変換番長Pro、変換番長V4、MD(セガメガドライブ)フラッシュカードカートリッジ、Super UFO Pro8(SNES/SFC)、SD Mapper&Megaram(MSX)

おそらく、SD Mapper&Megaram(MSX)が数年前に購入して放置状態(起動環境だけ構築してそのまま)で最近購入したのが変換番長V4でした。既に変換番長Proがあった事を忘れて購入してしまいました。どこから手をつけていこうかと思いましたが購入金額が高い変換番長V4を開封してみました。

変換番長は古い規格のレトロPCのストレージ(SCSIやSASI)のハードディスクをSASI/SCSIインターフェース経由で、CFカード上のHDDイメージファイルを読み書きできるようにする変換アダプタです。購入時は本体と取説のみの構成でした。


仕組み的にはCFカードをSASI/SCSIコネクタに接続された変換番長V4にセットし、イメージファイルをハードディスクとして認識させることができます。最大14ファイル、14台のハードディスクとして認識可能です。

本体左側には各種インジケーターがありHDD状況が判る構成です。

背部です。X68000に直差しします。

まずはX68000を持ち出してきて、X68000(EXPERT、XVI)のHDD環境を作ってみました。

最初は意外と簡単かと思っていました、が以外と大変でHDDイメージを作成してその中にゲームをインストールし、実機稼働までに至るまかなりの時間を要しました。現在のGUIに慣れているとDOSコマンドの操作を思い出すのに時間がかかり、またX68000自体もあまり関わりが無かったため大変でした。(MZ-80やPC-80世代でX68000が出た頃は大学生でした)

ハードディスクのイメージファイルは拡張子が(hdi/hds/hdf/hdn/nhd/hd/hdd/h0-h5)に対応しています。このイメージファイルを作成するのにはX68000のエミュレータが必要でした。X68000用エミュレータはXM6を使用。

XM6からシステムファイル(Human68k 3.02.hdm)をドライブ0に選択して起動させます。

XM6のツール→SASIハードディスクイメージの作成を選択。Human68k 3.02[sasi0][lun0][256].hdmを作成。
ツール→オプション→SASIを選択 HDDを追加して2.で作成したHDDイメージを登録。

formatコマンドでハードディスクを選択して装置番号を指定してフォーマット(40MB)する。

領域確保で40MBを指定して、ドライブ0だけはシステムを転送する。ハードディスクの使用には再起動が必要、リセットしますかと出るので実行。

再起動後にinstallと入力してHuman68kをインストール。(辞書ディスクのインストールを求められますが中止を選択)これでHuman68kが起動するHDDイメージが完成します。このままCFカードにコピーして起動させると実機(X68000)のHDDとしてHuman68kが起動しました。

このあとHDD内にフォルダを作成してFDD(FD又はXDFファイル)からゲームをコピーすればHDD上でゲームが動くのですがゲームをコピーすることとゲームFDが2枚構成の場合は起動用にバッチファイル作成する必要があるなどかなり大変でした。

こうしてHDD内に各種ゲームをコピーしてそれなりに動くようになりました。ファイラーはFP(FileProfesser)を使用しています。 XM6-8
実機に装着してみました。X68000 EXPERTはHDDインターフェイスがSASI仕様で作成しましたがXVIはSCSI仕様なのでHDDイメージ作成時にSCSIを選択する必要があります。(SACIのイメージではCFから起動しませんでした。)

電源を入れると変換番長のインジケーターからHDDとして認識しているのが確認できます。

画面上でもHDDから起動しました。

エミュレータと同様にFileProfesserからゲームを起動してみました。


確かにHDD経由でゲームの起動はFDのディスクアクセスを解消してストレスは無くなりますが、そこまでに行く過程(作業)が大変で全体的な効果としては私的には微妙でした。


変換番長Pro(内蔵型タイプ)は本体内に設置が可能です。PC-98シリーズで試してみようと思います。

X68000は使用経験が乏しくHDDからの効率的な起動方法があるのかもしれませんが、私には基本的なDOS知識程度しかなく知識不足でここまででした。今回久しぶりにX68000を持ち出し、同時に大量の5インチのFDも見つかりました。カビなどの心配もあり一度起動確認をしてみようと思っています。 

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