Panasonicが提案したモバイルコミュニケーションコネクタによるモバイルの未来。
発売日: 1998年10月23日(CF-C33J8C)/1999年春(CF-C33E)正式名称: Let’s note comm/C33E ボディカラー: シルバー(アルミニウム+マグネシウム合金筐体)
90年代後半、VAIO505などモバイルPCが登場する中でPanasonicがモバイルコミュニケーションをコンセプトに重量わずか約1kg、A5ファイルサイズという驚異的なコンパクトさに、液晶の右サイドに巨大なデジタルズーム対応CCDカメラと高速データ通信対応の携帯電話インターフェイスを詰め込んだ1台。
モバイルコミュニケーションを時代の先に夢見た一台 CF-C33E のコンセプトは、単なる軽量化にとどまらなかった。松下電器がこのモデルで打ち出した最も大胆な発想が、液晶パネルと本体付け根のヒンジ部に設けた独自端子 コミュニケーションコネクタでした。

このコネクタに デジタルズーム対応CCDユニット を装着したモデルと、DoPa対応携帯電話インターフェイスユニット を装着したモデルの2機種が用意された。両ユニットは取り外し・交換が可能で、必要なときにもう一方のユニットを追加購入して差し替えられる拡張思想は、今日のモジュール型デバイスの発想を先取りしていました。

CCDカメラで顔を見ながら話す。スマートフォンのビデオ通話が当たり前になるより約18年も前のことでした。同時期にVAIO C1が同様のコンセプトで登場していますがモバイルコミュニケーションという言葉すら浸透していなかったこの時代に、PCにカメラを組み込み、人と人が画面越しにリアルタイムで顔を見ながら話す未来を、具体的な製品として提示しました。 5575 このCCDカメラは今でこそ数千万画素が当たり前ですが、当時の33万画素CCDは、モバイルPCとしては最高峰のスペックでした。CMOSではなく、あえて発色と感度に優れたCCDを採用した点に、パナソニックの画質へのこだわりが見て取れます。 このカメラは、液晶の横で前後に180度回転します。 5611 自分を映してビデオチャットをするだけでなく、カメラを外側に向けて、目の前の風景や資料を撮影することも可能でした。さらに驚くべきは、このカメラユニットが着脱式であったこと。本体から取り外し、専用ケーブルで延長して隙間の撮影などを行うことも想定されていました。

外観はグレーシルバー調のカラーリングで、筐体カバー部分にはアルミニウム合金、内部にはマグネシウム合金を採用。金属素材をふんだんに使いながらCCDカメラモデルで約1.0kg、携帯電話モデルで約1.1kgという軽さを実現していました。 5546 天板のヘアライン加工されたアルミフレーム質感が高い仕上がりになっています。 5549 厚みはわずか25.4mm、外形寸法は225×182mmというA5ファイルサイズ。当時のVAIO PCG-C1とも比較されたこのコンパクトさは、カバンの中で場所を取らず、さっと開いてすぐ使えるという理想を現実に落とし込んだものでした。

パネルを開くと液晶は8.4インチのポリシリコンカラーTFT(800×600ドット、26万2144色)。薄く、軽く、丈夫という三拍子が揃ったポリシリコン液晶の鮮やかで明るい表示は、屋外や移動中の使用を強く意識したものだ。外部CRT出力では最大1024×768ドット/67万5536色にも対応していました。残念ながら本機はビネガーシンドロームを発症しています。

モバイルコミュニケーションを時代の先に夢見た一台 CF-C33E のコンセプトは、単なる軽量化にとどまらなかった。松下電器がこのモデルで打ち出した最も大胆な発想が、液晶パネルと本体付け根のヒンジ部に設けた独自端子 コミュニケーションコネクタでした。

このコネクタに デジタルズーム対応CCDユニット を装着したモデルと、DoPa対応携帯電話インターフェイスユニット を装着したモデルの2機種が用意された。両ユニットは取り外し・交換が可能で、必要なときにもう一方のユニットを追加購入して差し替えられる拡張思想は、今日のモジュール型デバイスの発想を先取りしていました。

CCDカメラで顔を見ながら話す。スマートフォンのビデオ通話が当たり前になるより約18年も前のことでした。同時期にVAIO C1が同様のコンセプトで登場していますがモバイルコミュニケーションという言葉すら浸透していなかったこの時代に、PCにカメラを組み込み、人と人が画面越しにリアルタイムで顔を見ながら話す未来を、具体的な製品として提示しました。 5575 このCCDカメラは今でこそ数千万画素が当たり前ですが、当時の33万画素CCDは、モバイルPCとしては最高峰のスペックでした。CMOSではなく、あえて発色と感度に優れたCCDを採用した点に、パナソニックの画質へのこだわりが見て取れます。 このカメラは、液晶の横で前後に180度回転します。 5611 自分を映してビデオチャットをするだけでなく、カメラを外側に向けて、目の前の風景や資料を撮影することも可能でした。さらに驚くべきは、このカメラユニットが着脱式であったこと。本体から取り外し、専用ケーブルで延長して隙間の撮影などを行うことも想定されていました。

