VAIO PCV-MXS3 (Sony) 2002年

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VAIO PCV-MXS3 (Sony) 2002年
ミュージックサーバーとしてのVAIO MXS

前回紹介したPCV-MX2から進化しミュージックサーバー機能が追加された。
筺体もMXがオーディオ的なデザインでしたがミュージックサーバーとしてのコンセプトでより洗練されたデザインになりました。

MD/CDトレイ、大型のLCDと操作ボタンなど特徴のある専用設計。

CPUもPentiumⅢからPeitium4にプロットフォームが進化した。

特にフロントパネルの大型のLCDとCD/MDやMP3/WAVなどの操作用ボタンが便利。

本機のコンセプトは音楽を「ためる」「聴く」「連れ出す」というものであり音楽を非常に扱いやすいものにしています。これを可能にしているのが新開発のサウンドシステム「Sony Digital Audio System」でありMDやCD、FM放送、TV音声、光デジタル入力、ライン入力、MP3/WAVといった、MXで扱えるさまざまなオーディオデバイス(ファイル)を自在にコントロールすることができる。

MD自体はもう使わなくなったデバイスであるが本機のMDはNet MD対応でMDにデータとして直接転送ができる高速ダビングや調剤間記録(MDLP)など非常に多機能でした。

意外と便利なのが専用リモコンでミュージックサーバー用の「SonicStage Premium」を直接コントロールできるのが特徴で、その他画像系(TVチューナ内蔵のMPEG-2リアルタイムエンコーダー)をSonyお得意のGigaPoketもコントロールが可能。HDD(MP3/WAV)やCD,MDなどのソースごとに再生ボタンがあり音楽再生はこのリモコンだけで十分です。

デバイスの制御用アプリはSonicStage Premium。画面デザインもSonyらしく未だに古くささを感じさせない美しいデザイン。

このソフトはかなり重いソフトでレスポンスや使い勝手、インターフェイスなどはiTunesには及ばないがMP3/WAV、CD,MD、入力(TV音声、ライン、光)を総合的に管理でき、GUIが独特で慣れるとマウスでドラッグ&ドロップだけで行え、リモコンで制御できる優れもの。HDDの環境では重くてイライラしたがSSD化したらまともに使えるのようになりました。これでインターネットで音楽情報が今もまともに取得できればさらに良いのだが。

SonicStage Premiumの音楽タイトルがそのまま液晶パネルに表示される。

下部をスライドさせるとスロット(PCカード、MS、IEEE1394、オーディオ)端子、ビデオ端子があればよかったが。

キーボードはVAIO色のPS/2キーボード

本体スペックは
CPU:インテル Pentium 4 プロセッサー1.80 GHz→2.4GHz
チップセット:SiS650チップセット
システムバス:400MHz
メモリ:256MB/1.5GB(DDR SDRAM, DDR266対応)
ビデオメモリ:NVIDIA GeForce4 MX 440→NVIDIA GeForce8400GS
HDD:80GB(Ultra ATA/100)→SSD64GB
DV映像記録時間:約4時間40分
CD/DVDドライブ:DVD-RW ドライブ 書き込み:最大8倍速(CD-R)、最大4倍速(CD-RW)、最大2倍速(DVD-R)、最大1倍速(DVD-RW)
MDドライブ:音楽用レコーダブルMDドライブ (Net MD対応、スロットインメカ)最大32倍速(LP4)、最大16倍速(LP2)
アンプ:ハイレスポンスアンプ 実効出力 20W+20W(JEITA、4Ω負荷)

内部はP4B-LX(ASUS)というマザーボードの上にHDD、DVD-ROM、MD、アナログアンプなどかなりビッシリと詰まっています。

CPUはPentium4(1.8GHz)が標準で2.4GHzに変更。 
HDDはSSD(64GB)に変更してあり起動や全体のレスポンスは向上。SATA→IDE変換アダプターはCENTURY製(SATA-IDE)
オーディオ部。音声重視のパーツがかなり使われています。

ビデオカードもNVIDIA GeForce4 MX 440から余っていたNVIDIA GEFORCE 8400GSに変更
背部です。モデム、MPEG2リアルタイムエンコーダーボード、オーディオ入出力、スピーカー端子。

右上のアンテナ、オプティカル入出力が特殊。

スペック的にはかなりロースペックですがミュージックサーバーとして使うのなら十分。SSD化したら結構レスポンスもよくなりました。

スピーカーはPC用スピーカーにしてはかなり大きめで口径が12㎝と高音用ツィータの2WAY構成でかなり低音の再生もいい。

本機は市場でも中古で5千円~1万円以内で手に入り、若干パワーアップさせれば本機はオーディオシステムの一部として主に音楽ファイルを再生するミュージックサーバーとしていまでも十分使えるハードウェアです。

コメント

  1. Stan より:

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    • Lancelot より:

      コメントありがとうございます。
      VAIO関連は現在半分程度を紹介させてもらいました。
      残りも順次紹介していきます。