PC-9801EX4 NEC 1989年 標準価格円488,000円
PC98シリーズ中で一回り小さな筐体でコンパクトが特徴なマシン。
PC-98といえば5インチFD搭載が主流でしたが本機は3.5インチ搭載で比較的大きな筐体が多い98シリーズの中では当時なかりコンパクトなマシン。
CPUはじ80286(12MHz)とV30。筐体はRAよりも一回り背が低く、そのため拡張スロット数は1つ少ない.
前年度にPC-9801RA(80386)が発売されていたのでスペック的にはハイエンドではなく中堅機。(写真右が286)
背部は3スロット(Cバス)。ただFM音源3和音が標準装備なため、それを考えれば実質の空きスロット数は5インチ機と同じ。
購入当時はそれなりに80286でも満足していましたがRAの性能を目のあたりにするとさすがにちょっと厳しいものがあり、CPUアクセラレーター(PK-X486S50-L)を装着していました。
その他、拡張スロットにはメルコ(Buffalo)のEMJ-4000mkⅡやSCSIカードを装着しています。
また、内蔵HDD(SASI:20MB)も内蔵しています。
当時は、アプリケーションを個々に管理していましたがICM製のユーティリティー(EO System)を使って、複数のアプリケーションをディスクの中にインストールして管理していました。(久しぶりにデータベースの桐を起動して忌みました。)
本体スペックは
CPU 80286(12MHz)、V30(8MHz)
メモリ 標準640KB、最大9.6MB(メモリ専用スロット3MB)
フロッピィディスク 3.5インチ x 2
拡張スロット 汎用拡張スロット x 3
サウンド機能 FM音源3和音、SSG音源3和音
外形寸法 380(W) x 335(D) x 128(H) mm
いつものベンチマークを行ってました。
5 TIME$=”000000″
10 A=0
20 For I=1 to 10000
30 A=A+1
40 NEXT I
50 PRINT A
60 PRINT TIME$
クロックを12MHzに変更すると若干(6秒→4秒)スピードアップがありました。
PC-980EX4 6秒 80286(10MHz)
PC-980EX4 4秒 80286(12MHz)
PC-9801RA 2秒 Cyrix Cx486DLC(25MHz)
PC-286BOOK 4秒 80286(12MHz)
FM-7 14秒 MBL68A09(8MHz)
FM-8 23秒 MBL68A09(4.9152MHz)
MZ-2500(2000mode) 26秒 Z80A(6MHz)
MZ-2000 26秒 Z80A(4MHz)
PC-8201 47秒 80C85(2.4MHz)
MZ-80K 49秒 Z80A(4MHz)
MZ-80C 50秒 Z80A(4MHz)
HC-20 1分35秒 日立製 6301 614kHz
PC-2001 4分13秒 μPD7909
当時のディスプレイはアナログRGBのCRTを使っていましたが実家から持ってくるのが大変のなでアナログ15をD-sub15ピンに変更しNECのMultiSyncLCD1525S(走査周波数_水平24~80Khz)に繋ぐとしっかりと映ります。
本機はPC-9801UXの後継機であり、当時の98シリーズは5インチが主流のなか3.5インチでコンパクトなボディは非常に使いやすかったです。
拡張性もそれなりあり、CPUアクセラレーターやグラフィックアクセラレーターなどを装着しましたがやはりネックはCバスであり、この低速なバス接続が本体のパフォーマンス低下に繋がっていました。
このマシンは結構気に入っていてEPSON PC-486Pを購入するまで使っていました。
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