NOKIA N96 (NOKIA) 2008年
Nokiaの「Nokia Nseries」のハイエンドモデル。
本機に16GBのメモリを内蔵しDVB-H方式のデジタルテレビチューナー(日本では不可)を搭載している。今となっては16GB は普通の容量ですが当時としては大容量。
N-seriesの特徴でもあるディスプレイ部分を一方のスライドさせるとテンキーが、反対方向にスライドさせるとメディアキー(再生・早送りなど)が現れるディアルスライド型。
普段は消えているバックライトが音楽再生時には点灯し、各キーが表示されます。
内蔵カメラはカールツァイス製の500万画素カメラを搭載。前回紹介したN86と比較するとカメラ機能では劣ります。フラッシュはディアルLEDでN86のキセノンとは若干発光が違います。
また、無線LAN(IEEE802.11g/b)を搭載しているため現在のネットワーク環境では意外と重宝します。上部にはヘッドホン端子と電源スイッチ。
液晶は2.8inchQVGA(240×320)で今時の4.0inchと比較すると酷だけれども電話としてはこれくらいがちょうどいい。
定番のSymbianOS 3rd Edition を搭載。
microSDHCスロットもあるため16GBのカードを可能。
このN96から動画再生やテレビ視聴時に便利な「kickstand」を背面に装備されました。
本体上部の左右には大きめのスピーカーが内蔵されていてkickstandを立てて聞く音楽は意外といい音を出します。音楽ファイルも定番のMP3やAAC,WMAなどのフォーマットに対応しています。
当時のスマートフォンはWindowsMobileかSymbianでしたがOSとしての出来(レスポンス)ではSymbianのほうが優れていた気がします。
この頃のNokiaの携帯はSymbianの自由度が高かったせいかもしれませんが特徴のある端末がいくつか存在しました。現在のように似たようなスタイル(形)でOSに縛られたデバイスはなかなか特徴が出せず残念です。
N86のところでも書きましたが日本では、このスライド式はあまり好まれないようですが機能的にはシンプルでNOKIAの機能性を保ちながらデザイン面ではブラックの光沢がとても美しく、日本の携帯にはない古さを感じさせないデザインが特徴です。
現在のスマートフォンは機能を追求するが故に巨大化していく傾向ではありますが、本来の電話+データ通信(メールやスケジュール管理等)として割り切ると意外と使いやすいデバイスだと今でも思います。
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