MZ-80K(Sharp) 1978年 標準価格198,000円 アプリケーション編
30年経ってもアプリケーションが起動するMZ-80K。
本機は起動は電源スイッチを入れると、ROMからモニタープログラム(SP-1002)が起動します。
コマンドが入力可能になるので、LOADと入力してカセットの再生ボタンを押すと、BASIC(SP-5030)の読み込みが開始されます。
通常、ハード的にはカセットデッキが一番故障しやすいですが、本機は30年以上経っても丈夫でちゃんとデータを読み込んでくれます。
ちなみにOSはすぺてカセットであり、BASIC、マシン語、Pascal,FORTRANがありました。
とにかくBASICなどの言語を読み込ませるのに時間がかかったが「クリーンコンピューター」と呼ばれたとおり、いろいろな言語を扱えることはメリットだった。この機種のおかげで、BASIC、マシン語、FORTRANまでは覚えることができました。
いつものベンチマークを行ってみました。
5 TI$=”000000″
10 A=0
20 For I=1 to 10000
30 A=A+1
40 NEXT I
50 PRINT A
60 PRINT TI$
結果は49秒とZ80A(2MHz)ではMZ-80Cと同じ。
PC-9801RA 0.2秒 Cyrix Cx486DLC(25MHz)
PC-286BOOK 4秒 80286(12MHz)
FM-7 14秒 MBL68A09(8MHz)
FM-8 23秒 MBL68A09(4.9152MHz)
MZ-2500(2000mode) 26秒 Z80A(6MHz)
MZ-2000 26秒 Z80A(4MHz)
PC-8201 47秒 80C85(2.4MHz)
MZ-80K 49秒 Z80A(4MHz)
MZ-80C 50秒 Z80A(4MHz)
HC-20 1分35秒 日立製 6301 614kHz
PC-2001 4分13秒 μPD7909
当時のアプリケーションはこのようなパッケージ(Sharp製)に入って発売されていました。
中でも当時一番良くPlayした記憶があるラスベガスをロードしてみました。
現在も当時と同じ(あたりまえか)ように動いてくれました。
30年以上経過してもまだしっかりと起動し、アプリケーションが動くことはすばらしく、当時のSharpやNECのハードに対する技術力は現在のコストダウンと大量生産から作られるマシンとは比較にならない質の高さに驚かされます。
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