T-9090WRⅡ1986年

オーディオ機器
PIONEER パイオニア T-9090WRⅡ Wカセットデッキ(1986年)
豊富な機能を搭載したツイン録再リバースのダブルデッキ。
所有するカセットデッキはシングルデッキが多く、数少ないダブルデッキです。最近PCや携帯端末ネタが多いので久しぶりに実家から持ち出してきました。 
本機のようなダブルカセットはカセットテープの使用が盛んだった70~90年代はテープからテープへの録音やオリジナルテープから好きな曲だけを録音したり2本のテープを連続して再生するなどといったニーズが多くあった時代です。 
フロントパネルはボタンが多く配置されています。 
ダブルカセット機は比較的多機能なものが多く、本機もA面B面それぞれ最大10曲、合計20曲までのプログラム選曲が可能でした。また、テープに収録された曲を聴きたい順序に、2→4→7→8とプログラムし、その順番に再生することも可能です。 
ヘッド部。この時代のヘッドは状態によりますがリバースができなかったりなどトラブルが多いですが早送り・巻き戻し・再生・リバース全て正常に動きます。テープカウンターもゴム劣化もなくOKでした。 
ノイズリダクションはドルビーB,Cを装備。インジケーターは標準的でそれほど見やすくはない。 
背部の端子類はシンプルでRCAピンプラグ1系統仕様。 
購入時期は覚えていませんが80年代中期から後期のパイオニアデッキのデザインが好きで以前紹介したPD-3000LD-X1と一緒に並べてみました。 
デザイン的には当時のパイオニアらしいブラック基調と木目の再度パネルなど80年代のオーディオデっぽく高級感があります。 
ヘッドクリーニングとヘッド消磁後に実際にCD(PD-3000)音源を録音してみました。 
使ったテープはハイポジション用カセットTDKのSA-X。 
この時代はバイアス調整はないのでマニュアルで設定します。 
本体スペックは
型式:ツイン録再リバースWカセットデッキ
トラック方式:4トラック・2チャンネルステレオ
ヘッド:ハードパーマロイ録再ヘッドx2 フェライト消去ヘッドx2
モーター:DCサーボキャプスタンモーターx2 DCリールモーターx2
ワウ・フラッター:0.06%WRMS(JIS) ±0.1%W.Peak(EIAJ)
早巻き時間(C-60):約100秒
周波数特性(EIAJ)
メタルテープ: 35Hz~17kHz ±3dB(-20dB録音) 35Hz~14kHz(0dB録音)
クロームテープ:35Hz~16kHz ±3dB(-20dB録音) 35Hz~10kHz(0dB録音)
ノーマルテープ:35Hz~15.5kHz ±3dB(-20dB録音) 35Hz~9kHz(0dB録音)
SN比:55dB(EIAJ/ピーク録音レベル、聴感補正)
Dolby off:57dB以上(第3次高調波歪率3%、聴感補正)
     Dolby B on:10dB改善(5kHz)
     Dolby C on:19dB改善(5kHz)
歪率(EIAJ/1kHz):0.7%(メタルテープ、第3次高調波歪率)
入力感度/インピーダンス:Line:63mV/48kΩ
出力レベル/インピーダンス:Line:0.316V/4.7kΩ Headphone:0.24mW/8Ω
電源電圧:AC100V、50Hz/60Hz
外形寸法:幅457x高さ101x奥行315mm
重量:6.5kg
付属:リモコン CU-T001  
録音後、再生してみました。入力ソースがCD音源(PD-3000)でテープの仕様上デジタルソースと比べると音域の制限はありますが、サブスクの圧縮されたものより柔らかみのある音で低音域などはむしろしっかりと再生されている感じさえ受けます。 
久しぶりにカセット音源をゆっくり再生しました。カセットはデッキやテープの特性により再生する音にも違いが分かるのがアナログデッキの良さかもしれません。 

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