Premini SO213i (DOCOMO-SonyEricsson)2004年
世界最小69グラムのfeature phone。

今あらためて見ると本当に小さい。この筐体に物理キーも入れよく詰め込めたと感心させられる1台。preminiとは、premier+miniを合わせた造語。

シンプルな機能でスリムデザイン。ソニーしか作れなかった階段状デザインのコンセプトモデルのような携帯電話。

当時のソニーはデバイスを小型化することには非常に優れた技術を持っていました。カメラではDCS-Uシリーズ、パソコンではVAIOUシリーズなどが代表格ですが、携帯デバイスではこのPremini (SO213i)やWalkmanPhone Xmini(2008)などがあります。

折りたたみ式デザインと高機能化が進む中で必然的にデバイスサイズは大型になっていきましたが、本機はカメラ機能などを除き、通話とメールという携帯電話を使用する中で最小限の機能に特化したデバイスでした。

そのような中でワイシャツのポケットにすっぽり隠れてしまうほどのサイズ(幅39mm、厚み19mm、重さ69g)という超小型形状と軽さを実現ししつ、ソニーらしい独特のデザインで質感が高いデバイスとして仕上げられています。ボディーデザインはストーレートタイプででアルミフレームをふんだんに使用し質感と剛性で仕上げられています。

テンキー部分は小さいボタンながら階段状(スロープ上にキー)に配列した「スロープキー」で操作性を保っています。

キー配列は他の端末と同様。中央のジョグダイアルのようなキーは一般的な4方向ボタンと決定ボタンの組み合わせ。

上部のアーチ部分にアンテナを内蔵している独特な形状。

右側面にはページ送りキー(メモ、マナー)。

左側面にはキーロック用のスライドスイッチを備える。

背面にはスピーカーを内蔵。アーチ型アンテナの背面側にはストラップ用の穴が空けられている。

液晶ディスプレイは160×128ドット/65,536色表示が可能な1.3インチTFTカラー液晶パネルを採用する。

下部は電源端子。小型化とデザイン重視の為か充電用のホルダーが無かったり、イヤホン端子すらありませんでした。Bluetoothもないのでかなりの割り切りでした。

普段サブで使用しているいPhone12Miniと並べてみました。サイズの小ささが分かります。


メイン機のGalaxyFold4とは比較にもならないくらい小さいです。


シンプルで軽量なpreminiのコンセプトは現在の高機能で重たいデバイスに一席を投じたことは確かだったと思います。必要最小限の機能のみで先進的でデザンの質感にこだわるような携帯デバイスに新しいスタイルを求めたユーザー向け端末だったと思います。

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