シャープが作ったファミコン互換機。
任天堂が発売したオリジナルのファミリーコンピュータ本体とディスクシステムの機能を兼ね備え、ロムカセットとディスクカードの両方のゲームをプレイすることができる互換機。
製造時期によって前期型(AN-500B・R)と後期型(AN-505B・R)が存在し発売後にすぐ購入したため前期型。
本機は安くて怪しい互換機メーカー作ったものが出回っていました(現在もありますが)が、シャープが任天堂からライセンスを受けて作った互換機であったためファミリーコンピュータ(14,800円)とディスクシステム(15,000円)の合計金額よりも高額でした。
ドライブ自体はQD(クイックディスク)でMZ-1500(SHARP)と同じものでしたが互換性はありません。MZ-1500はリードエラーに悩まされますが本機はそれほどトラブルがなく、今も読み込みます。
ロムカセット差し込みスロットのそばに切替スイッチがあり、「カセット」にするとロムカセットのゲームを、「ディスク」にするとディスクカードのゲームをプレイできる。
電源、リセットボタンも本家よりも使いやすい場所にデザインされています。
背部です。本家のファミコンはRF出力しかなく画像がそれほど良くなかったが本機はAV出力端子を備えていたためきれいな(ぼやけない)映像でゲームを楽しめました。
本体右側には拡張端子A、拡張端子BがありBはRAMアダプタの通信用拡張ポートと同等でした。
コントローラーは背部に収納できました。もう少し配線が長かったらよかったのですが。
コントローラー自体の配置は変わりませんが使い勝手は本機のほうが良かったと思います。
本体スペックは
本体寸法 幅27.5㎝、奥行25.5㎝、高さ9.5㎝
本体重量 1.9㎏(本体)
定格電圧 AC100V
定格周波数 50/60Hz
消費電力 6W(DC7.6V入力、カセット時)
キャビネット プラスチック
出力 RFコンバータ拡張端子
ビデオ映像出力 音声モノラル出力
付属品 ACアダプター 1個
映像・音声接続コード一式
取扱説明書1冊
保証書1部
本機の最大の特徴はディスクシステムとロムカセットが切り替えてプレイすることがきました。読み込みができるディスクシステムをいくつか動かしてみました。
バレーボール (任天堂) ディスクシステム専用。
バレーボールをプレイし勝敗を競う。ファミリーコンピュータ初のバレーボールゲームで、1人用プレイでは日本のチームを操り世界の強豪チームと戦う。結構むずかしい。
サッカー (KONAMI)
ROM版(任天堂版)とは若干違いました。
サイドビュー横スクロール型画面のグラウンドで、単純にサッカーをプレイしていくという内容。
ファミコン初のサッカーゲームで、その後の各種サッカーゲームの基本となったゲーム。視点が現在のゲームと違い上からなので慣れが必要。
ウルトラマン 怪獣帝国の逆襲(バンダイ)ディスクシステム専用。
光線銃で敵を倒しながら横スクロールのフィールドを進んでいく。道中でエネルギー球を集めて、画面上のメーターを満タンにするとウルトラマンに変身することが可能。
エネルギー球は、敵を倒すと落としていったり、画面外から飛んできたり、特定の場所を撃つと出てくるなど、面によって出現方法が異なる。PS3まで同じスタイルで販売されていました。
ウルトラマンは原作と同じく3分間だけ活動でき、ボスの怪獣にチョップやキックで攻撃することが可能。また、残り時間が1分を切ると『スペシウム光線』と『八つ裂き光輪』をそれぞれ1回ずつ使用できる。ステージのボス怪獣を倒すとステージクリアとなる。
ナゾラーランド最終号(サン電子)
ディスクシステム専用のディスクマガジン。
スゴロクイズ:クイズに正解するとサイコロを振ることができるすごろくゲーム。最大4人までプレイ可能。前2号のクイズよりもパーティーゲーム的な構成を重視。
爆走トモちゃん:トモちゃんシリーズ第2弾。ブロックだらけの通路を走り抜け、右端にある扉までたどり着ければステージクリア。全4ステージ。各所にある「↑」マークのついた床は、ステージごとに3回までしかその上を通過できない。
ナゾラー少年探偵団:ハカセが一人で密室に閉じ込められた状態でスタート。室内の道具を駆使して脱出を試みる。説明書には、閉じ込められるまでの経緯がマンガ形式で描かれている。
ビンゴゲーム:コンピュータが代わりにビンゴの抽選をする機能。ゲーム性は皆無。
ナゾラーBOX おたよりコーナーなどが収載されていました。
ロードランナー(アイレム)
有名なアクションパズルゲーム。様々なゲーム機に移植されているスタンダードゲーム
プロフェッショナル麻雀悟空(アスキー)
特徴として最強AIと言われている思考ルーチン。そのままのAIでは勝てないという思考に手癖、性格をつけることで弱体化させバランス調整するという形式を取っている。現在まで4作発売されほか携帯電話アプリなどでも続いており、根強い人気でファンも多く、現在に至るまで20年以上続くシリーズである。
谷川浩司の将棋指南2(ポニーキャニオン)
ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島 前編/後編(任天堂)
「桃太郎」や「かぐや姫」など、日本の昔話から引用したキャラクターが、独特の切り口により融合された世界観の元で活躍するゲーム。
ホッケー (任天堂)ディスクシステム専用。
プレイヤーは3つのユニットを4人選んでチームを組み、戦う。3つのユニットにはそれぞれ個性があり、「やせている」「普通の体格」「太っている」の3つである。それぞれ能力が異なり、チームバランスを考えて編成する必要がある。ゲーム的にはよくできている。
SDガンダムワールド ガチャポン戦士 スクランブルウォーズ(バンダイ)
「SDガンダム」を題材としたコンピュータゲームとしては最も古いシリーズに当たり、同時にファミリーコンピュータのウォー・シミュレーションゲームとしても最初期の作品の一つに挙げられている。SDシリーズの元祖。
当時突如シャープから発売されたツインファミコン。「ファミコン+ディスクシステム」という双方の機能を補ったマシンとして注目されました。本家より高価でしたが(ファミコン+ディスクシステムより高い)1983年のファミコン登場、1986年のディスクシステム登場と80年代中盤のファミコンブームの中新たなアイテムの1つとしての象徴でもありました。
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