普及型の一眼レフとしては初の141万画素原色プログレッシブCCD、高性能な光学3倍ズームレンズし私が購入した初めての一眼レフ型デジカメ。
当時は85万画素のコンデジが中心のデジカメ市場に高性能レンズと141万画素という銀塩フィルムに近い解像度で10万円台という価格は非常に強烈なインパクトを与えたカメラでした。
また形状もオリンパスオリジナルのL型ボディでなかなか他社ではみられなくなりました。ただ従来のコンデジと比較するとかなり巨大で収納性はよくありませんでした。したがって気軽に持ち歩くというスタイルではなかったです。
逆にこのL型はカメラを固定するホールドは非常に安定していました。
筐体自体はズームレンズ付き一眼レフで独特な形状を持っている。レンズ交換はできませんが光学式ズームレンズが一体化されていました。
レンズ部は焦点距離9.2~28mm(35mmフィルム換算で36~110mm)F2.8~3.9の明るい光学3倍ズームレンズで非球面レンズ1枚を含む大口径ガラスレンズ7枚を使用している。
上部の操作系です。右側はコントロールパネルにズームレバー付きシャッターボタン。真ん中に電源ボタンがあります。
スイッチ類はディスプレイ/スポットボタン、フラッシュ/自動再生用ボタン、マクロ/プリント、セルフタイマー/消去ボタンが配置されています。
背部になります。右側にメニューボタン、カーソルボタン、OKボタンがあり、更に右側はスマートメディアの挿入スロット。 左側はファインダーと液晶モニター。一眼レフなので当然ファインダーからの撮影になりますがフォーカスの確認ができないフレーミング専用。
記録媒体は今では見かけなくなったスマートメディア。薄いのがメリットですが電気的な接点部(接触部)が露出していて経年劣化してくると読取りエラーが起こりやすい。また容量にも限界や互換性の問題があり普及しませんでした。
反対側です。電源と接続用の専用コネクター。
電源は単三電池4本で稼働しました。
メニュー画面。それほど多くなくシンプル。
本体スペックは
CCD:141万画素2/3インチ原色プログレッシブCCD
記録解像度:SHQ/HQ = 1,280×1,024ドット、SQ = 640×512ドット
レンズ :焦点距離 9.2~28mm、F2.8~3.9、7群7枚
測光方式:CCDによるTTL中央重点測光方式、スポット測光
フォーカス:TTL方式フルオートフォーカス
シャッター :1/4~1/10,000秒
露出制御:絞り、シャッター可変プログラム露出制御
ファインダ :TTL一眼レフレックス(オートフォーカスマーク)視野率95%
撮影範囲:通常モード時0.6m~無限遠、マクロモード時0.3m~0.6m、2.5mワンタッチフォーカス時約1.3m~無限遠(WIDE) 約2.1m~3.0m(TELE)、40cmワンタッチフォーカス時約30cm~77cm(WIDE) 約37cm~44cm(TELE)
液晶モニタ:1.8インチTFTカラー液晶
撮影可能枚数:SHQ = 4枚 / HQ = 12枚 / SQ = 49枚(C-1400L,4MB利用時)
記録時間:HQ撮影モード時 10秒弱(C-1400L)、8秒(C-1000L)
外形寸法:115mm×83mm×130mm(W×H×D)
重量:470g(電池、スマートメディア除く)
実際に撮影してみました。当時はコンシューマ向けの一眼レフは存在しなく光学機器メーカーとしてのオリンパスの技術力には驚かされました。なかなか平日は帰りが遅いので風景を撮る時間がなく、部屋に設置してある再生コンソール「BeoSound5」を撮影。夜に撮影なので若干解像度不足な感じですが当時としては画期的でした。
修理中のTEAC V-909RX(3台目)です。露出不足ですが。
本機が発売された時期に昇華式デジタルカラープリンタ(P-300)も同時に購入しました、インクジェット式プリンターの解像度が低かった為、銀画写真に近い表現力のあるものでした。
この時代、本機を含むオリンパスのデジカメは高画素化競争の先頭を常に走っており、本機のメガピクセル化から初期のデジカメ市場を牽引し常にインパクトのある製品を出していたメーカーでした。
コメント