VAIO Type M VGC-M52B/W 2005年
VAIO Type M VGCーM30B/Wを使ってType Mの完成度を上げる。(結構時間を費やしました。)
VAIOのType Mは以前紹介しましたがキーボードに不調があった状態で完成体ではなく気になっていました。
たまたまメルカリを見ていたら上位機種のVGC-M52Bがキーボードトップが一部不足している状態でジャンク品(部品取り用)として送料込み2,999円だったので購入。
届いたVGC-M52B/W。丁重な包装で送っていただき外観は黄ばみもなくそれほど悪くない状態でした。
電源を入れて起動してみました。
内臓電池が切れているのか、BIOS日付がおかしいのか途中で止まってしまいますが(Ctrl+Alt+Deleteで)WindowsXPが起動します。内蔵のHDDとFanの音が大分気になります。 (両方とも交換対象)
キーボードは確かに2カ所、キートップがありません。パンダグラフもツメの部分が欠けています。
このモデル(VCG-M52B/W)は上位機種だけあって、TV付MPEGハードウェアエンコーダーボードが付いている点の気にっています。
起動したら幸いなことにリカバリー領域が残っていました。
まずはリカバリーディスクの作成を行いましたが、なぜかDVD-Rの書き込みエラーが頻発。レンズもクリーニングしましたが改善されませんでした。
CD-Rは書き込みが大丈夫だったので8枚(システムx4,アプリケーションx4)の書き込みはかなりの時間を費やしました。
CD-Rリカバリーが終了したので本体を見直していきます。まずはDVDメディアでリカバリーディスク作りたいのでVGC-M30B/WからDVDマルチドライブを移植することにします。本機の背部からアクセスします。
このType-Mはネジが非常に多いです。詳細はVGC-M30B/Wを見て下さい。
意外とこのパネルが外れにくい。
全体を覆っているスチールフレームを外すと内部にアクセスできます。
DVDドライブは左側のウーハーを外して行きます。PCにこのサイズのウーハーを装着できたものVAIOらしい。
次に底部にある電源とHDDが収納されたフレームを外します。底部のネジ1本で外れます。
ここまで外すとスリム型DVDドライブはネジ2本を取れば外れます。ここまででリカバリーディスクの作成と分解で1時間半程度かかり1日目は終了しました。
2日目、別の部屋でVGCーM30B/WをLCDとキーボード以外、全て同様に分解していきました。
DVDドライブ、CPU(Pentium4)、電源、HDD(S-ATAゲタ付き)、メモリ、Fanなど本体から取り外しました。
目的のDVDマルチドライブの入替です。製品番号は若干異なりますが大丈夫そうです。
本体を仮組このような状態で組み立てしOSを起動後、リカバリーセンターを立ち上げDVDリカバリーディスクの作成を行います。
このドライブはDVDの書き込みが行え、DVDのシステムリカバリ-とアプリケーションリカバリーの2枚が完成しました。当時のマルチドライブは書き込みが2倍速程度だったのか2枚作成するのに1時間程度費やしました。VGC-30B/Wの解体もありこの日は終了。
3日目。バックアップ(DVD)の作成が行えたので本体をできる限りパワーアップさせていきます。CPU、メモリの入替とHDDはSSD(128GB)に切り替えます。
CPUはCeleron2.8GHzをM30B/Wで使用していたPeintum4 3.0GHz(prescoott 3GHz soket478 FSB800)に交換。
BIOSでも認識。
メモリを512MBから仕様上は上限1GBですが元々の512MB1枚に1G差して合計1.5GBを装着。
ちなみに1GX2枚はBIOSが起動しませんでした。
合計1.5GBはBIOSでは認識。
OS上でもCPUも含めて変更が確認できました。
次にU-ATA250GBをゲタを履かせて余っていたSSD128GBを装着してみました。
元のHDDは3.5inch250GBで大分音も大きいので軽量化と静粛性が向上します。
これもBIOSでは認識した為、前日に作成せいたリカバリーディスクから復元。
WindowXPのリカバリーが完了。
後はサイドパネル、全体を覆っているスチールパネルとプラスチックカバーを元に戻して本体の改良は終了。
翌日、キーボードユニットを交換。
更に無線LANモジュールが内蔵されていないのでPCカードで環境整備し完成しました。しかし古いタイプは現行のWPA2以上のセキュリティに対応していなくてダメでした。
仕方なく、現行のUSB型の無線LANで対応。
接続が完了。家のネットワークには入れましたがインターネットはさすがにXPではブラウザが対応していません。
SSDに変更したためHDDのモーター音は無くなり音楽PCらしい静音性が出てきました。CPUをCerelonからPentium4に交換したため若干CPUFanの起動時間が増えた感じです。当時のVAIOはオリジナルアプリケーションがしっかりしていました。動作が重いDoVAIOもストレスなく動きます。
当時はプレステーションのXMB(クロスメディアバー)が注目されていましたが、DoVAIOはVAIOが提案する映像や音楽をまとめて扱うためのGUIでした。私は結構気に入って使っていました。OS上に専用のGUIを被せ映像と音楽を一体的に扱うインターフェイスはVAIOオリジナルでした。また音楽CDは未だにgracenoteからデーターを引っ張ってこれました。
またこのタイプはTV機能(アナログ)付きMPEGハードウェアエンコーダーボードを内臓していた為、Clip-ONはCocoonの様なレコーダーとしても活用ができましたが使い勝手はCocoon程ではありませんが1人部屋でVAIO1台あればTV視聴と録画、DVD、写真、音楽再生など全てがカバーできました。 997
DLNA機能もあり、家の中の音楽サーバーから再生も可能です。
便利だったのはキーボードを閉じると音楽が自動再生されたり時計やカレンダーのガジェットが表示される「SoundFLOW」です。
リモコンで大体の操作が可能です。CD再生だけではなく、HDD内に音楽データーを入れておけばミュージックボックスとしての利用が可能になります。
クローズドの環境でもビジュアル性も高く、3W+3Wのステレオスピーカーに加え、背部に長さ900ミリの共鳴管を入れた5Wスーパーウーファーは音楽再生機としての利用できるPCラジカセです。
今月はVAIOをよく整備しています。本機の整備中に屋根裏からVGC-VGC-LJ53Bが出てきましたが起動させたらブルーバックになるので修理中。その上コレクションラック上に置いてあったPCG-QR1とQ3がありQR1は見事にビネガーが発症していました。
映像と音楽を積極的に取り込んだこの時代のVAIO。VAIOしかできない個性的な世界感は今でも酔いしれてしまいます。
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