MDP-999(Sony) 1990年 プチ修理

スポンサーリンク
オーディオ機器
最近は時間を見つけ、聴きたいアルバムはCDまたはレコードで聴こうとしています。特に最近はCDと同時にレコードも同時発売されるケースがあり、アナログ音源には思い入れもありなるべく両方購入しています。今回も竹内まりやさんのアルバム「Precious Days」が両方発売になり、久しぶりに連休もありゆっくり聴くことにしました。
最近はもっぱらCDをよく聴く環境はSCD-XA1200EDかSCD-XA5400ED、MDP-999いずれもSonyかPD-3000、DV-AX10で再生しています。
特に私的にはアナログ調の再生で気にっているのがMDP-999(Sony)、DV-AX10(Pioneer)です。
どちらも80、90年代に物量を投入したモデルでデどちらも重たい24~30kg前後です。今回MDP-999で再生視聴したところモーター音はしますがトレーが出てこない現象となりました。 
原因はゴムベルトだと思われ、前回交換したのがブログをさかのぼると2014年11月だったのでちょうど10年もった計算です。Amazonで購入できるゴムベルトなので10年経過するとゴム弾性低下するということでしょう。  
 
ということで10年ぶりにMDP-999のゴムベルトを交換してみました。ラックから出そうとしますが、とにかく重たい。無振動、無共振、高剛性をコンセプトにしているだけあって30kgの筐体をラックから出すだけでも大変です。
かなり厚みのある天板をまずは外して行きます。
この天板の厚さと重さもかなりのものです。
上部の天板を外すとスチール製のボンネットが出てきます。 
 
本体は重量のある天板と更にスチール製のボンネットの2重構造で覆われています。 
外すと内部が見られます。久しぶりに内部を見ました。本機はLDとCD、それぞれに専用モーターを使用した、ソニー独自の2スピンドルモーター方式。これは。LDとCDに、それぞれのスピンドルモーターを採用しピックアップが移動するめずらしい構造です。 
重量のあるLDを、専用の直径70mmという大型アルミダイキャストターンテーブルで支えることができ、LD専用機と同等の性能を得ることができます。さらにこのターンテーブルは、表面をミクロン単位の正確さで研磨処理されているため、コンビューター制御の精密加工によるアルミー体削り出しセンターガイドとあわせて、一段と高精度で安定した回転の供給と信号読み取りを可能にしています。 
交換したベルトは2カ所でした。1つ目はトレイローディング用のゴムベルト。このベルトの劣化がトレイのローディングを不良にしていました。 9756
 
もう1カ所はピックアプ移動用モーターのゴムベルトです。 
本機は再生構造ももこだわりを感じさせられますが当時のLDプレーヤーは1モーターが多い中、安定性を重視して独立したCD専用モーターを持っていました。これはLDとCD、それぞれに専用モーターを使用した、ソニー独自の2スピンドルモーター方式でピックアップが移動して再生します。  
無事トレイローディンが動き、ピックアップの移動もスムーズになりディスクの再生が行えました。 
当時のSonyのCDプレヤーはGシャーシによる振動させないコンセプトとしていました。Gシャーシは元々アンプに採用されていましたがCDP-555ESなどにも採用され、本機も同様に採用されています。 
下部は真鍮製のインシュレーターこれが重たい。インシュレーターはデバイスの足の部分になり、通常はプラスティックや簡単な金属成形品で作られていますが本機のは真録削り出し大型インシュレーターで特に前脚には承量パランスをとるため、直後8cmの大型のものを使用し、振動源のモーター直下を合めた合計5ヵ所に採用することて、シャーン全作を接地面に機械的にアースする思想により不要振動を抑制し、音質改善を図るとされていました。 
また、その上にGシャーシーがあり、そしてその上に2層の銅シャーシ。つねに高速回松するスピンドルモーターを、大型モノコックGシャーシと、さらに10kgにも及ぶ4重構造のアンダーシャーンで支えでいます。この4重構造のシャーシは、Gシャージと同じ素材の大型Gペースを土台に、銅メッキされた3.2mm厚鋼板を2層に構成し、剛性と耐振性に対して徹庭した構造となっています。このシャーン構造により、モーターの回転振動を吸収し、剛性や耐振性を高めることで、高開質と高音質の再生を可能にしています。 
これもこだわりの1つですが専用のオーディオ用トランスが外部に配置されています。電源も映像、音声、電源の3トランス構成。 
またLDプレヤーには珍しい機能で前面の入力端子は3ラインダイナミックくし形フィルターによりデジタルエフェクトが使えました。
サブスクの音楽配信に慣れてしまうとなかなかCDやレコードを聴く時間を見つけるのが難しくなってしまっています。私はAmazonMusicとQobuzを利用していますがAmazonMusicは私の聴く曲は多く、よく使っていますが音質的には若干物足りないものがあり、UltraHD音源を例にとっても同じ曲を旧OnkyoMusicのHi-res音源とは素人ながら違いが分かります。 
私の場合、上記のように普段はカジュアルなサブスク音源をVAIO VGX-XL1(Core2Quad Q6600 メモリ6G SSD512GB:Windows7)で再生し、デジタル出力(同軸)をTA-DA5300ESに出力する場合は、FireFireTvStickを直節TA-DA5300ESのHDMI端子に接続しています。
VAIO VGX-XL1をあえて使っているのはサブスク再生と購入したHi-res音源や所有のCDからリッピングしたlossless音源の再生です。音声出力のサンプリングレートが192kHz/24ビットまで出力ができます。ちなみにFireTvStickもデジタルアンプのHDMI入力に差しても192kHz/24bitで出力されます。Hi-res音源は以前紹介したHAP-Z1ES (Sony)で可能ですがMazonMusicやQobuzが再生出来ないなど、結局自由度が利くのがVAIOでの再生が多くなっています。 
今回改めてMDP-999の構造から現在ではなかなか実現できないディスク再生のこだわりを感じさせられました。冒頭のサブスク音源も再生デバイスにより音の違いはあるようですが、ディスクに関しては更に違いを感じさせられます。個々の感じ方が異なるのでどれが良いのかは判断できませんが、このこだわりを持って作られたMDP-999の再生能はレコード再生に近い、アナログ的な音質が再生できるプレーヤーです。
 

コメント