NW-MS70D (SONY) 2003年
チタン素材を使った「ネットワークウォークマン」
チタン素材を使った「ネットワークウォークマン」
本機が発売された当時はメモリプレヤー全盛期で様々なタイプのものが発売されていました。そんな中金属製の筐体をまとい付属のネックストラップを使って、首から吊り下げて使うようにデザインは画期的でした。
当時のメモリプレヤーは機能重視でボタン類が多く機能性は優れていた反面、デザイン性はなく見せれるデバイスとしてデザインされた本機は他機と一線を画す存在だったと思います。
本機の名称はソニーのポータブルタイプで「ネットワークウォークマン」とも呼ばれていました。
私は、”音楽はアンプとスピーカーで聴くものだ。”という自己流の考えが当時あり、あまりiPodも含め携帯型のメモリプレーヤーには関心がありませんでしたが本機はそのデザインが気に入り当時購入しました。
操作はネットストラップ式を採用しているため、リモコンはなく。本体上部に、バックライト付きの液晶と液晶の両サイドにボリュームコントロールとシャトルスイッチが装備されています。
シャトルタイプのスイッチは外側に引っ張って回し、内側に押し込んで回したりするという操作し、再生、停止、巻き戻しや曲送りや曲戻しだけではなく、再生するフォルダの選択など色々な機能を備えていました。シャトルスイッチだけで本機をコントロールする事が可能となっていました。
本機は当時ソニーがこだわっていたいた音楽圧縮技術である「ATRAC3」を採用し、やはりこだわっていた著作権技術「OpenGM」のメモリースティックが採用されていました。
また本体自体にも256MBの領域を持ってました。液晶はバックライト付き。
現在のようにlossless再生が当たり前の時代ではなかったので「ATRAC3」はメモリプレヤーで聴くのにはそれなりの音質でした。
本機のスペックは
オーディオ形式 ATRAC3、ATRAC3 Plus
最大収録時間 約700分(ATRAC3 Plus:48kbps)
連続再生時間 33時間(ATRAC3)、28時間(ATRAC3 Plus)
インターフェイス USB 1.1
電源 ニッケル水素充電池(内蔵)
動作時間 約33時間(ATRAC3)または約28時間(ATRAC3plus)
サイズ 36.4(W)×48.5(D)×18(H)mm
重量 約54g
曲を本機に転送するには、PCからソニオリジナルのSonicStageを使用する必要があり、PCとの接続には付属のUSBクレードルを使用します。
このクレードルもなかなか質感の高いなデザインでした。
音楽の転送は、ソニー独自のソフト「SonicStage」を利用。ソニーはこのソフトを音楽プレヤーやVAIO等にも搭載してましたが操作性の面ではiTunesに劣り、曲をATRACにその都度変換しなければいけないため非常に使い勝手が悪かったです。
私のお気に入りのNW-MS70Dのボディ。
デバイスとしての性能はよりコンパクトでチタンを使ったシンプルなデザインは今見ていても飽きがきません。
他のプレーヤーがプラスチックを素材として採用している中で「チタン」を素材とし、継ぎ目のあまりない技術とデザインは機能的で美しいと思います。
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