PC-8801FH model30(NEC) 1986年

NEC(PC-80,88,98)

PC-8801FH model30(NEC) 1986年 定価168,000円
CPUクロックが2倍(4MHzから8MHz)になった88新世代マシン。

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PC-8001以来かたくなに変更されなかったCPUですが、本機よりμPD780C-1(Z80A相当)からμPD70008(Z80H相当)に変更されました。(実質は1.5倍程度の速度上昇)

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これにより、従来の拡張ボードは8MHz使用時には動作制限が生じるなどの副作用も生まれました。(特にサウンド系)

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また、本体のデザインもスリムになりスピーカーが前面に移動したりこの頃からヘッドホン端子やボリューム端子が前面に移動されました。

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グラフィックを強化する機能と従来の互換を重視し2つのモード(V2:拡張系、V1:互換系)を搭載していました。

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N-BASICはV1Sモード時でキーボードから”N80″を押してリセットすることで起動できるようになった。これはGVRAMの内容が残るため、市販のソフトに画面を取り込むツールに利用できた。従来どおりのN-BASICはコマンド(NEW on 1)でもPC-8001モードに切り替わりました。

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背部のインターフェイスです。拡張スロットは1基のみ。

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CMT、プリンター端子、RS-232C、アナログ/デジタルRGB、オーディオ出力、マウス端子など。
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2基のFDDがかなりのウエートを占めている内部。

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キーボードの仕様も変わり従来のマトリクス型からインテリジェント型(サブCPU搭載)となりデータ転送も変更されました。

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キーボードはストロークが深く打ちやすいです。この頃から漢字変換をハードウェアレベルでサポート。

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当時はこんな感じで構成されていました。 4006 4007

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本体スペックは
CPU メイン μPD70008AC-8 8MHz/4MHz切替え可
サブ μPD780C-1 4MHz 起動時にスイッチにより設定
ROM メイン 128KB サブ 2KB N88-BASIC、モニタ、その他
V2/V1Hモードでのみ使用
グラフィック表示 640*200ドット 3画面  640*400ドット 1画面
漢字表示 JIS第一、第二水準漢字ROM標準実装
320Kバイトタイプ2台内蔵 PC-8801FHは本体内に合計で最大2台内蔵可能
ディスプレイインターフェイス デジタルRGB、アナログRGB モノクロディスプレイは使用不可
CMTインターフェイス 600ボー/1200ボー
プリンタ インターフェイス パラレルインターフェイス セントロニクス社仕様に準拠
シリアル インターフェイス RS-232C規格に準拠 割込み/ポーリング制御可能
マウス 入力4ビット、出力1ビット、入出力2ビット PC-8801mk2 SR/TR/FR/MRの汎用I/Oインターフェイスと互換性有り
拡張用スロット 1スロット
カレンダ時計 年、月、日、時、分、秒 Ni-Cd電池でバックアップ
オーディオ出力 FM音源 3和音
SSG音源 3和音

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スピーカー内蔵、LINE OUT端子(1ch)
ヘッドホン出力(2CH、モノラル)
電源 AC100V、50/60Hz
消費電力 平均46W(model30)、最大80W
外形寸法 本体:385W*343D*110H mm
キーボード:462W*194.5D*33H mm
重量 本体 9kg(model30)、キーボード1.5kg

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2基のFDDもいまだに健在です。

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当時は8bit機パソコンが全盛期でFHの他に富士通のFM-77AVシリーズと、シャ-プのX1turboシリーズなど当時は個性的なマシンがたくさん存在しました。

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グラフィック面では、FHは他の2機種に比べ劣ってはいたものの、グラフィック・サウンド・スピードのトータルバランスに優れており、またほとんどの新作ソフトは最初に88シリーズで発売され、そのあとに他の2機種に移植されていました。そういった経緯もあり88シリーズは当時の人気機種で多くのファンを魅了しました。

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