VAIO PCG-505 1997年 300,000円前後
初代VAIO PCG-505です。
当時は分厚いNotePCしかなかった中、MMX-Pentium133MHz,430TX PCIチップセットを搭載し,バッテリーも約3時間持ち,重さ1.35kgというB5ファイルサイズで薄さと軽さを備えまたスタイリッシュなPCとして人気がありました。
前回パット周囲の補修(交換)を行い、やっと見せられるものに仕上がったのでご紹介します。
バイオカラートもいえるバイオレット色の金属質(4層)を用いた筐体は当時プラスチックボディしかなかったノートでは異色なものでした。当時は”VAIO”の刻印は掘りがあるわけではなく、プリントでした。
本体はその薄さ故にCD-Driveや各種インターフェイスは外付けでありました。本体には当時は電話回線でのネットが主流であり33.6kbosのモデムが標準装備されておりまた、タイマー連動機能があり、本体にあらかじめ設定した時刻にメールを受信することができる機能があった。
USB端子も標準装備されていましたがWindows95ではデバイスとして認識されず宝の持ち腐れでした。
また、これも当時搭載されるPCが多かった赤外線通信。デジカメ等とコードレスで通信が可能のようでしたが使ったことはありませんでした。
液晶は10.4型のSVGAのTFT液晶。いまではこのサイズではちょっと厳しいです。液晶の左側にはパット用のペンが付いています。
電源を入れるとWindows95が起動します。意外と起動が速いです。30秒程度
本体スペックは
CPU MMX Pentium 133MHz
L2キャッシュ 256KB
チップセット Intel 430TX
メモリ 32MB
最大メモリ 64MB
メモリスロット 専用×2(空き2)
液晶ディスプレイ 10.4インチ液晶(TFT)
画面解像度 800×600ドット(約6万5000色)
グラフィックスチップ NeoMagic MagicGraph128ZV+(NM2097)
グラフィックスメモリ 1.1MB
HDD 2.5インチ1GB
光学ドライブ 別売(PCカード接続)
FDD -3.5インチ3モード(専用端子接続)
キーボード 日本語87キー
ポインティングデバイス ペン操作対応タッチパッド
有線LAN
FAXモデム 最大33.6kbps(V.34)
赤外線 - IrDA 1.1
サウンドチップ Sound Blaster Pro互換
スピーカー モノラル
カードスロット PCカードTypeII×1
USB USB 1.1×1
外部ディスプレイ出力 アナログRGB(D-Sub 15ピン)×1
拡張コネクタ FDD用×1、専用スピーカー用×1
バッテリー駆動時間 約3.3時間(Sバッテリー)
バッテリー充電時間 約2.5時間(Sバッテリー)
外形寸法 259(幅)×208(奥行き)×23.9(高さ)ミリ
重量 約1.35キロ
OS Windows 95
当時のマシンはLAN端子はなく、まだ多くはモデムを使って通信していました。PCカードを使ってインターネット接続してみました。
さすがにInternetExplorer3.0ではMSNやGoogleをまともに表示してくれません。
スライドパットとペンで手書き入力も可能でした。(レスポンスがあまりよくなく実用的ではありませんが)
本体は薄さ23.9ミリは、三菱のPedion(18ミリ)より若干厚いが、サイズはVAIOのほうが小さい。
ある意味Pdedionの薄さは驚異的なものでした。価格が倍以上したのですから、当時は薄くて、軽い代名詞だったと思います。
PedionのInternetExplorer4.0ではちゃんと表示します。
初代VAIO(PCG-505)はデザインやサイズ(重量)の含め、現在のモバイルPCを普及させた立役者だと思っています。
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