外観はグレーシルバー調のカラーリングで、筐体カバー部分にはアルミニウム合金、内部にはマグネシウム合金を採用。金属素材をふんだんに使いながらCCDカメラモデルで約1.0kg、携帯電話モデルで約1.1kgという軽さを実現していました。 5546 天板のヘアライン加工されたアルミフレーム質感が高い仕上がりになっています。 5549 厚みはわずか25.4mm、外形寸法は225×182mmというA5ファイルサイズ。当時のVAIO PCG-C1とも比較されたこのコンパクトさは、カバンの中で場所を取らず、さっと開いてすぐ使えるという理想を現実に落とし込んだものでした。

パネルを開くと液晶は8.4インチのポリシリコンカラーTFT(800×600ドット、26万2144色)。薄く、軽く、丈夫という三拍子が揃ったポリシリコン液晶の鮮やかで明るい表示は、屋外や移動中の使用を強く意識したものだ。外部CRT出力では最大1024×768ドット/67万5536色にも対応していました。残念ながら本機はビネガーシンドロームを発症しています。

搭載OSは Windows 98。CPUはMMX Pentium-266MHz、HDDは4.3GB(Ultra ATA対応)へと強化され、メモリはSDRAM最大96MBを搭載。ビジネス用途には十分すぎるスペックを備えながら、あの薄さと軽さを維持したことが驚異的でした。

キーボードは金属パンタグラフ式(キーピッチ15mm)で、文字キーがすべて同サイズに揃えられた新設計。A5サイズノートとしては高水準の打鍵体験で、長時間の入力作業にも十分応えられる。


キーボードは金属パンタグラフ式(キーピッチ15mm)で、文字キーがすべて同サイズに揃えられた新設計。A5サイズノートとしては高水準の打鍵体験で、長時間の入力作業にも十分応えられる。


ポインティングデバイスは進化したスマートポインタⅡを採用。パッドの四隅ダブルクリックでエクスプローラを起動する「アクションポイント」、縦横の白線なぞりで画面スクロールができる「ユニバーサルスクロール」、8方向スクロールの「オートスクロール」、画面スクロールの「キープスクロール」など、細部まで使い勝手が磨き込まれていました。 5565 フロッピーディスクは内臓ではなく、外付けタイプ。

本体左側。電源、PCカードスロット。

ヒンジ部はパナソニックには珍しいVAIO505風の丸形ヒンジ。

スイッチ類とインジケーター類も上手に配置されています。

インターフェイスはUSB、IrDA 1.1、モジュラージャック、コミュニケーションコネクタを本体に装備。拡張端子にはPS/2・パラレル・シリアル・CRT出力を備えた「I/Oボックス」(オプション)を接続できる柔軟な構成です。。内蔵モデムはデータ通信56kbps(V.90/K56flex自動対応)、FAX 14.4kbpsに対応していました。

カメラユニット側のヒンジ部。この位置にカメラユニットを装着しているのは珍しい。

本体スペックは
CPU:MMX Pentium-266MHz
メモリ:SDRAM 最大96MB HDD:4.3GB(Ultra ATA対応)
ビデオ:NeoMagic NM2160(2MB)
液晶:8.4インチ ポリシリコンカラーTFT(800×600ドット、26万2144色)
CCD:カメラ35万画素(デジタルズーム2・4・8倍、ミラー表示対応)
オプション 携帯電話:I/FオプションDoPa対応(28.8kbps)
内蔵モデム:データ56kbps(V.90/K56flex)/FAX 14.4kbps
PCカード:Type II×1(CardBus・ZVポート対応)
OS:Windows 98同左
バッテリー:駆動約2.5時間(標準)/約8時間(拡張バッテリ装着時)
インターフェイス:USB×1、IrDA 1.1×1、モジュラージャック×1、コミュニケーションコネクタ×1
筐体素材:アルミニウム(カバー)、マグネシウム合金(内部)
サイズ:225×182×25.4mm
重量約:.0kg約1.1kg
ボディカラーシルバー
実売価格:25万円前後(オープン価格)
メモリ:SDRAM 最大96MB HDD:4.3GB(Ultra ATA対応)
ビデオ:NeoMagic NM2160(2MB)
液晶:8.4インチ ポリシリコンカラーTFT(800×600ドット、26万2144色)
CCD:カメラ35万画素(デジタルズーム2・4・8倍、ミラー表示対応)
オプション 携帯電話:I/FオプションDoPa対応(28.8kbps)
内蔵モデム:データ56kbps(V.90/K56flex)/FAX 14.4kbps
PCカード:Type II×1(CardBus・ZVポート対応)
OS:Windows 98同左
バッテリー:駆動約2.5時間(標準)/約8時間(拡張バッテリ装着時)
インターフェイス:USB×1、IrDA 1.1×1、モジュラージャック×1、コミュニケーションコネクタ×1
筐体素材:アルミニウム(カバー)、マグネシウム合金(内部)
サイズ:225×182×25.4mm
重量約:.0kg約1.1kg
ボディカラーシルバー
実売価格:25万円前後(オープン価格)

