TC-KA3ES カセットデッキ(Sony) 1995年 標準価格65,000円
ESシリーズの最後のデッキ。
3シリーズはESシリーズの中ではベーシックモデルです。
このKAシリーズからはデザインが一新されました。
ノイズリダクションとしてドルビーSを搭載しています。テープノイズの軽減になることですが、私はあまり使用しません。
またキャプスタンモーターには回転ムラの少ない3相BSLモーターによるダイレクトドライブ方式を採用。
内部はコストダウンのためか従来のようにデッキ部と電源部、オーディオ系回路、コントロール回路など別に別れていましが、本機は一枚のメイン基板と電源版のみの構造となっています。
仕切ることにより、信号の干渉を抑制してきたような気がしましたがコストダウンなのかこの構造でも問題ないのかすこし疑問です。
デッキ部分もシンプルです。フライホイールベルトも劣化もなく動いています。
本体スペックは
形式 4トラック2チャンネル
ヘッド 消去:1
録音:1
再生:1
モーター リニアトルクBSL D.D.モーター:1
DCモーター:2
SN比 57dB(EIAJ、ドルビーNR off、メタルテープ)
80dB(ドルビーNR S、ピークレベル、メタルテープ、聴感補正)
周波数特性 15Hz~22kHz ±3dB(EIAJ、-20dB録音、メタルテープ)
15Hz~16kHz ±3dB(-4dB録音、メタルテープ)
ワウ・フラッター
(EIAJ) ±0.04%Wpeak
0.022%WRMS
歪率(EIAJ) 1.3%(第3次高調波歪率、基準録音レベル250nWb/m、315Hz正弦波、メタルテープ)
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 23W
外形寸法 幅430×高さ135×奥行360mm
重量 約7.6kg
機能的にはキャリブレーションによりテープの録音特性を低、中、高域でチェックし、周波数特性に偏りのないようにするので、ある程度のテープでも忠実な録音ができます。
音的にはTC-555ESAと比較するとTC-555ESAが重厚な音質とすると比較的軽めな音でシャープな音。低音域が少し弱い感じがします。
音質的には悪くはないのですが、この3シリーズは従来の2シリーズの後継モデルになるためコストパフォーマンスは十分高いデッキです。
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