Macintosh Centris 650 (Apple) 1993年
モトローラの68040/25MHz搭載を搭載したセパレート型、MacintoshⅡの後継機種。
ボディは前モデルIIvi/IIvxと同じものですが次世代のCPU68040を搭載していました。
同時期にハイエンドタイプのQuadraも発売されていましたが高価でなかなか手の出せるものではありませんでした。その点Centrisは本体が350,000円前後だったためPC-98シリーズとそれほど変わらない価格帯で比較的購入しやすかったです。
保管してある個体は前面パネルがかなり黄ばみが激しいため3時間程オキシドール(過酸化水素)につけてみました。
だいぶ元の白さに戻りました。
ボディを漂白している間に内部的を開けてみました。
モトローラの68040/25MHz。高速でしたが熱量が多かった。
3基のNubusスロット
4基のメモリースロット
HDDとFDD。どちらも健在。
背部。ADB、シリアル×2 SCSI DB-25 オーディオ出力 オーディオ入力 Ethernet AAUI-15
拡張スロット Nubus x 3 など
Ethernet標準装備と内容は充実していた。
正面左はスピーカー。
右側はFDと下部はCDスロット。
接続したCRTは調子が悪いのでいつものMITSUBISHI製のLCDを接続。
OSは漢字talk7.1。
この時代Windows3.1がやっと発売された時期でこの時点ではオペレーションではMacの方がまだ先を行っていました。
当時のアプリケーション。なつかしい。
本体スペックは
CPU 68040 25MHz バススピード 25MHz
バス幅 32bit
L2 キャッシュ 無し
FPU 標準
内蔵電池 3.6V
RAM 8MB Max RAM 公称 136MB
メモリータイプ 72pin SIMM メモリースロット数 4
VRAM 512 kB – 1 MB (2 ソケット)
ビデオ カード/チップセット –
最大解像度 1152×870
ビデオ 出力 DB – 15
FDD 3.5″ 1.4MB
HDD 3.5″ SCSI
PDS 040 PDS
ADB 1
シリアル 2
SCSI DB-25
オーディオ出力 モノラル 8 bit ミニ
オーディオ入力 ステレオ 8 bit ミニ
スピーカー モノラル
マイク モノラル
Ethernet AAUI-15
拡張スロット Nubus x 3
最大消費電力:200W
OS:漢字Talk7.1
本機はCPUに68040が搭載されこのモデルからFPU(浮動小数点演算ユニット)をチップに内蔵したことからかなりスペックアップしました。同時期のIntelのi486と比較してもOSやハードウェアの違いはありますが486CPUをかなり上回っていたと思います。
このCentrisという名前も発売から翌年にはQuadra650が発売されブランド的には短命なマシンでした。しかし、前モデルIIvi/IIvxが非常に高価だったのに対し、価格、性能ともコストパフォーマンスが高いマシンで本機以降、LCシリーズなども含めMacintoshの本格的な普及期に入っていきました。
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