本機は残念ながら起動しますがHDDからOSが起動しない状況になっています。 本体はパット上部のカバーを外すとネジが現れ内部へのアクセスが行えます。 
キーボードを外すと内部が見えてきます。 4303

内部は比較的整理された構造になっています。

BIOSは起動しますが本体がHDDを認識してくれません。

いろいろやっているうちにフラットケーブル破損も損傷してしまい現行はFDからの起動のみ可の状態です。

またビネガーシンドロームシンドロームを発症していて、HDDからの起動が可能となれば偏光フィルムの入れ替えも可能ですが現状どおりとなっています。

同時期に発売されたIBMのThinkPad235と並べてみました。その設計思想は対極に位置する非常に興味深いペアです。ThinkPad235はフル機能のPCを凝縮。 リコーが開発に関わった通称「チャンドラ」の系譜で、このサイズ(B5ファイルサイズ未満)でありながら、ThinkPad伝統の7段配列に近いキーボードとトラックポイントを維持したモバイルPCでした。

両機とも同時期で同価格帯・同OS・同CPUの競合機ですが、CF-C33は軽さ・バッテリー・画面の広さ、ThinkPad 235はコンパクトさ・拡張性・ThinkPadブランドの操作性でそれぞれ個性を持っていました。

ThinkPad 235(チャンドラ)は90年代の日本のモバイルPCの中でも愛されたPCの一つと言われるほどのPCであり、CF-C33もLet’s noteの長寿ブランドの礎を作った重要モデルです。どちらもモバイルという新ジャンルを切り開いた歴史的名機と言えるでしょう。

同様に同時期にカメラユニットを装着したVAIO C1を持ち出して来ました。どちらも1998年に登場した、同時代のモバイルノートという絶妙な立ち位置で約1kg・MMX Pentium・Windows 98という共通点を持ちながら、方向性は対照的でした。

5601 CF-C33は実用・軽量・バッテリー重視の王道モバイルノート、対してPCG-C1はデザイン・カメラ・個性重視のライフスタイル提案型PCでした。PCG-C1はWebカメラを搭載するなど時代を先取りした設計で、後のWEBカメラPCの基礎となる革新的な一台でした。二つの名機が同じ時期に並び立ったのは、日本のモバイルPC史上もっとも豊かな時代の象徴と言えるでしょう。

同じLet’sNoteの系列で私的に実用性が高く、B5サイズPCとして使っていたLet’s note CF-RZ4と並べてみました。CF-RZ4は約745gという驚異の軽さと液晶が360度回転してタブレットスタイルにも変形できる2 in 1パソコンでした。

Panasonicの軽量化のスタンスはCF-C33の1kg切りから1、RZ4では約745gへとさらに磨き上げ。Let’s noteの軽くて丈夫いうスタンスはブレていません。

CF-C33が1kgを切ったモバイルノートという概念を切り開いた先駆者なら、CF-RZ4はその精神を受け継ぎつつ2-in-1・高解像度・SSD・LTEという現代の要求に応えた集大成でした。

本機は液晶横に飛び出したカメラユニットが、現代のWebカメラ内蔵PCよりもずっと能動的なコンセプトを持って設計されていたことが分かります。何を、誰に、どう伝えるか。その問いに対するパナソニックの答えが、この着脱・回転可能なCCDカメラであり、多機能なスマートポインタでした。

本機は効率化された現在のPC環境で私たちが失ってしまったPCガジェットを使い倒す喜びを思い出させてくれます。C33Eがそのレンズで見つめていた21世紀の風景。それは今、私たちの手元にあるスマートフォンの形で結実していますが、その原点にあるモバイルPCは、間違いなくこの銀色のA5ノートに宿っています。


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