アーブ部のモーター部を保護しているカバーを外します。(ネジ2本)

この状態でピンセットを使えばゴムベルトは外せます。

右がオリジナル。左はアマゾンで売っているゴムベルト

この状態ではゴムベルトを装着できないのでユニット部を立てて本体から外してしまいます。

これでなんとかアーム部のゴムベルトを装着できました。

仮組立した状態。ローディングはスムーズに可動しています。

アームも動きました。しかし停止位置がズレます。レコードの開始位置までトレースしてくれません。
本来ならMCカートリッジ部のセンサーからトレース情報が行き、アーム移動がされるかずですが。ここから1時間位試行錯誤してみましたが改善されず、明日仕事もあるので一端組み直して本日は終了としました。部品取り用のPL-88FSの残骸があるので再度検討することとしました。残念。

その後です。PL-88FSのアーム部のユニット配線外して入れ替えてみました。

かなりの根気と手間がかかりました。

組み直して動作を検証しましたが特に問題はないようです。ユニット部が原因ははっきりはわかりませんがレコードの先端まではトレースするようになり問題は解決しました。

次に悩まされたのが右チャンネルから音が出ない問題です。関係しそうな場所など半田し直してみましたが解決せず、その後カートリッジ(PN-41MC)を交換してみたところ見事両チャンネルから出力されるようになりました。これも想定外です。結果オーライということで パネル、外装もクリーニングしました。かなりきれいになりました。

このPL-88はシルバーボディは出回っていますがゴールド色のほうが少なく、以外と他の機器とはこの色のほうがマッチングしていい感じです。アナログプレヤーはアナログアンプで聞くのが私的には気に入っています。

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