D-105U (ALPAINE/LUXMAN) 1989年 標準価格82,400円
3極真空管を出力に採用したCDPlayer
本機はアナログ出力に真空管を利用した個性的なマシン。
真空管といえば私はラジオが思いつくのですが昔はテレビやラジオに使われていましたがトランジスタが発明され量産されるようになったら必然的に表の舞台からは消えていきました。
そんな真空管を出力に使ったのが本機です。ですので真空管というアナログデバイス(回路)の持ち味を引き出すためにあえてアナログ出力で聞いています。
大きめなインシュレーターをはじめ外部振動を極力おさえる構造がとられています。
ディスプレイ部分は情報量も多いですが必要な情報を効率良く表示させていますので見づらくはありません。
正面右は10キーとエディット関係のキーが並びます。
下部が基本的なキーが効率良く並べられています。
フェードアウトキー、タイムフェードアウトキーがありテープ録音時には便利でした。電動ボリュームもあります。
明るさに応じてFL表示管の輝度調節や消す事もできるディスプレイアジャスト機能もあります。
プリヒーティングスイッチによりあらかじめ真空管を予熱するしくみで、短時間(30秒位)で安定した動作を得ることができるスイッチです。
CDトレイは比較的軽めの標準的なモノです。
背部はアナログ出力(2系統)とデジタル2系統(同軸、光)があります。デジタル出力は使ったことがありません。
本体スペックは
ピックアップ 半導体レーザーピックアップ
量子化ビット数 16ビット直線式量子化
サンプリング周波数 44.1kHz
周波数特性 5Hz~20kHz、±1dB
出力電圧 2.0V
ダイナミックレンジ 89dB
S/N比 105dB
チャンネルセパレーション 86dB
ワウフラッター 測定限界値以下
高調波歪率 0.04%(1kHz)
デジタルダイレクト出力 0.5Vp-p/75Ω
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 25W
外形寸法 幅438×高さ147×奥行342mm
重量 7.5kg
付属 リモコン RD-105U
音質ですが、これまでのCDPlayerとは少し違う雰囲気でデジタル特有の音というよりもノイズのないレコードプレヤーのような雰囲気です。
私が所有するCDPlayerはSony製が多く比較的デジタル的な固め音質のマシンが多いですが本機は比較的柔らかくてかつフラットな音質な感じの楽器です。
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