VAIO PCV-M390 1999年
前回のVAIOに続きオーディ機能に特化したVAIOコンポ。
オプティカル出力端子を装備し、VAIOで編集したサウンドファイルやCDをダイレクトにMDに録音できるVAIO。

以前紹介したオーディオ機器と一緒に積み重ねられるVAIO Compo M370のマイナーチェンジ版。

CPUがAMD-K6-2プロセッサー400MHzは変更なくドライブがDVD-ドライブに変更されたバージョン。スペック詳細はM370を参照してください。一緒に並べてありますがほぼ一緒。

フロントパネルはアルミフレームで当時他社とはまた違った質感を持っていました。

M390を起動させてみました。内臓電池が切れていてエラーを吐き出しました。




このPCも内部を開けてみます。かなりギッシリ詰まっています。


当時の技術ではこのサイズに電源、マザーボード、ドライブ、HDD入れるとこうなってしまいます。

このPCV-M390を当時のイメージでセッティングしてみました。

このM390はオプティカル出力端子が装備されていたため、PCで編集したサウンドファイルやCDをダイレクトにMDに録音できることが特徴でした。

筐体はアルミ合成のフロントパネルでスロットインタイプのDVDドライブを搭載していてオーディオコンポを彷彿とさせるデザインでした。

このMシリーズはSonyらしいオーディオを意識したフロントパネルの作りは絶妙でヘアライン加工されたアルミパネルフレームはPCを意識させない美しい仕上がりとなっています。

キーボードはVAIO基調のカラーリングで独自のスタイルで構成されています。

内部もAMD K6-2 400MHzを採用していました。このK6-2はバスクロックが100MHzと同時期のPentium Ⅱの60/66MHzと比べても高速でコスパが良かった。 GPUも3D RAGE-PRO TURBOをオンボードにAGP接続するなどパフォーマンス的には良好なモデルでした。

音声再生力は内蔵スピーカーでは難しくオプションスピーカー(SRS-Z500PC)などと組み合わせることにより音楽やゲームを楽しむコンセプトのVAIOでした。


このSRS-Z500PCは出力が6Wあり小型ながら低音から高音まで再生してくれます。PC内蔵のスピーカーとは違いが判ります。

このモデルからドライブがCDからDVDに変更されDVDビデオの再生が行えるなどオーディオビジュアル系へ更に進化していきます。

またDV編集用のDVgateやPictureGearなど専用アプリケーションも充実していました。


以前も紹介しましたがMDプレヤー(MDS-PC1)とはデザイン的にも統一性があり当時の流行でもあったMDディスクの編集がVAIO上でも行えました。

背部は通常のPC端子の他にオプティカル出力端子やS映像出力も備えているため端子で埋め尽くされていて、MDプレヤーとはシリアル端子経由で制御を行っていました。


MD編集は専用のMD Editorで行えます。


CDからの録音、リネームなどがVAIOで行えます。


この時代は好きなCD音源を抽出して1枚のMDに編集する作業を行っていました。今では時間もかかり現実的ではありませんが当時は面白かった。


当時のVAIOは様々なコンセプトを持った製品があり、非常に楽しみなデバイスでした。本機は特にオーディオ機能に特化し、当時の音楽メディアの主流だったMDディスクの編集、作成が容易に行えるVAIOでした。

前回紹介したVAIO TypeMとはまた異なったコンセプトのVAIO M。


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